※ネタばれ感想になります。
途中にスチルが含まれていますので、未プレイの方はご注意下さい。
【お願い】
基本的にゲームに関しましては思ったままの感想を書き連ねていますので、十人十色、千差万別の感想の一つだと思ってご覧下さい。
~千鬼丸~
<一章>
姿の見えない千耶と千岳を探しに行く事になりますが、雪奈は千鬼丸と一緒に里に残ります。
・・・千鬼丸ルートなので、雪奈は里から出ませんよ!(´∀`)b
<二章>
千岳だけでなく、千耶も家康と通じていた事を知ります。
少しずつ千鬼丸と話す機会が増えていきます。
<三章>
各地へ赴き情報収集するという仲間達を見送り、雪奈は千鬼丸と月島爺と一緒に里に残ります。
・・・千鬼丸ルートですから。
異変を知らせる銀狼の鳴き声を聞いた千鬼丸と月島爺が、外の様子を見に行きます。
しかし、一刻近くが経っても戻ってこない2人が心配になり、雪奈も後を追います。
鳥居の方へ向かおうとする途中で、何者かの声が聞こえ意識を失ってしまいます。
気が付くと自室に寝かされ、千鬼丸が傍らにいました。

・・・どう考えても、千鬼丸が怪しいんですがっ。((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
情報収集から戻ってきた琴浦爺に、雪奈は念の為に昼間起きた異変を話します。
<四章>
4人の頭領達の説得は諦めて、このまま里の中で戦が終わるのを待つ事になります。
翁達は鳥居の結界を補強する為に外へ出ていきますが、暫くすると銀狼の警告するような鳴き声が響き渡ります。
堂内にいた雪奈も急いで外の様子を見に行こうとしますが、千鬼丸の制止の声を聞いた直後、またしても意識を手放してしまいます。
目を覚ました雪奈が急いで外へ向かうと、昏睡状態の筈の八瀬姫が鳥居の方向へと歩いている姿を目にします。
急いで後を追うと、そこには以前、八瀬姫を襲った賊の姿がありました。
賊の攻撃を見破り追い詰めようとした矢先に、また謎の声が聞こえ動きを止められてしまいます。
見ると、いつの間にか里に侵入していた賊達と千鬼丸が一緒にいました。
雪奈に術をかけたのは千鬼丸でした。

千鬼丸達は八瀬姫を連れ去ってしまいます。
・・・おおー!
今迄にない、新たな展開です!
すぐに翁達3人に事情を話して、千鬼丸達を追い掛けます。
八千代と秀は翁達に任せ、雪奈は八瀬姫を取り返すべく千鬼丸を追います。
耳に土を詰めて千鬼丸の声が聞こえないようにしていた雪奈が彼を追い詰めますが、どうしても止めを刺す事が出来ませんでした。

その隙に雪奈は千鬼丸に術をかけられ、はぐれ鬼達が置かれた過酷な状況を夢に見るのでした。
千鬼丸達を見失った雪奈と翁達は、一路東国を目指します。
<五章>
術を使って八瀬姫に悪夢を見続けさせる千鬼丸でしたが、心の何処かに晴れないわだかまりを感じていました。
東国の地理に詳しい千耶に協力を求めると、二つ返事で承諾してくれます。
・・・千耶、他ルートだとすんなり頷いてくれるのね。(o・ω・o)
小山へ向かう途中、千鬼丸の姿を見つけます。
雪奈は傷付いた千鬼丸を助けたい一心で手を差し伸べようとしますが、千鬼丸は自分の迷いを振り切るように【仙丹】を一粒飲み干すと、その姿を鬼の姿に変えます。

暴走した千鬼丸が雪奈を傷付けますが、八千代達に止められると気を失った千鬼丸は秀に抱えられ去っていきます。
その後、西国へ向かったという千鬼丸達を追って、雪奈達は千耶と別れると西国へ向かいます。
・・・西へ東へと忙しいです。
<六章>
千鬼丸達を探す為に、千歳、千岳、秦に協力を仰ぎます。
・・・おおっ!
千鬼丸ルートで、初めて十鬼衆の絆を感じました!Σ( ̄▽ ̄)
暫くして、雪奈は千鬼丸と偶然会います。
しかし、その姿は以前のような少年の姿ではなく、立派な青年の姿になっていました。
千鬼丸を助けたいと思う自分の言葉が本心だという事を証明する為に、雪奈は己の心を彼にさらけ出します。
術で雪奈の心の中に入った千鬼丸は、過去の雪奈の記憶に触れます。
雪奈は正式な涼森の嫡子ではなく、養女だった事を知ります。
雪奈の本名は「千奈」であり、八瀬姫と何らかの繋がりがあったようです。
それからいくつか雪奈の記憶に触れ、千鬼丸は何かを感じたようでした。
気が付くと、雪奈の前に複雑な表情をした千鬼丸が立っていました。
足に力が入らない雪奈を、千鬼丸が優しく抱き止めてくれます。

「・・・おまえ、本当に馬鹿だよな。周りに騙されて利用されている事にも気づいてない・・・大馬鹿だ」
・・・そうか。
千鬼丸ルートは雪奈の秘密が分かるルートでもあるのね!
確かに他ルートだと雪奈の能力についての覚醒が突然すぎたけど、実は出生の秘密が隠しキャラで分かるという設定だったのなら、それはそれでありだと思いました!
その後、秀が現れると、千鬼丸は雪奈の前から去っていきます。
迎えにきた千歳と一緒に、雪奈は千鬼丸達の後を追います。
しかし、人間達を巻き込もうとする八千代の考えに千鬼丸が同意出来ないと突っぱねると、無理矢理【仙丹】を飲ませられ、捨て駒として戦場に置いていかれてしまいます。
鬼の姿で暴走する千鬼丸に雪奈が必死で呼び掛けると千鬼丸は正気を取り戻しますが、【仙丹】の力に耐え切れず意識を失ってしまいます。
<七章>
周囲が反対する中、雪奈は千岳の計らいもあり、大垣城内の一室で千鬼丸の看病に付いていました。
千鬼丸が目を覚ますと、雪奈は思わず泣いてしまいます。
すると、千鬼丸が優しく涙を拭ってくれます。

秦と汐見爺が千鬼丸に会いに来ますが、八千代達の企みを話すと、千鬼丸の処罰より彼等の企みを阻止する方が先決という事になります。
千鬼丸の予想では八瀬姫は岐阜城に囚われているのではないかという事で、千鬼丸と雪奈で八瀬姫の救出に向かいます。
しかし、途中で八千代が現れ、更に鬼の姿に変じた八瀬姫が立ちはだかります。
・・・まさかの八瀬姫鬼化、キタ━(゜∀゜)━ッ!!
鬼と化した八瀬姫の口から、雪奈は実の妹であり涼森家に養女に出された事、先代の涼森の頭領の力を雪奈が奪った為に涼森の頭領が亡くなった事、そして、雪奈の力が暴走しないよう監視する為に八瀬姫の護衛として里から出る事を許されなかった事が明かされます。
・・・実は色々と重かった、雪奈の出生の秘密!
八瀬姫は次々と甘言を用いて雪奈の戦意を喪失させようとしますが、そこに自らの力で鬼の姿に変えた千鬼丸が八瀬姫に攻撃します。
・・・おお!
自分の意志で変身している所為か、千鬼丸の角が白いです!
しかし、鬼と化した八瀬姫は強く、千鬼丸は攻撃を見切られ反撃されてしまいます。
雪奈は千鬼丸を助けようとしますが、八千代の糸に身動きを封じられてしまいます。
しかし、雪奈の強い思いが勝ち、糸を断つ事に成功します。
そこに千耶が加勢に現れます。
・・・千耶!
いつも助けに現れてくれます!
これは惚れるなという方が無理でしょう!(*´д`*)
<八章>
雪奈が先代から受け取った力が、「いづな足」だという事です。
・・・生まれついての能力じゃなかったのね!Σ( ̄□ ̄)
雪奈は今迄信じていた全てが、足下から崩れ去っていくような喪失感に襲われていました。
そんな雪奈を千鬼丸が優しく励ましてくれます。

「オレがおまえを支えてやる。見られたくないなら、こうしておまえを見ないようにする。だから、無理していつもの雪奈に戻ろうとしなくていい。どんなおまえでも、オレはガッカリなんてしないからさ」
・・・千鬼丸が優しいー!
最強の殺し文句じゃないですかー!Σ(*´д`*)
千鬼丸の本当の姿は子供の姿だといいます。
子供のままの姿で大人にならないという、先祖返りの能力によるものでした。
【仙丹】の力で、本来なれる筈がなかった大人の姿に成長したのでした。
関ヶ原での決戦の前夜、雪奈達は八千代と秀を止める為に南宮山方面へ向かいます。
翁達に修羅の軍団を、千岳と加勢に現れた秦に秀を、同じく加勢に来てくれた千歳と千耶に八千代を任せ、雪奈と千鬼丸は八瀬姫の元へ急ぎます。
・・・おお!
主人公をラスボスの元へ向かわせる為、仲間達が途中の敵を引き受けるなんて『里見八犬伝』のようじゃないですかー!
まさか、千鬼丸ルートで仲間達の絆を見る事が出来るなんてー!
これこそタイトルにもある『十鬼の絆』ですね!
千鬼丸は鬼の姿になり、八瀬姫を止めようとします。
雪奈もまた「いづな足」を使い、千鬼丸と協力して八瀬姫を止める事に成功します。
八瀬姫は瀕死の重傷を負いますが、その後、奇跡的に一命を取り留めるのでした。
・・・なんてご都合主義なっ!\(゜∀゜)
てっきり雪奈が八瀬姫の能力を受け継いで、次代の八瀬姫になるのかと思いました!
八千代や秀も絶命させる事なく、関ヶ原の戦に関与させずに止める事に成功します。
八瀬姫は、十鬼衆という枠組みをなくす事を考えていました。
十鬼衆という代表枠を通してでなく、はぐれ鬼もそうでない鬼達も、それぞれの一族同士で互いに助け合う仕組みを作ろうとしていました。
その話し合いをする為に、まずは雪奈が千鬼丸と共に、彼の一族が住む里へと向かう事になります。
それが済んだら、次は朧一族、南雲一族と話し合う予定になっていました。
里を出る前に2人で鳥居に上り、眼下に広がる景色を目に焼き付けます。

そして、ようやく互いの気持ちを確認し合い、未来へ繋がる幸せを噛みしめるのでした。

・・・えー!
お互いの気持ちを確認し合うのが、最後の最後ですかー!
ってか、これから接吻・・・という寸止めで終わったよー!(ノ∀`;)・゜・
これで終わりですかー!?
これからの2人を是非、FDで見たいのですがっ!?
千鬼丸のご褒美スチルも風流でした。

しかし、他ルートだとラスボス扱いで最後には必ず倒されてしまう千鬼丸ですが、こうやって幸せになる道があって本当に良かったと思います!
出来れば少しは悔い改めた八千代や秀が見たいですが、難しいでしょうか・・・。
でも、南雲一族はその後も生き残っているんですよね。
『薄桜鬼』では、薫が養子に出されているのですから・・・。
千鬼丸ルートは、翁や鬼達が誰も死なずに済むので良かったです!ヽ(´∀`)丿♪
千鬼丸ルートこそ、真エンディングなのでは!?と、ちょっとだけ思ってしまいました(笑)。
千鬼丸ルートのプレイ時間は、6時間10分でした。
~ノーマルED~
千鬼丸ルートから派生します。
雪奈は八瀬姫の意志を継いで、次代の八瀬姫となります。
名も「千奈」に変えます。
千鬼丸は自分の里と各地に散らばる鬼達に今回の決定を伝える為に、雪奈に別れを告げ、八瀬の里を後にします。
・・・ノーマルルートでは八瀬姫は助からず、雪奈が次代の八瀬姫になるのですね。(´д`)

ノーマルエンドといった感じで誰とも結ばれず、千鬼丸ともこれからいい雰囲気になりそうな様子で終わりました。
千鬼丸ルートを終えたら、ご褒美スチルが出現しました。


※パノラマスチルの為、2分割にしてみました。
・・・美しい!
やっぱり、千歳と千耶がメインなのですね!
~武将ED~
スチルが埋まらないので、ガルスタの攻略情報を頼りにする事にしました。orz
各攻略キャラそれぞれに、武将EDが存在します。
・・・って、え!?
ど、どの攻略キャラも死んじゃうよ!?Σ(´Д`lll)
恋仲になった各キャラが死の間際に「後は頼む」的な遺言を残すので、その約束を守る為に雪奈がそれぞれの武将の傍で人間達を見守っていく・・・という感じのEDなのです!!
武将EDスチルが用意されていました。
・・・おおー、なんてっこたい。
悲恋EDが好きじゃない自分に、このEDはツラかったです!orz
だがしかし、ハートブレイクした代償にスチルは全部埋まりました!
そして、最後のおまけスチルも解禁に・・・!


※パノラマスチルの為、2分割にしてみました。
・・・え!?(゜∀゜)
豊久、三成、元康、家康のスチルー!?
・・・いったい誰得スチルなの。(´・ω・`)
ノーマル&武将EDのプレイ時間は、1時間でした。
<総評>
フルコンプ後の感想を、≪システム≫と≪シナリオ≫に分けてまとめてみました。
※注意※
≪シナリオ≫に関しての感想が少々辛口となっております。
冒頭にも書いてありますが、十人十色、千差万別の感想の一つだと思ってご覧頂ければと思います。
ですが、『十鬼の絆』は『薄桜鬼』と同じくらいお気に入りのゲームになりました!
そちらもご理解の上、以下をご覧下さい。
≪システム≫
・「履歴」について
直前の文章や台詞を確認したいだけなのに、わざわざ□ボタンを押してメニューの中から「履歴」を選ぶのが面倒でした。
他オトメイト作品のシステムのように、アナログパッドで簡単に「履歴」を振り返りたかったです。
・「忍ぶ心」の確認について
「忍ぶ心」のバランスを確認するのに、わざわざ「慕う心」を開いてからじゃないと確認出来ないのが面倒でした。
≪シナリオ≫
プレイすると明らかになる『薄桜鬼』キャラとの繋がりも、何故か発売前にはゲーム雑誌等にもその情報が明かされていませんでした。
発表直後は、「オトメイト」「鬼」「戦国時代」というキーワードで、『薄桜鬼』と何らかの繋がりがあれば良いなと期待していましたが、密接に関わりがあると知ったのは発売後にレビューを読んでからでした(笑)。
『薄桜鬼』を前面に出してしまうと、純粋に『十鬼の絆』という新作ゲームを楽しんで貰えないかもしれないという制作者側の配慮なのでしょうか。
『薄桜鬼』好きとしては、出来れば事前に知りたかったという気持ちが強いです。
ストーリー展開は、残念ながら秀逸だとはいえません。
特に戦闘シーンが(言葉は悪いですが)酷いと思いました。
雪奈達が戦うのは主に酒呑童子、八千代、秀の三人ですが、彼等が無駄に戦いを挑んできすぎです。
雪奈達の前に現れるだけ現れて、「時間がないから、はい、さよなら」という展開に何度「ああ、またか」と思った事か・・・。
特に、千岳ルートの秀にその傾向が多かったように思います。
更に、主人公の雪奈の設定も残念でした。
攻略キャラ達は流石、頭領という感じで冷静に敵の攻撃を分析して、闇雲に手を出しても倒せないと判断するのですが、とにかく雪奈はすぐに真っ向から戦いを挑みたがります。
一度やり合って全く歯が立たなかった相手だと分かっている筈なのに、何の学習能力もないのが見ていて痛かったです。
いくら修行中の身といっても、仮にも十鬼衆を代表する頭領なのですから、冷静に状況を分析して貰いたかったです。
極論ですが、雪奈が頭領である意味はないのではと思いました。
涼森一族は単に、八瀬姫の護衛役という立場でも良かった気がします。
それだったら頭に血が上って、がむしゃらに敵にぶつかっていってもおかしくないと思いました。
ラストで雪奈を鬼に変身させる為に、頭領という肩書きが欲しかったのでしょうか?
千耶ルートでは雪奈は鬼に変身していないので、相手キャラ一人が鬼に変じて、雪奈は傍らでサポートするという展開でも問題はなかったと思います。
ラストで雪奈が相手の里へ嫁ぐ(千耶の場合は、一緒にはぐれ鬼を探す放浪の旅に出る)という選択肢を考えても、頭領ではなく単なる護衛役の立場だったなら何の問題もなかったと思います。
あとはシーンによって突然、雪奈以外のキャラに視点が変わるのも最初は戸惑いました。
流石に何周もしている内に慣れてきましたが・・・。(^_^;)
・・・と色々と書きましたが、絵師のmiko氏のキャラとスチルは美しく、キャラ萌えは確実にありましたので、兎に角、FD発売を期待したいゲームです!
是非、お願いします!
オトメイトさん!!\(^o^)/
ちなみに、攻略キャラそれぞれに自然のイメージを感じました。
千歳・・・火(火の国だから?・・・それは熊本か)
千耶・・・氷(東北だから?)
秦・・・風(神の国出雲という事で、気紛れな風のイメージ)
千岳・・・地(どっしりとした大地のイメージ)
以上で「十鬼の絆~関ヶ原奇譚~」のプレイは終了です。
総プレイ時間37時間45分、プレイ期間は約2週間でした。