あのコルトを狙え

TOKYO2020 子供たちに負債を(笑)

【終】いすみ鉄道イベント参加 16 ハイウエー時代

2012-02-06 01:22:31 | 60年代

いすみ鉄道イベントレポートもやっと最終回。

あまりにも濃い二日間だったので帰りのフェリーボートの中で

「これをブログに書いたら20話位になるんじゃないか」

などと笑っていたが16話までいくとは思いませんでした。

ダレても来ましたが皆さんのコメントで励まされました。

さて

フェリーボートから降りてどこかで夕飯を食べようとドライブインならぬ

ファミレスに入り歓談。

ベレットには国吉→金谷まで波さんが助手席に乗り

久里浜からファミレスまではさまひさんが乗りました。

2人の共通した感想は

「同じ年代の車なのに乗り心地も走り方も全く違う」

との事でした。

ベレットは3速コラム

コルトは4速コラムでして前にも書きましたが

「一速三寸(ロー半転がしとも言う)」

 『一速は発進しか使わないから少しでも車動いたら二速にシフトアップせよ』

と、コルトに乗った時に父からの教えですぐに二速に入れていました。

しかし三速の場合は一速、二速で引っ張るそうです。

乗り心地はコルトの助手席に乗ったあきひーさんも

「ずいぶん柔らかい」

http://blog.livedoor.jp/bellett_saloon/archives/51834908.html

と感じたようです。

確かにコルトの助手席は

「フワフワですね♪」とよく言われます。

しまった、いすみ鉄道のイベント時にベレットの助手席に乗せてもらえば良かった 

それに内装の写真を撮らせてもらうのも忘れていた

さてそろそろ帰りますか。

楽しいドライブも終わりが近づいてきた。

2台は横浜横須賀道路入り口を目指す。

そして空いたハイウエーを私達は走った。

細いハンドルを握り先行するベレットのテールを眺める

オレンジの輝きを受けて先行するベレットサルーン

まもなくこのイベントも本当に終わる

一抹の寂しさを感じていた

この時間この道路を走る車はあまりいない

バックミラーを確認し

右足のアクセルペダルを踏みこむ

ウインカーを右に出しゆっくりとベレットを追い越した

左に白い車体が流れて行く

(さまひさん撮影)

すぐさま左のレーンに戻る

 開通間もない首都高ではこんな事が繰り返されたのだろうな

昭和37年12月20日 読売新聞より

抜きつ抜かれつで走るのが楽しい

だが・・・

「抜きつ抜かれつ」走るのをどうやって運転しているあきひーさんに伝えればいいんだ?

帰り方向の関係で波さん、安全体操さん、さまひさんはコルトに乗っているが

ベレットには運転しているあきひーさんしかいない

 「さっき聞いた電話番号で

 運転しているから出られないでしょ・・・

いかん!これではまるで

「ノロノロ走っているんじゃないよ

と強引に抜かした『ただの感じの悪い人』じゃない

キャ~

ど、どうするんよ~

しかたなく速度を落としながら窓を下げて右手を出し

 先に行って欲しいの

 嫌がらせで抜いたんじゃないの

 お願いだから今度は私を追い越して~

と念じながら右手を前に数回倒す

理解してくださったようでベレットの白いウインカーレンズが灯り再び抜いていく

昔のニュースフィルムで見た首都高開通の時みたい・・・・

(NHKニュース映像より--車は三菱コルト1000)

 

乗り心地も走り方も違うがやっぱり同じ匂いのする車同士だ

私が降りるインターが近づいてきた

 もっと一緒に走っていたい

そう思いながらリングホーンに指を掛けて警笛を鳴らす

あきひーさんがこちらを見て笑った

 『サヨナラ・・・』

白いベレットは徐々に小さくなり、そして視界から消えていった

あのハイウエーでコルト1100をパスしたベレット1300セダンは

私達の二日間を最後まで「昭和」にしてくれたのだ。

おわり


 

イベントが終わって二ヶ月が経ち

やっとレポート?が終わりました。

あのイベントに呼んでくださったまにまにカレチさん

夢のような夜行バスに乗せてくれた運転手さん、車掌さん

いすみ鉄道キハ52入線一周年イベントスタッフの皆さん

そして写真を撮ってくれた、さまひさん、てっちんさん

本当にありがとうございました。


コメント (15)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 押し掛け禁止 | トップ | 元町 喜久屋 »
最新の画像もっと見る

15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいなぁ (優良?運転士)
2012-02-06 12:57:48
このブログ見ると旧車が欲しくなるです…
先日東静岡駅近くの中古屋さんにトヨペットコロナマークIIのフルレストア車がありました。
しかもプライス倒れてたから商談中。
いくらなんだろ…維持できないだろうけど。

乗り方が違うのはMTならではですが旧車ではなおのことでしょうね。
うちのランサーも知らずに乗るとビックリすると思います。
乗せたことないけど…周りフルバケに座れない体型の人ばっかなんで。
うちのたぶん希少車の部類なんですよ。
RSエボ6、ロークロスミッション。
RSは標準、ハイクロス、ロークロスから追加金なしで選べるのでローにしてみました。
クロスミッション+4.875のファイナル…平地なら三速発進できます。
他の人からクロスすぎてロー選ばないよ普通ってあとから言われました。
だから1速は転がすだけと言うのみて伝統か?と思いました(笑)
余談ですが機関車も1ノッチは転がすだけです(爆)
返信する
Unknown (彩雲4号)
2012-02-06 20:33:36
優良?運転士さん
>>このブログ見ると旧車が欲しくなるです…
え~?そうなんですか~(笑)
>>トヨペットコロナマークII
あまり見かけませんね。

>>周りフルバケに座れない体型の人ばっかなんで。
あぁ・・・なるほど。誰でも座れるわけじゃないですね。

>>平地なら三速発進できます。
ちょっと考えられませんね。

>>余談ですが機関車も1ノッチは転がすだけです(爆)
さすが(笑)こればっかりは普通は電車でGoでしか体験できませんね。

返信する
訣れのとき (セキトラ)
2012-02-06 22:06:04
わずか二日間の出来事なのに忘れ難い、ってことありますよね。
楽しく拝読いたしました。
ウチも参加したかったなあ~

仲間とのドライブウェイでの並走、楽しいですよね。
でも、楽しい分、訣れの時がつらい。そんな切ない描写を堪能しました。

次回も楽しみ~

返信する
今日は… (ももいろ)
2012-02-06 23:49:40
色々なところに書いてしまってすみません。

いすみ鉄道のブログ、
コメント数は少ないのですが、
全部読みました。

キラキラしてますね☆
楽しそうなのが伝わってきます。

私が今まで参加(付き添った!?)イベントって
まだ3回なのですが、イベントと言うより
情報交換の場って感じがして
ちんぷんかんぷんになってしまうのですが、
このいすみ鉄道は、本当に旅行のような遠足のような
イベントですね!

また、ブログ楽しみにしています!

次は北海道かなぁ(^^)
返信する
Unknown (ノロ)
2012-02-07 07:05:27
こーゆーイベントって、行き帰りが楽しいんですよね・・・意外と
返信する
Unknown (debopacer)
2012-02-07 09:08:16
素晴らしい紀行文に、いつも敬服してしまいます。
一つのイベントをここまで掘り下げて書いてもらえると、
出不精の私も出掛けてきた気分になります。

今回のイベントは、集まった車もさることながら、
人との出会いが素晴らしいですね。
本当にうらやましく感じます。

コルトとベレットのランデヴーにはウットリ!
両車の並びを見るにつけ、いまの車の肥満度というのか醜さを痛感させられます。
車内は狭くても、十分に幸福感を持つことが出来ることを我々は再認識しないといけないのでは。

最後になりましたが、ブログ開設7年おめでとうございます!
(一日遅れですか)
返信する
尼崎へ (彩雲4号)
2012-02-07 19:58:59
コメントを下さった皆様
ありがとうございます。
これより尼崎に出張へ出るため
帰宅後にレス致します。

取り急ぎご挨拶まで
返信する
旅の醍醐味 ()
2012-02-09 20:59:57
読売新聞の中で、
「オトギの国のプロムナードのようなデラックスな気分」
とありますね。
そんな良い旅をまたしたいものです。
返信する
Unknown (あきひー)
2012-02-11 09:58:40
いすみ鉄道の長編お疲れ様でした。
あの日は昭和な雰囲気をたくさん感じられ、とてもニヤニヤできたと思います。
僕は昭和60年代の生まれで、昭和をほとんど知らない世代なのでこういうのは新鮮です。
ありとあらゆる物が離散化されたデータで管理されている世の中から、ちょっと抜けて休憩しているような感覚です。
返信する
Unknown (彩雲4号)
2012-02-15 20:29:01
セキトラさん
>>ウチも参加したかったなあ~
私よりはお近くですよね。
またイベントは行われるようです。
>>でも、楽しい分、訣れの時がつらい。
2台が分かれて行く時はいつもそう思います。

ももいろさん
>>キラキラしてますね☆
仕事中もこうだといいんですが(笑)

>>情報交換の場って感じがして
ニューイヤーとかだと同じ車種の仲間が集まりますからオーナーでないと分からない事が多いと思います。

>>旅行のような遠足のようなイベントですね!
そうそう!そんなイベントでした!

ノロさん
>>行き帰りが楽しいんですよね
前日は眠れない事があります。

debopacerさん
>>一つのイベントをここまで掘り下げて書いてもらえると~
ありがとうございます。
反動で次の話しに行けないという弊害もありますが(笑)

>>人との出会いが素晴らしいですね。
あの規模だったからこそだと思います。
大きくなり過ぎてしまうと失われてしまうかと思います。

>>コルトとベレットのランデヴーにはウットリ!
以前にdebopacerさんから頂いた外国雑誌の影響が大です。

>>車内は狭くても、十分に幸福感を持つこと~
そうですね。子供の頃にはあの小さなコルトで家族5人が楽しく出かけられました。
「狭いながらも楽しい我家」とありますが
そんな思い出ばかりです。

>>ブログ開設7年おめでとうございます!
そんなになりますか・・・
本人が忘れていました(汗)
ありがとうございます。

波さん
そういえば数年前は14日に千葉に男2人で出かけていましたね。

>>「オトギの国のプロムナードのようなデラックスな気分」
時代ですね~♪
ちょっとピントがぼけてしまい見辛かったですね。

あの時は本当に楽しかったですね~


あきひーさん
その節は大変お世話になりました。
いつかは2台で、と願っておりましたが
突然実現されるとは・・・

今度は車内も見せてくださいね。

>>昭和をほとんど知らない世代なのでこういうのは新鮮です。
私も60年代を知らないので新鮮なのかもしれません。

>>離散化されたデータで管理されている世の中から
普段のお仕事はそんな世界におられるのでしょうね。
技術屋さんてスゴイです。

本当にお世話になりました。




返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

60年代」カテゴリの最新記事