あさ、若住職に言われて、今日が原爆忌だったことを思い出しました。
読売新聞の朝刊には、広島の原爆慰霊碑に刻まれている
「過ちは繰返しませぬから」
という言葉の主語は誰であるのかという問いが書かれてありました。
原爆を投下したのはアメリカだが、その責任も日本人が負っているように読める。
この曖昧さが日米外交の原点にある。
日本人の優しさか不甲斐なさか。
慰霊碑の碑文を受けての文は、このような切り口で締められていました。
確かに、原爆を投下した過ちは、アメリカが抱えていくべきことでしょう。
ただ、その過ちをアメリカのみに押し付けるべきとも取れる内容には、違和感が拭えません。
「過ちは繰り返しませんから」
その決意は、原爆投下の責任の所在を問いかけるものではなく、戦争というものを国是としてしまった過ちを繰り返さないというものではないのでしょうか。
言い換えれば、日本が核保有国となり、何かのきっかけで再び宣戦布告し、核を使用するという、未来の過ちを想定しての決意でもあったと思うのです。
原爆投下から67年。
あれから67年の未来を生きる私は、今日という日が何の日であるかを忘れていました。
一瞬にして、とてつもない数のいのちが消し去られた今日という日が、普通の日になっていました。
繰り返さないという決意は、今のこの私に向けられている……そう思いました。
南無阿弥陀仏 合掌
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