日本政府は、「クリーン燃料証書制度」を2025年度に開始する。水素による合成燃料やバイオディーゼルなど次世代燃料の普及に向けた取り組みである。
大林組は、廃食油などを原料とするバイオ燃料「リニューアブルディーゼル(RD)」を一部の建設現場で使用する実証実験を2024年11月に開始した。出光興産が海外から調達したRDを油圧ショベルの燃料として使用し、機械のメンテナンスやコストなどを調査する。燃料の調達から供給、運用、メンテナンスまでのプロセスも検証する。出光興産と松林の2社が共同で実施、出光興産が欧州の安全規格「EN規格」に適合したRDを海外から調達、松林が大林組の建設現場まで運搬し、軽油の代替燃料として使用している。出光興産は検証結果をもとにRDを2025年から販売する。
AVKとRolls Royceは、Rolls RoyceのHVO対応mtu製エンジン発電機セットをAVKサイトに対して記録的な販売・導入を行っている。Rolls RoyceとAVKは500超の発電機セットを納入した。更に120のオーダーを抱えている。HVO対応の発電機セットである。
JR東海は、水素エンジンハイブリッドシステムの試作機が完成したことを発表した。燃料電池や水素エンジンから得られる電気バッテリーの電気で走行する。今回水素エンジンのみによる試作機も完成し、2つの方式で試験走行を行う。水素エンジンは、産業用ディーゼルエンジンをベースにiLaboが開発したもの。これとHC85系の発電機や車両制御装置やバッテリーと組み合わせて水素エンジンハイブリッドシステムを開発した。2024年11月から小牧研究施設において性能評価試験を実施、2025年度には模擬車両組み合わせて同施設での模擬走行試験を実施する。
川崎重工は、航空機エンジンのMRO(修理・整備)事業に参入する。2026年度までに約70億円を投資する。2031年度までに年間50台以上を整備できるようにし、年500億円以上の売上高を目指す。MROは、Maintenance, Repair, Overhaulの略。既存の明石工場、西神工場に設置する。