今月はなんだかんだと予定が入っていて、遠出ができるのは今日の午後しかないっ!
…ということで、思いつきで浅草の浅草寺に行ってきました。
地下駐車場からエレベーターで地上に上がると、浅草寺の正面の信号に出ます。
その信号を渡りながら右を見ると、いま話題のスカイツリーが見えてきます。
そして、今月末の東京マラソンの注目スポットである浅草寺・雷門…と、置物のような猫。
門の先には、仲見世が本堂までギッチリと続きます。
そして、ここでの食べ歩きが今回の目的。
名物は「揚げ饅頭」。
1件目は抹茶(80円)、2件目はカスタード(170円)。
食べかけでごめんなさい(汗)
お店によって食感が全く違うので、それぞれ美味しくいただきました。
ちなみに副住職は、梅とこしあんをチョイス。
他には、焼き草餅・焼きサツマイモ餅・舟和のすぐれもん・大学芋を、家族で分け合いました。
ゴール(笑)
さて、浅草寺の創建は628年、推古天皇の時代と伝えられています。
ご本尊は5.5cmの聖観音菩薩ということですが、秘仏なので実体は謎。
もともとは天台宗に属していましたが、終戦後に聖観音宗という単独寺院の本山となりました。
浅草寺のご本尊を始め、よく耳にする「観音」ですが、正式には【観自在菩薩(観世音菩薩)】と言います。 (如来と菩薩の違いについては過去記事を参照して下さい)
サンスクリット語で「アヴァローキテーシュバラ」といい、広い視野でものを「観る」という語と、「自由」「自在」という語の合成でできています。
自由自在にものごとを観る。
自由自在に衆生を救う。
観音にはそんな意味があります。
そして、観音はすでに悟りを得ているにも関わらず、仏とならずに、生きとし生けるものを救うために働き続ける菩薩でもあるのです。
それは、他のために自由自在に働くことが「楽しみ」であり、「喜び」となるから…。
『正信偈』に、「遊煩悩林現神通 入生死園示応化」という経文があります。
これはお浄土に往生した後、すぐさま娑婆世界に戻り、迷うものを教化し救うために力を発揮するという、還相回向を読んでいる箇所です。
この経文にある「遊」は「自在」と解釈し、観音菩薩の心の境地と同じ意味合いが含まれています。
「大変だっ、大変だっ」と汗水たらしながら忙しなく、ときに面倒くさがりながら仕事をしてしまう私たちの日常と、当てはめて考えることなどできない境地です。
しかし、その境地だからこそ、一人残らず救わずにはいられないというお心が生じるのでしょう。
さてさて、浅草寺食べ歩きツアーの次は汐留日テレタワーのアンパンマンショップへ。
どうやら龍くんは、こちらのほうが楽しかったようです。