夢のあと

sakuraと申します。ゲームのプレイ感想と読書感想を書いています。

「S.Y.K~蓮咲伝~」【玄奘編】~悟浄の章~ <1話>~<2話>プレイ感想1(22周目)

2010年08月23日 | S.Y.K~新説西遊記~ & ~蓮咲伝~
※途中にゲーム画像とスチルがあります。
未プレイの方は、ご注意下さい。


やったー!\(^o^)/
いよいよ、一番楽しみにしていた悟浄ルートに入ります!

実は、密かに(?)悟浄に『身代わり』のリヒャルトを重ねているんですよね~(笑)。(* ´艸`)
だって、真面目で後ろ向きで世話焼きな性格がそっくりなんだもの・・・!
その上、姉を犠牲にして自分は生き永らえたと長く罪の意識に囚われていて、罪滅ぼしの為に玄奘の旅に同行したという背景も酷似していてツライです!(ノД`;)・゜・

悟浄と玄奘のその後はどうなっているのでしょう!
真面目キャラがデレると凄いことになりますからね(笑)!

悟浄の章を選ぶと、あらすじが表示されます。

悟浄の章あらすじ ゲーム画面画像


『悟浄が住居をかまえる都に移り住むことになった玄奘は、彼の求婚を受け晴れて妻になったが――。』

・・・え!
結婚して、悟浄の妻になったの!?
他キャラルートでは、結婚の「け」の字も出てなかったのに・・・。(;゜д゜)ゴクリ

やっぱり、悟浄は真面目です!
・・・というか、これが本来の正しい形だと思います。
まあ、八戒とは正式に婚約しているし、玉龍とはまだそういう関係以前の話でした。
そう思うと、悟空が一番問題だったと思います!(`・ω・´)

じゃあ、悟浄と玄奘は新婚さんなのですね!(*゜∀゜)=3
悟浄ルートは、『新婚編』が楽しめるということですね!
益々、テンションが上がります!
まあ、『妻になったが――。』の『が――』が気になります。
何か問題でもあるのでしょうか。


<1話>

玄奘が料理をしているシーンから始まります。
朝食と悟浄のお弁当を作るのが、玄奘の毎朝の日課となっているようです。

・・・こ、これは!
愛妻弁当じゃないですかーっ!Σ(*´д`*)

「悟浄、準備はどうですか?朝ご飯、出来ましたけれど」
玄奘が悟浄に声を掛けると、
「あ、はい。準備ならもう出来ていますので、すぐに行きます」
という返事が返ってきます。

・・・やっぱり、悟浄の敬語は良いわ~(笑)。
出来れば悟浄には、玄奘に対して一生敬語を使って欲しいです(笑)。

玄奘がお弁当を渡すと、
「いつも手間をかけさせてしまってすみません。あなたはゆっくりしていていいのに」
と優しいです。

・・・悟浄、いい人です(笑)!

「なにを言っているのですか。これくらいはさせてください。私は、あなたの妻なのですから」
「は・・・はい、ありがとうございます。その・・・幸せです・・・」
玄奘の言葉に、悟浄は真っ赤になりながら嬉しそうに礼を言います。

・・・かぁーっ(笑)! 壁|○=(´∀\*)バンバン
この新婚さんめっ!

その後、玄奘のモノローグで、二人が結婚したのは半年前だということが分かります。
それから毎朝のように、こういうやり取りが続いているそうです(笑)。

・・・ええと。
結婚して半年が経つんだから、勿論、・・・一線を越えているんですよね(爆)?

なのに、この初々しいやり取りが毎日のように続いているわけですね(笑)!

悟浄の母親とは一緒に住んでいないようです。
玄奘が言うには、悪くない関係を築けているということです(笑)。

・・・えっと。
「仲が良い」とは言えない何かがあるのでしょうか(笑)。

そして、朝食を終えた悟浄がお弁当を持って家を出ようとした時、玄奘は悟浄の髪の毛が跳ねていることに気付きます。
悟浄を再び椅子に座らせると、玄奘は櫛で悟浄の髪を直し始めます。

悟浄画像


大人しく玄奘の言いなりになっている悟浄を見ながら、
(まるで新婚夫婦のようです)
と玄奘はくすぐったく感じます。

・・・いや!新婚だから(笑)!

そして、悟浄の髪が少し伸びたことに気付き、
「もう、伸ばさないのですか?」
玄奘が問うと、
「ええ・・・はい。もう、伸ばす理由はありませんから」
穏やかに悟浄が答えます。

旅をしていた頃、悟浄の髪の毛が長かった理由は願掛けの為だったと玄奘も聞いていました。
そして天竺で、悟浄は自らの意志で髪の毛を切り落としたのでした。

ここで選択肢が表示されました。

「どちらも似合います」
「長い髪も似合っていました」

・・・うーん。
どっち?(´∀`)

どちらの悟浄も否定したくないので、
「どちらも似合います」
を選んでみようと思います。


「どちらも似合います」

「どちらも似合っていますよ」
「え・・・」
「長かった頃は、力強さだけではなく、はかなさも感じられた気がしました。短くなってからは、少し外見の印象が幼くなったような、そんな気もしますね。ですが、男らしさも増して」

(さすが、私の悟浄)

最後は、流石に口に出すのは恥ずかしかったので心の中で呟きます。

・・・心の中でのろける玄奘も凄いです(笑)。

「え・・・ええ、と。そ、その・・・」

悟浄が益々真っ赤になって身を縮めてしまいます。

悟浄画像


「・・・悟浄?顔が、真っ赤ですが・・・」

気付いた玄奘が声を掛けると、

「あ、当たり前じゃないですか。・・・朝から、あんまり俺を舞い上がらせないでください・・・」

困ったような恥ずかしそうな様子の悟浄の返答が返ってきます。

・・・ブーッ!(* ̄ii ̄)

ちょっ・・・!
悟浄ルート開始早々、ニヤニヤが止まりません!
直視出来なくて、思わずテレビ画面から目を逸らしてしまいました(笑)!
お、恐るべしっ!新婚!

・・・という訳で(笑)。

選択肢迄巻き戻って、もう一つの方を選んでみたいと思います!


「長い髪も似合っていました」

「長い髪も似合っていましたよ。かなり長いのにきちんと手入れされていて、痛んでもいなくて、本当にきれいでした。ですから、少しもったいないですね。あの髪を、一度でいいので三つ編みだらけにしてみたかったのですけれど」

・・・え!
ご、悟浄が三つ編み(笑)!?((((;゜Д゜)))

想像したら、笑ってしまいました(笑)。

(髪が短くても長くても、変わらない。いつだって、この人は私の大切な人)

そう思いながら悟浄の髪を撫でていると、悟浄が玄奘の方を見て照れたように笑い口を開きます。

悟浄画像


「・・・あなたの髪のほうが、きれいですよ。・・・あなたの髪にこそ、触れたくなる」
「・・・毎日、触れているではありませんか」

・・・え!そうなの!?悟浄!?(;゜Д゜)(゜Д゜;(゜Д゜;)ナ、ナンダッテー!!

「一日中だって触れていたいですよ。許されるものなら」

・・・もう、ヤダ。
このバカップル・・・じゃなかった、新婚さん。(ノ∀`;)・゜・

玄奘も笑いながら、答えます。

「・・・ふふ、さすがにそういうわけにはいきませんね」
「まったくです。仕事をさぼったりしたら、玄奘様に見捨てられてしまいます」
「・・・悟浄?」
「うわっ・・・つ、つい・・・」

どうやら悟浄は、今でもたまに玄奘のことを「様」付けで呼ぶようです。


二つの選択肢を試してみましたが、悟浄が玄奘のことを、まだ「様」付けしてしまう事実が判明するので、「長い髪も似合っていました」の選択肢の方がオススメです(笑)!


悟浄が仕事に出る際、今日の玄奘の予定を聞いてきます。
もし玄奘が寺院へ行く場合は帰りが遅くなるので、それを心配してのことでした。

・・・決して、妻の行動を逐一監視している訳ではありません(笑)。

玄奘が、
「今日は頼まれた内職を仕上げてしまいたいので、買い物で外に出るくらいですね。夕飯を作って、帰りを待っています」
と告げると、
「では、それを楽しみにがんばってきます」
嬉しそうに口にして悟浄は仕事に向かいます。

・・・悟浄が可愛いです。
夕飯を楽しみになんて、お子さまのようです(笑)。

玄奘はお昼迄掛かって、簡単におかずの作り置きをします。
都を守る警吏の仕事に就いている悟浄の帰宅時間は不定で、運が悪いと真夜中だったり、
たまに三日くらい帰ってこない場合もあるそうです。

・・・だから、結婚して半年が経っても、まだまだ新婚さん風なのですね。
それは仕方ないかもです。(´д`)

悟浄の帰りを待って玄奘が夕飯を食べないでいると、悟浄が怒るそうです。

・・・悟浄も怒るんだ!
いわゆる、説教モードかしら(笑)?(*´д`*)ドキドキ

一段落した玄奘が買い物へ行こうと財布を手にすると、突然、玄関の扉が激しく叩かれます。
まさか悟浄の身に何かあったのかと驚きながら、玄奘は急いで扉を開けます。


勤務中の悟浄にシーンが変わります。

同僚からからかわれた悟浄は、玄奘との新婚生活をのろけ始めます(笑)。

・・・幸せで仕方ないんだろうな~、悟浄(笑)。

すると同僚に、
「幸せなのも新婚のうちだけだ、そう長くないぞ」
と言われてしまいます(笑)。
悟浄は動揺します。
「いや、やはりそんなことはないはずだ!玄奘を愛している自信もあるし、愛されている自信もある。今朝だって、俺が気付かなかったようなちょっとした寝癖を直してくれて、幸せだったし・・・」

・・・悟浄ー(笑)!
同僚にからかわれて一喜一憂する悟浄が可愛いです(笑)!(*´ェ`*)

玄奘との幸せな日々を感じながら、悟浄は帰宅します。
しかし、夕飯を作って待っていると告げた玄奘の姿が、何処にもありませんでした。
悟浄が不思議に思っていると、机の上の置き手紙を見つけます。

手紙画像


「実家に帰らせていただきます。玄奘」

・・・ぶーっ!( ゜Д゜)・∵.
玄奘、これは誤解を招くでしょうー(笑)!

案の定、それを見た悟浄は、
「な、なんだって・・・!?実家に帰らせていただきます・・・!?」
盛大に慌てふためくのでした。

・・・ちょっ!
このシーン面白いから、もう一度巻き戻して見てしまいました(笑)!(≧∇≦)ノ彡☆バンバン

玄奘は手紙に書き残したように、寺院に来ていました。
実は、玄奘の育ての親でもある和尚がぎっくり腰になったということを聞き、慌てて手紙を残して出てきたのでした。
和尚も落ち着き、そのまま子供達の面倒を見ていた玄奘でしたが、そろそろ帰ろうと支度をしている所に切羽詰まった様子の悟浄が現れます。

玄奘が驚いていると、
「玄奘様、帰ってきてください・・・!」
腕をつかまれ、開口一番に告げられます。

その後、悟浄は精一杯、自分の気持ちを伝えながら玄奘に帰って来てくれるよう説得を続けます。
我を忘れて、玄奘のことも「様」付けで呼びます。
ぽかんとしながら悟浄の話を聞いていた玄奘でしたが、ようやく状況を理解して悟浄の誤解を解くのでした。

都への帰路、
「俺が浅はかだったんです。ちょうど同僚におかしな話をされて・・・少し、不安になってしまったところで。少しでも冷静な判断力が残っていれば、寺院でなにかが起こったのだとすぐにわかったはずなのに・・・すみません」
悟浄が反省して謝ってくれます。
玄奘も謝り返すと、旅の道中、同じようなことがあったのを思い出し、二人は笑い合います。
すっかり誤解も解けて、二人は仲良く手を繋いで歩いていました。

ふと、悟浄が月を見上げながら呟きます。

「過去にとらわれて後ろばかり見ていた頃に比べると、俺はずいぶんとわがままになってしまったのかもしれません」

・・・ほら!
こういう後ろ向きな所が、リヒャルトに似ているのです!(´;ω;`)ブワッ

「わがままになるのは、べつに悪いことでもありません。それに、あなたは少しくらいわがままでいたほうがいいと思います。そのために、私がいるのですから」

笑顔で玄奘が告げると、悟浄も優しい笑顔を返してくれます。

「・・・あなたがそうやって俺を受け入れてくれるから、俺は未来を見据えることが出来る。そして、叶えたい願いを持てる。そんな叶えたい願いを持てたのも、あなたのおかげです。そのことに、改めて感謝させてください」

二人は幸せを噛みしめながら、我が家へと帰るのでした。

・・・って!
まるで<1話>で悟浄の章が終わりそうなくらい、綺麗に終わりました(笑)!
<2話>以降は、どんな話に!?


<2話>

翌日、玄奘は都で買い物をしながら、昨夜の悟浄の様子が気になっていました。
「これ以外にも願いはあります」
そう告げながら月を見上げた悟浄の顔が、少し苦しそうに見えたのでした。

急に悟浄の顔が見たくなった玄奘は、職場に差し入れを持って行くことにします。

あいにく悟浄は見回りに出ていて詰め所にはいませんでしたが、悟浄が戻ってくる迄、同僚達が玄奘の話し相手になってくれます。
悟浄が戻ってくると、玄奘を見て酷く慌てます。
「なっ、なんで・・・、玄奘様、まさか、なにかありましたか!?」
玄奘が微笑みながら、買い物ついでに差し入れを持って来ただけだと告げると、ようやく安心してくれます。
「そ・・・そう、なんですか?なら、よかった・・・あなたにもしものことがあったら、俺は自分を許せない」

・・・玄奘への献身的な愛が怖・・・いえ、重・・・いえ、凄いです。|ω・`)

玄奘は同僚達から、先日、悟浄が指名手配中の凶悪犯を捕まえて、昇進したことを聞きます。
帝から直々に言葉を賜る栄誉が与えられたというのです。

「では、今日はお祝いをしなければ。張り切ってごちそうを作りますから、早く帰ってきてくださいね」
玄奘が悟浄の手を取って告げると、
「は、はい」
嬉しそうに悟浄が返事をします。

・・・夫婦の筈なのに、未だに主従のような二人の関係が可愛いです。
というか、悟浄が可愛いです(笑)。(*´ェ`*)デレッ

同僚達の前だということをすっかり忘れていちゃラブする二人を見て、同僚達は溜め息を吐くのでした。

・・・哀れ同僚達(笑)。

その日の夜。
いつもより豪華な夕飯を終えると、悟浄が同僚から貰ったと告げて一本の瓶を取り出します。
どう見ても酒に見える瓶を見ながら玄奘が青ざめていると、
「せっかく貰ったものですし」
と告げ、悟浄は杯に中身を注ぎ始めます。
「あっ、あなたにとってお酒は毒みたいなものですから!!」
玄奘が嫌な予感を感じながら必死に止めますが、自分が酒乱だと知らない悟浄は、
「はは、心配性ですね。さすがにそこまではないですよ。祝いものですし、そこまで大げさに警戒するほどのこともないでしょう。では、いただきます」
爽やかに笑うと、ぐいっと一杯を飲んでしまいます。

玄奘はびくびくしながら悟浄の様子を伺いますが、特に悟浄に変化は見られません。
酒ではなかったのだとほっとする玄奘に、悟浄がその飲み物を勧めてきます。
悟浄が玄奘の分も注いでくれて、二人で乾杯します。

・・・玄奘に注いでくれる悟浄が素敵すぎます。(*´д`*)

玄奘が杯を口に運び一口飲むと、すぐにお酒であることが分かります。
慌てた玄奘が悟浄を止めようとしますが、悟浄の目はすっかり据わっていました。

・・・玄奘、ピーンチです!((((;゜Д゜)))アワワッ

前作では、八戒に焚き付けられた悟浄が、
「女の愛は何処に行けば手に入る」
などと言いながら、剣を片手に街を徘徊した前科があります!
玄奘と二人っきりの今、絡む相手は玄奘しかいません(笑)!

という訳で・・・。

悟浄によって、玄奘は見事に壁際に追い詰められていました(笑)。
しかも、壁に付いた悟浄の両腕によって退路を断たれていました。

「とにかく、落ち着いてください」

玄奘の背中は壁に当たっていました。
これ以上、後ずさることが出来ない玄奘は、悟浄を落ち着かせようとします。

「・・・十分に落ち着いているが、それがどうした?」
「いえ、どう見てもどう考えても、まったく落ち着いていませんから!」

・・・悟浄の口調が敬語じゃなくなってます!((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

「落ち着いてるって、言ってるだろ。・・・黙れよ」

・・・誰!?
こんなの、悟浄じゃない!(´;ω;`)ブワッ

悟浄の体を押し退けようとした玄奘の腕は逆に悟浄に捕らえられてしまい、身動きが出来なくなります。

「・・・苛苛する。だから、壊したくなる」

悟浄の言葉を聞いた玄奘は、急に怖くなります。
「・・・悟浄!!お願いですから、元に戻ってください。こんなあなたは、嫌です!!」
必死に止める玄奘の言葉が通じたのか、悟浄は腕を放して玄奘から距離を取ります。
分かってくれたのかとほっとした玄奘でしたが、次の瞬間、突然、腕を強く引かれて視界が反転します。

「・・・壁が痛かったなら早くそう言え」

気付くと、今度は寝台の上に悟浄に押し倒されていました。

悟浄画像


「・・・苛苛するんだ。だから、壊したい。・・・あんたが、欲しい」

・・・うっきゃー!Σ(*´д`*)
まさか、悟浄が玄奘を襲うなんて・・・!

悟浄の言葉の意味が理解出来ない玄奘は、何故、苛苛するのかと問い掛けます。

「あんたが他の男と喋っているのを見ると、どうしようもなく苛苛する」

・・・ヤキモチですかー!
普段は、押さえていたのね・・・。

悟浄の切ない(?)本音が次々に語られます。

「なんで、閉じこめておけないんだ。あんたのことを他の男が見てるって思うだけで、腹が立つ。大体、あんたは無防備すぎるんだ。警戒心ってものが欠片もないってのはどうなんだよ」
「え??」
「3軒隣の馬鹿息子はずっと前からあんたのことを狙ってるし、大体この間も肉屋の店員に色目使ってたし。大体、相手が子どもやじいさんだからって油断出来ねえんだよ、こういうことは。あんた、わかってんのか?」

・・・悟浄の本心は、とっても心が狭かったのね。(ノ∀`;)・゜・

「・・・は??」

それらを聞いていた玄奘は、目を瞬かせます。

(一体、これは誰だ)

悟浄に言われたことを、玄奘は冷静に考えます。
3軒隣の息子さんにはちゃんと恋人がいるし、肉屋の店員さんに色目を使った記憶もないそうです(笑)。

玄奘が色々考えていると、悟浄がぽつりと呟きます。
「それに・・・いつまで経っても、降りてきやがらねえから」
「降りる?何がですか?」
「そんなの、あの馬鹿仙人に決まってるだろ。・・・まあ、今はそんなことどうでもいいか」
そう吐き捨てると、押し倒している玄奘との距離を詰め始めます。

何だか色々とまずい気がした玄奘は、思わず目を瞑ると心の中で誰にともなく助けを求めます。

「それくらいにしておけ」

水音と同時に冷たさを感じた玄奘が目を開けると、悟浄の後ろに桶を持った木叉が立っていました!

悟浄画像


木叉が悟浄を正気に戻す為に、水を掛けたのでした。

上に覆い被さっていた悟浄のお陰で、玄奘はあまり塗れませんでしたが、悟浄の寝台は水浸しになってしまいました。

(今日、悟浄はここで寝られるのだろうか)

思わず玄奘は、現実的なことを考えてしまいます。

・・・って、え?
え、どういうこと?
二人の寝台というか、寝室は別々なの?
もしかして、二人は一緒に寝てないの!?Σ( ̄□ ̄)
昔の中国ってそういうものなの!?

突然、水を掛けられた衝撃で悟浄は正気を取り戻します。
何が起こったのか分からない悟浄に、木叉が説明してくれます。

「お前が酔っぱらって玄奘を襲おうとしていたので、水をかけただけだが」
「な・・・・・・っ!?」

包み隠さない木叉の言葉を聞いた悟浄は固まります。

玄奘が悟浄の手を取って、お酒は控えるようにと注意をすると、悟浄は心の底から反省し、二度と酒は飲まないと誓ってくれます。
木叉がいることを忘れ、いちゃラブする二人に咳払いが聞こえます。

玄奘が改めて木叉に用件を尋ねると、
「悟浄に呼ばれたから、来ただけだ」
寝耳に水の事実に玄奘は驚きます。
悟浄に聞くと、仕事の合間に色々と手を尽くして祈っていたというのです。
そして、玄奘を一瞬見てから木叉に向き直ると、

「観音様に会わせていただくことは、出来るでしょうか」

と告げるのでした。


― <3話>~<最終話>プレイ感想2へ続く ―


最新の画像もっと見る