事件番号 平成26年(ワ)第9454号
1657万1000円要求 損害賠償請求事件
原告 株式会社 フューチャー イング・ゲート・クボタ
窪田好宏
被告 出口
東京地方裁判所民事部第44部いB係
平成27年9月2日
本人調書
原告弁護士
事務所概要
事務所名
光伸法律事務所
所在地
〒160-0015 東京都新宿区大京町22-2
大京町PJビル3階
連絡先
TEL:03-5363-5371
FAX:03-5363-5374
弁護士
松村 光晃
山下幸夫
石井城正
成松昌浩
窪田好宏 本人調書
宣誓
良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを
誓います。印
氏名 窪田好宏 K
1ページ
原告ら代理人(松村)M
甲第20号証(陳述書)を示す
M
これはあなたの陳述書ですけれども、この1ページ目の署名と
捺印はあなたご自身のものですね。
K
はい。
M
この陳述書について、特に何か訂正する点がありますか。
K
ありません。
M
CBCという会社との関係で、代理店から何か問題が出たということは
ありませんでしたか。
K
代理店の登録をしていく中で、CBCに電話をしたんだけども電話にでないとか
折り返しの電話が遅いとかいうことを聞きました。
M
それに対しては、どうしたのでしょうか。
K
宍戸大介氏に現状を話したところ、人員不足ということで、会社の電話を
転送で携帯電話にして、営業をしながら電話に出てるという現状を聞きました。
M
そういう現状に対して何か対策は取ったわけですか。
K
一番は窓口に電話をして、電話にでないということは一番不信感に
つながりますので、CBCの窓口になる、CBCのサポートをするということで、
シービーシー・サポートという会社を設立することにしました。
2ページ終わり
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3ページ始め
M
その後、株式会社エスビーエスと名称を変更したこの会社のことですね。
K
はい。
M
この会社をつくった後は、営業活動は順調に進みましたか。
K
会社をつくり、その後に全国に展開していく中で、まず関東から
つくっていくということで、千葉テレビのほうで23年12月、1か月間
この臍帯血保管についての放送を始めました。
M
そういうような活動をしながら営業をしていったということですね。
K
はい。
M
本件の被告である出口さんとのかかわりは、いつごろからでしたか、
どういうことから始まりましたか。
K
突然、会社にファックスが送られてきました。
M
いつごろでしたか。
K
平成23年12月ごろだと思います。
M
そうすると、ちょうどその千葉テレビで放映しているころだったわけですね。
K
そうですね。
M
そのファックスというのは、どういう内容でしたか。
K
うちの代理店をしているCBCが、上場するという予定があり、未公開株を
販売している詐欺集団だというような内容が送られてきました。
M
出口さん自体がその未公開株を購入して被害に遭ったと、そういう内容だった
わけですか。
K
そうです。
3ページ終わり
4ページ
M
そのファックスを見て、どう思いましたか。
K
僕は本当にもうびっくりしたので、出口氏に、「証拠があるようなら送って
ほしい。」ということで言ったところ、実際に3センチほどのいろいろコピーであるとか
いろんなものと、あとは宍戸良元と宍戸大介氏との会話をしているテープが一緒に
送られてきました。
M
3センチほどの厚さの封筒が送られてきたということですね。
K
そうですね
M
それを受け取って、どうされましたか。
K
これはもう書類を見てまず思ったことは、
うちが代理店契約をする随分以前の内容だったので、これの内容はもう
まるきりできないということで、宍戸大介を呼び出して、この件がどうなって
いるのかということを問いただしました。
M
それに対して宍戸大介氏はどう言ってましたか。
K
出口さんとは親身に対応しているという内容を聞きました。
M
被告は、その後、どういう行動に出ましたか。
K
その後に、うちに送ってきた内容を、うちで代理店登録をしていただいて
いる方や、あとはリーフレットを置いて協力をしてもらっている
店舗に対して、CBCが詐欺を働いているというようなすごい内容の
ファックスを送りました。
M
各代理店にそういうファックスを送りつけてきたということですね。
K
そうです。
M
そういう状況になって、宍戸大介とかに対して何か申し入れをしましたか。
K
この状況をなんとかしてもらわないと、この事業はできなくなるという
ことを話しました。
M
先ほどの代理店契約に基づく、当然CBCがFGKに報酬を支払うという契約だと思うんですが
そのころのCBCからFGK、そういう支払い自体に
は何か問題はなかったでしょうか。
5ページ
K
ちょうどそのころ、毎月払ってもらう臍帯血の保管に対する手数料が
遅滞するようになりました。
M
それに対してどうしましたか
K
そのときに、うちも入ってきたところから、代理店さんに手数料をはらわなきゃ
いけないので、実際にすごくそれは困るということで話をしたところ
「お金のことは僕は分からない、村上シゲルに聞いてくれ」
と言われました。
M
村上というのはどういう人物なんですか。
K
CBC立ち上げ当初から財務であるとか経理を一手に請け負っている
村上マネージメントオフィスという会社の社員でした。
M
その村上は何と言ってたんですか。
K
「CBCにいおかねを貸しているので、それを回収しなきゃいけない。」
と、それをしているので、
「代理店さんに対する支払いとかそういうことを出来る余力がない。」
という、とんでもないことを言われました。
M
そうすると、本来CBC自体には、当然臍帯血の契約ができて、売り上げが
上がっていたわけですかね。
K
上がっていました
M
この平成24年3月に宍戸良元が、それから6月に大介、この2人が相次いで
亡くなって、どういう影響がありましたか。
K
実際には宍戸大介と古屋敷マサミ、2名が営業ないしいろんな業務を
やっていた会社だったので、実際に会社がしっかり動くことができなくなりました。
M
それで、何か対策をとりましたか。
5ページ終わり
6ページ
K
その時点で、実際に代理店さんもいますし、
臍帯血の保管の希望ということも実際にありますから、
そのときに高崎のプロセシングセンタ
ー分離する施設、あとは働いている社員等の支払いも、うちが肩が
わりして払うことなどもして頑張って踏ん張ろうと思いました
M
今おっしゃった高崎のプロセシングセンターというのは、臍帯血を保管して
いる施設ですね。
K
はい。
M
それの家賃、賃料、それがかかる。それから、それに伴う人件費、そういっ
たものをFGKとしては立てかえるということを考えたということですか。
K
はい。
M
その後の臍帯血保管の、やっぱりこれは10年、20年単位の保管なので、
安定的な保管をしなければならないわけですね。
K
はい。
M
そういう継続のために何か措置を取りましたか。
K
その状態もずっと続けることもやっぱり難しいと思ったので、その当
時、指導監督医である中川先生、ときわ病院の中川先生のほうに話を
して、臍帯血の保管をときわ病院でやってもらえないかという依頼を
しました。
M
その結果はどうなったのですか。
K
ときわメディックスという会社をつくっていただき、臍帯血を無償で
移管することをしてもらいました。
M
そうすると、それまでCBCとして保管していたものが、ときわメディックス
で保管するようのになったと、そういうことになるわけですか。
K
はい。
24年4月11日 「FGK」加藤 からTEL AA9
加藤 で、あの~、ここで、ヘタな、ねー、あの動き方すると日本の、
民間臍帯血、終わっちゃうんでー
出口 いや、ほれ、わかるけど~、かと言って~一つの臍帯血バンク守るのに
加藤 うん
出口 ほんだけ、被害者、だされる、ちゅうのもどうかなと、思うし~
加藤 ううん
出口 もし、ほこまで加藤さんが言うんたら、自分の、ほの、財産やら、
ほういうもんを売ってまで
CBCを守る~、強い気持ちがあるかどうかまで言いたくなるけどね
加藤 まあ、いや、あの別にCBCを守りたい訳じゃないんですよ、ボク
出口 うう~ん
加藤 ボクっと言うかウチの会社は、あのーCBCを守りたい訳じゃなくて、
・大阪 大正区 医療法人 常磐会 ときわ病院からの訴状より。
1 原告が本件臍帯血保管事業を行うに至った経緯
(3)訴外CBCの破綻
訴外CBCは、代表者であった宍戸良元、大介親子が相次いで急死し、
その事務所も強制退去となったことから全従業員がバラバラとなり、
破綻した。また、貸借していた高崎センターは賃料滞納により貸借人
である株式会社オンロードから解除通知を受け、不法占拠状態となった
そのためいつ強制退去が行われてもおかしくない状態となり、
保管された臍帯血が維持監理できなくなるのは、明白な状態となった。
>解除通知
すでに締結している何らかの契約を解除するとのことですが、
どういう契約かにもよると思いますが、
契約は一般的に両者が合意して成立するものです。
一方からの解除通知だけだと、
あとでトラブルになる恐れがあると思います。
(貴社が一方的に解約通知をしただけで当社は合意していない。
従って契約は有効だ。契約不履行だ、云々)
平成23年2月24日に常磐会が「CBC」に貸し付けた金銭の
代物弁済として、同年4月3日の約定に基づいて同年7月1日に
「CBC」高崎臍帯血保管設備を取得。
25年4月19日 「ときわメディックス」{古屋敷」とのTEL内容 Bー1B
Fは「ときわメディックス」{古屋敷」
Dは私
略
F 不正入手はないですよ、それは、、、側でね、
ハッキリさせればいいことじゃないですか。
略
取得はしてないですよ、
D えー借金の
F カタでしょう、それはあれでしょう、
差し押さえたようなもんだから、普通行われるでしょう、
額が大きければ。
略
・・・・・宍戸家のCBCの経営者に
借したお金があるんじゃないんですか、略
常磐会がCBCに頼まれてお金を貸して返済を守らなかったら、
どうします、と言う話ですよね。
ぼくも被害者の弁護士さんと話した事があるんですね、
弁護士さんハッキリ言ってましたね
こういうものは正直言って早いもの勝ちなんですって。
中川先生早くやりたいんだって言ってましたよ。
*26年秋
大阪 大正区 医療法人 常磐会 ときわ病院からの準備書面
・「CBC」宍戸大介が
「CBC」が予定していた入金がずれ込んだため
1か月か2か月間だけ資金を融通して欲しい」
旨依頼され、それだけ短期間であるならばと考え、
とくに担保を取る事もなく
原告常磐会から訴外CBCに対して貸付を実行した事があった。
しかし、弁済期に至っても訴外「CBC」からの返済はなく、
催告をしても
一向に返済されなかったため、
これ以上なんの担保もなく返済をまつ事は
できないと考え、弁済期を新たに定めた上で、
高崎センターのクリーンルーム
内にある設備一式を譲渡担保とする趣旨で代物返済契約を
締結した。
しかしそれでも返済がされなかったため、
やむを得ず代物弁済契約に
基づき、高崎センターのクリーンルーム内にある設備一式について
所有権の移転をおこなった。
譲渡担保の趣旨としたのは、原告常磐会としては、
その所在する大阪から
遠く離れた高崎センターのクリーンルーム内
にある設備一式を
取得してもメリットはなく、さらに設備一式も年数を減ることで
見るべき市場価値のないものであった
反面,訴外CBCとしては、これらの設備がなければ
臍帯血保管業務を行うことが出来ないため、
いずれ訴外CBCないし
訴外宍戸良元及び訴外宍戸大介が弁済をしてくれると
考えていたためである。
譲渡担保(じょうとたんぽ)
とは、債権者が債権担保の目的で所有権をはじめと
する財産権を債務者または
物上保証人から法律形式上譲り受け、
被担保債権の弁済をもってその権利を返還するという形式
事件番号 平成26年(ワ)第9454号
1657万1000円要求 損害賠償請求事件
原告 株式会社 フューチャー イング・ゲート・クボタ
窪田好宏
被告 出口
東京地方裁判所民事部第44部いB係
平成27年9月2日
本人調書
被告代理人Mから窪田に質問
M
では、次の質問にいきます。高崎の検査する施設なのですけれども、
これはもともとCBCのものだったのですか。
K
CBCのものじゃないですか。
M
CBCが所有していたものなのですか。
K
はい。
M
これが、宍戸さんが亡くなった後で、常磐会、ときわメディックスのほうで
取得したのですね。
K
はい。
M
どういう手続きで取得したか分かりますか。
K
いや、分かりません。
M
CBCの施設をどういう手続きで譲渡したかと、あなたは分からないのです
33ページ
か。
K
分かりません
M
そのときに、では、この施設をこういうふうにしようかとか、
そういう話はなかったですか。
K
中川先生は言ってました。
M
どういうふうに移転すると言ってましたか。
K
常磐会の病院のほうに、クリーンルームという際帯血を分離する
ようなことができるような施設が病院の中にあるんで、その機械等
を持っていって大阪でやるということを言ってました。
M
高崎の施設で継続したわけではないのですか。
K
高崎の施設で継続はしましたよ、で、その後に大阪に
もっていくということを話をしていました。
M
あなたの認識では、この高崎の施設が常磐会のほうに移ったのは、
宍戸さんが亡くなった後に全部したことだというふうに
思っておられるのですか。
K
そうですね。
裁判官
CBCのほうの事業が立ちいかなくなった理由というのは、どういうことなの
ですか。
K
人間がいなくなったので。
裁判官
というだけなのですか。
K
古屋敷マサミさんしか残らなかったということですね。
M
CBCという会社との関係で、代理店から何か問題が出たということは
ありませんでしたか。
K
代理店の登録をしていく中で、CBCに電話をしたんだけども電話にでないとか
折り返しの電話が遅いとかいうことを聞きました。
M
それに対しては、どうしたのでしょうか。
K
宍戸大介氏に現状を話したところ、人員不足ということで、会社の電話を
転送で携帯電話にして、営業をしながら電話に出てるという現状を聞きました。
M
そういう現状に対して何か対策は取ったわけですか。
K
一番は窓口に電話をして、電話にでないということは一番不信感に
つながりますので、CBCの窓口になる、CBCのサポートをするということで、
シービーシー・サポートという会社を設立(23年7月)することにしました。
・大阪 大正区 医療法人 常磐会 ときわ病院からの訴状より。
1 原告が本件臍帯血保管事業を行うに至った経緯
(3)訴外CBCの破綻
訴外CBCは、代表者であった宍戸良元、大介親子が相次いで急死し、
その事務所も強制退去となったことから全従業員がバラバラとなり、
破綻した。また貸借していた高崎センターは賃料滞納により貸借人
である株式会社オンロードから解除通知を受け、不法占拠状態となった
そのためいつ強制退去が行われてもおかしくない状態となり、
保管された臍帯血が維持監理できなくなるのは、明白な状態となった。
代表取締役 窪田 好宏
株式会社 フューチャー イング・ゲート・クボタ 「FGK」からの
甲第20号証
陳述書
平成27年4月23日
東京地方裁判所民事部44部いB係
住所 東京都世田谷区成城4-33-6-213
氏名 窪田好宏 印
1ページ
第1 はじめに
私は、医療用機械器具の販売等を目的としている株式会社
フューチャー イング・ゲート・クボタ(以下「当社」といいます。甲1)
の代表取締役をしている者です。
当社では、出版広告事業などを行っていますが、医療関係のコンサルタント
の仕事もしております。
今回、その関係で関わった事業に関して、被告である出口*(以下「出口氏」といいます)
から、ファックスや電話による業務妨害及びインターネット上での激しい誹謗中傷
を受け、その結果、業務にも多大な支障が出るに至っておりますので、
これまでの経緯と、当社及び私の受けた損害についてご説明させていただきます。
第2 株式会社シービーシーとの関わりについて
1
株式会社シービーシー(以下「株CBC」といいます)は民間で臍帯血バンク
の営業窓口をしている会社でした。
平成22年頃、私が医療関係のコンサルタントの仕事をしている中で、私の
知り合いから、(株)CBCのことを紹介され、この会社が顧客を広げたいので
力になってもらえないかという話がありました。
2
私は、(株)CBCの代表取締役である宍戸良元氏の息子で、同社の役員
でもある宍戸大介氏と、同社の古屋敷氏と、新横浜でお会いして話をしました。
そこで同氏らからは、臍帯血事業は子どもの命に関わることなので社会的に
意義のあること、同社の売上や保管数等を説明され、将来性のある会社だと
思いました。
そのようなことから、当社でも、(株)CBCを応援していきたいと考えて、
平成22年7月22日、(株)CBCと代理店契約を締結しました(甲4)
3
当社では、社会的意義のある臍帯血保管事業を大きく展開すべきだと
考え、全国に代理店を募集する事にしました。
まず全国に400店ほどの代理店惘を展開し、最終的には800店ほどの
代理店惘を構築したいと考えて積極的な営業活動を行いましたが、その中で
(株)CBCの対応が遅い、連絡がつかないなどの苦情が代理店やお客様から
寄せられるようになりました。
宍戸大介に原因を聞いたところ、同社は当初聞いていたような会社規模ではなく、
人員の不足から業務が滞っている事が判明しました。
そこで、当社としては、営業活動を円滑にし、お客様に(株)CBCと関係した
業務を行っていることをわかって頂きやすくするため、社名にCBCを入れた
(株)CBCサポートという会社を平成23年7月に新たに設立し、宍戸大介氏
には責任を持って業務を進めてもらうため取締役になってもらいました。
(株)CBCサポートは私の個人会社であり、資本的にも(株)CBCとは
一切関係ありません。
4
その後、当社は、臍帯血保管事業の代理店を全国に展開できるように
営業活動を積極的に行いました。
番組を作成して、テレビ局でそれを流してもらうよ
3ページ
うなメディア展開も行い、実際、千葉テレビで平成23年12月2日から
同月23日にわたって番組を放映した実績もあります。