日本酒が世界で認められ、多くの国家で飲まれ始めていると云う記事があった。これは大変喜ばしい事ではあるが、半面日本人の問題点も浮き彫りになっている。それは日本人が日本酒を飲まなくなっていると云う事と、その宣伝方法である
日本酒が海外で飲まれている事は、大変歓迎すべき事であり、喜ばしい事である。日本食が外国人に評価されている事に事例して、日本酒も評価されているのだろう。しかし冒頭で述べた様に、この事にも問題点が隠れている。それで今回は、これに関する問題点や課題を考えて見たい。
①日本人の「日本酒離れの本質は?
日本人の日本酒離れは今に始まった事ではなく、随分前からの傾向である。日本人そのモノが、欧米文化にかぶれている為、昔は洋酒を飲む事が一種のステータスでもあった。昭和の時代のリビングルームには、ガラス張りのサイドボードに洋酒を陳列していた。
この傾向に対処する為に、酒造メーカは品質の改善に取り組んできている。一つは純米酒や吟醸酒の製造であり、もう一つは精米歩合を下げたフルーティーなお酒の醸造する事で、女性や若者をターゲットにした戦略を立てていた。これらの対応は多少の効果はあった様だが、日本酒の消費量及び販売の割合は低下し続けている。もっと本物の美味しい日本酒を作る事と、安価なお酒を提供しないと、消費者は受け入れてくれないだろう。昨今安いワインは500円以下で手に入り、ビールでは安価な発泡酒が出回っている。そして焼酎も日本酒よりは手頃な価格で手に入る。競争は激化している。
②海外PRを都道府県単位で行っている事
これは日本の行政の有り方、そして国家レベルでの無策が如実に表れている問題であろう。日本は47都道府県に分かれているので、それぞれ別々にPR活動をおこなってしまう事は必然的であり、仕方がない事であろう。それを国が統括し、協力して行っていける様に指導またはリーダーシップを発揮する事が必要であろう。
因みにここ70年程、財務省は日本酒製造の新規参入を認めていないとの事である。これについては、世界の酒ブームを疎外しているとの批判がある。この批判はある意味正しい指摘だろうが、チョット冷静に考えたい。
日本の多くの産業は、既得権益を守る為に新規参入をし難くしている。日本酒の醸造メーカもこれを望んでい様で、日本酒メーカと財務省が結託して新規参入を拒んできた面もある。因みに、数年前に話題となった加計学園についても、獣医学部を持つ大学が新規参入を拒んでいた為に、文科省が参入を妨害していた例もある。
もう一つ考えるベキ事は、日本人は何かと過当競争したがる民族である。このBlogでも何回か書いたが、コンビニやドラッグストア、美容院、一部の外食産業は過当競争状態である。そういった面では、日本酒製造の新規参入を認めなかった事は、過当競争を起こさせないメリットもあり、もしかしたら結果的に正しい判断だったかも知れない。
日本酒が海外で飲まれている事は、大変歓迎すべき事であり、喜ばしい事である。日本食が外国人に評価されている事に事例して、日本酒も評価されているのだろう。しかし冒頭で述べた様に、この事にも問題点が隠れている。それで今回は、これに関する問題点や課題を考えて見たい。
①日本人の「日本酒離れの本質は?
日本人の日本酒離れは今に始まった事ではなく、随分前からの傾向である。日本人そのモノが、欧米文化にかぶれている為、昔は洋酒を飲む事が一種のステータスでもあった。昭和の時代のリビングルームには、ガラス張りのサイドボードに洋酒を陳列していた。
この傾向に対処する為に、酒造メーカは品質の改善に取り組んできている。一つは純米酒や吟醸酒の製造であり、もう一つは精米歩合を下げたフルーティーなお酒の醸造する事で、女性や若者をターゲットにした戦略を立てていた。これらの対応は多少の効果はあった様だが、日本酒の消費量及び販売の割合は低下し続けている。もっと本物の美味しい日本酒を作る事と、安価なお酒を提供しないと、消費者は受け入れてくれないだろう。昨今安いワインは500円以下で手に入り、ビールでは安価な発泡酒が出回っている。そして焼酎も日本酒よりは手頃な価格で手に入る。競争は激化している。
②海外PRを都道府県単位で行っている事
これは日本の行政の有り方、そして国家レベルでの無策が如実に表れている問題であろう。日本は47都道府県に分かれているので、それぞれ別々にPR活動をおこなってしまう事は必然的であり、仕方がない事であろう。それを国が統括し、協力して行っていける様に指導またはリーダーシップを発揮する事が必要であろう。
因みにここ70年程、財務省は日本酒製造の新規参入を認めていないとの事である。これについては、世界の酒ブームを疎外しているとの批判がある。この批判はある意味正しい指摘だろうが、チョット冷静に考えたい。
日本の多くの産業は、既得権益を守る為に新規参入をし難くしている。日本酒の醸造メーカもこれを望んでい様で、日本酒メーカと財務省が結託して新規参入を拒んできた面もある。因みに、数年前に話題となった加計学園についても、獣医学部を持つ大学が新規参入を拒んでいた為に、文科省が参入を妨害していた例もある。
もう一つ考えるベキ事は、日本人は何かと過当競争したがる民族である。このBlogでも何回か書いたが、コンビニやドラッグストア、美容院、一部の外食産業は過当競争状態である。そういった面では、日本酒製造の新規参入を認めなかった事は、過当競争を起こさせないメリットもあり、もしかしたら結果的に正しい判断だったかも知れない。
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