あ・しねま・たいむ

今日も映画でまったり

インフェルノ

2016-11-24 15:39:57 | 映画 2016
「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続き、
ハーバード大学教授ロバート・ラングドンが活躍するシリーズ第3弾です。

ラングドンはフィレンツェの病院の一室で目を覚ましましたが、
ここ数日間の記憶がなく、世界が灼熱地獄と化す幻影に悩まされます。
ラングドンの記憶がないことについて彼の担当医シエナ・ブルックスは、
頭部への銃撃による怪我が原因で記憶喪失に陥っているのだと説明しました。
そのふたりの前に突然、女殺し屋のヴァエンサが現れ、襲ってきます。
ラングドンとシエナはやっとのことで難を逃れ、
シエナのアパートへと逃げ込むのでした。

記憶が不確かなまま、それでも、
科学者ゾブリストが人口の超過問題の解決策として、
大量殺戮を可能とする「インフェルノ」というウィルスを開発、
世界に広めようとしている事実を知ったラングドン。
詩人ダンテの叙事詩神曲の地獄篇になぞらえて計画されていると確信、
ダンテの作品や歴史そしてフィレンツェに関する豊富な知識を頼りに、
暗殺者や政府機関の追っ手を逃れつつ、
文字や言葉といった手掛かりを追って、
フィレンツェやヴェネツィア、ブダペスト、イスタンブールと、
世界の都市を駆け巡ります。


全篇、最期までハラハラドキドキの連続です。
最期にはちゃんと、収まるとこに収まるとわかっているからいいけどね。
しかし、敵味方のどんでん返し、ひどくない?
いい人なのね、と思っていてもオセロのように反転するんだもの。

で、昔はなにかと悲鳴をあげて気を失っていた海の向こうの女性たちですが、
いま登場する女性たちは強い、強すぎます。
病院に現れた女殺し屋の攻撃の仕方は凄まじかったわ。
中盤で、あっけなく死んじゃったけどね。
ワザとじゃないとはいえ、世界遺産の絵を破壊するというおまけつきで。
あっけなくと言えば、ダークヒーローのようでかっこいい、
と思った便利屋さんもあっけなく死んじゃったなあ。

ヒロインのシエナ、綺麗でしたね~。
ときに聖画を見ているようでした。
そのシエナの「愛していたの」という言葉に胸をつかれてしまったけど、
それ以上に便利屋さんの言葉、
「 若い者は何をするやら。せめて35才にならないと」
には妙に納得してしまいました。



科学者なのにロマンチストなんだね。
世界を股にかけて謎を仕掛けたゾブリストくんには敬意を表しますが、
肝心のブツの隠し方がいまいちです、詰めが甘いです。
覗いてすぐに見つかる場所なんて・・・


あ、どうでもいいことですが、
教授の傷の回復力はすごい。

監督 ロン・ハワード
ロバート・ラングドン トム・ハンクス ハーヴァード大学の宗教象徴学者
シエナ・ブルックス フェリシティ・ジョーンズ 女医
クリストフ・ブシャール オマール・シー WHOの一員
バートランド・ゾブリスト  ベン・フォスター 科学者
ハリー・シムズ イルファーン・カーン 危機管理会社のCEO
エリザベス・シンスキー  シセ・バベット・クヌッセン WHO指揮者
ヴァエンサ アナ・ウラル 女殺し屋
2016年10月公開


ダンテのデスマスクがよかったな、哀愁を帯びた表情で。