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きんでん 日本ガイシと組んで屋内バッテリーによるスマート電源の実験

2016-05-28 22:32:05 | 電池、電気自動車&燃料電池自動車
きんでんが日本ガイシと組んで屋内バッテリーによるスマート電源の実験を行う。

きんでん、日本ガイシと実験、中小ビルに屋内型蓄電池、非常用と安定供給両立(2016/05/27 日経産業新聞)
関西電力系の電気工事大手きんでんと日本ガイシは、中小規模のビル向けに屋内型蓄電池を共同開発する。蓄電池はBCP(事業継続計画)のための非常用電源として大型ビルや商業施設で導入が進んでいる。両社は中小ビルでも使いやすいように小型化し、省エネ対策としても使える電源として実用化を目指す。蓄電池には日本ガイシが開発した「ナトリウム硫黄(NAS)電池」を使う。ナトリウムイオンと硫黄の化学反応で充放電する蓄電池で、夜間に余剰電力を蓄えて昼間に使うといった長時間の利用に向いている。両社は、まず屋外型のNAS電池を大阪市北区にあるきんでん本店ビルに導入し、実証実験を始めた。容量は1080キロワット時で、出力は180キロワット。同ビルに設置された出力30キロワットの太陽光発電設備を組み合わせた。非常時だけでなく、日常的に使うことを想定。電力料金が安い夜間にNAS電池に蓄電し、昼間に使うことで電力のピークカットを実現する。天候によって変動する太陽光の再生可能エネルギーも蓄電することで安定供給ができるようになる。今後は実証実験で得たノウハウを中小ビル向けの新製品開発に生かす。一般に蓄電池は屋内に置いた方が、温度変化が少なくて蓄電効率が高まり、寿命も伸びる。中小ビルの場合は、屋上など屋外にスペースがないことも考えられる。両社は中小ビルの屋内でも設置可能なサイズや発電容量を検討する。最大発電時間の延長や、太陽光発電の電力変換装置(PCS)の機能拡充など関連機器も含めたシステム構築を進める。省エネと災害対策を兼ねた製品として都市部で提案、中小規模のビルの所有者向け見学会などを通じ、顧客を開拓する。2011年3月に発生した東日本大震災では停電する建物が相次ぎ、非常用電源としての蓄電池への関心が高まった。直後の電力不足では、蓄電池が電力のピークシフトなどの省エネにも有効なことが証明され、導入するビルが増えている。中小のビルが多く建つ大阪市は南海トラフ地震による津波や豪雨による洪水などから業務を守るため、蓄電池の需要が高まっている。今回の実証実験で使われる蓄電池は加熱や水没、落下試験などもすでに実施済み。危険物保安技術協会(KHK)から安全性の評価も取得している。
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