業務&ITコンサルタントのひとり言

コンサルティング活動を通じて感じることを勝手気ままに記載

壊れたニッポンを治す為の処方箋#3:日本人は自己浄化作用が働かない理由は?

2023年03月18日 08時58分06秒 | 社会全般
前回の諫早湾の干拓問題に関する記述の中で、日本人は自己浄化作用が働かない事を述べた。自己浄化作用が働かないため、間違った事を行っている事を分かっていても、それを修正・訂正出来ない/しないのである。間違いを分かっていながら、それに突き進むのである。太平洋戦争も、この日本人の悪い特性によって、突き進んでいったとも云える。それで、今回はその原因を探ってみたい。

日本で自己浄化作用が働かない原因・理由は、失敗を許さない文化にある。電車がちょっと遅れただけで文句を云う民族である。そして政治家や役人などの権力側にいる人が間違いを認めてしまうと、マスメディアが一斉に非難し始める。間違っている事を責める事はまだ良い方で、酷い時は間違ってもいない事を一方的に攻め立てる事も残念ながらある。そしてこれは一般社会でも同じであろう。一方、失敗を容認する文化を持っている一部の企業では、社員が伸び伸びと活動を行い、活性化しているのではないだろうか。

欧米諸国では自己浄化作用が働いているが、それは何故だろうか?その理由はキリスト教にあると思われる。キリスト教では”懺悔”と云う習慣があり、間違いを認めて神様(司祭)に伝える事で、神様から許しを得られる訳である。この習慣が欧米諸国の文化として根付いており、間違いを認める事に対して、日本人程ハードルを感じていない事が、自己浄化作用が日本人より働いていると考えている。

日本の仏教にも”懺悔”と云う考えがあるとの事だが、これは残念ながら、日本の精神文化として根付いてはいない。ただ今更この”懺悔”の文化を日本に根付かせる必要はないだろうが、間違いを認めた人を許す文化、少なくとも必要以上に責めない文化を醸成する必要があるだろう。そうならないと、何時まで経っても自己浄化作用が働かない状況は変わる事はない。そうならないと、近い将来、日本は没落してしまう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 壊れたニッポンを治す為の処... | トップ | 壊れたニッポンを治す為の処... »

コメントを投稿

社会全般」カテゴリの最新記事