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業務&ITコンサルタントのひとり言

コンサルティング活動を通じて感じることを勝手気ままに記載

霊感商法・寄付の制限の検討の価値①

2022年10月22日 22時02分32秒 | 経済
国会で、旧統一教会に関連する事が議論されているようだ。その中に、霊感商法に対する制限を設けるとか、まはた宗教法人を解散されるとかの議論もされている様である。実際の国会での議論を見ていないので、あくまで新聞やTVでの報道をちょっとかじっただけだが、向かうべき方向が間違っている感がある。

先ず最初に議論すべき事は、2018年に改正された”消費者契約法”の評価である。これは安部政権下で改正された消費者契約法で、霊感商法に一定の歯止めを掛ける法律である。折角作った法律の何が足りなかったのかを先ずは議論すべきであり、その問題点を議論する事が先である。そして足りない面があれば、それを改正する。それだけなのだが、あたかも安部政権下の2018年に改正されたモノが無かったものの様に取り扱われている事に、違和感を感じる。仮に解散できたとしても、別の宗教法人を作ってしまう事も容易に想像できるので、解散による効果は限定てきである。
また一部の有識者の間では、寄付金の集め方等に問題がある宗教法人に課税すると云った意見が出ており、これはこれで国会でも検討してもらいたい。

しかし、政治家ができる事は法律を作る事なのだが、法律をいくら改正しても、問題の根本解決にはならない。高額なお金を宗教法人に渡してしまうその背景、そしてその原因を知り、その原因を断ち切る事をしないと、何時まで経っても霊感商法な無くならないであろう。繰り返すが、勿論法律の整備は必要である。

では人は何故、宗教を必要としているのだろうか?様々な理由が有るだろうが、悩みが無く、幸せな人生を送っている人に取っては、宗教はほぼ不要な存在であろう。殆どの人は何等かの悩みを持ち、レベルが違うが人は苦しみを持っている。悩みや苦しみがあるから、それから逃れるため、または耐えるために、一部の人が宗教に救いを求めている。実際自分の母親は、戦前に出来た新興宗教に入信し、宗教のお陰で苦しい人生を乗り切れたと云っていた。一方、人によってはお酒を飲む事である程度解消出来、人によっては友人との会話で解消出来る人もいるだろう。また旅行などをする事によって悩みを解消出来る人も居るだろうし、一晩寝る事で解消できる人も居る。個々人の精神力や人間性などで、悩みや苦しみの解消方法はかなり違う。しかし一定数の人に取っては、依存する対象としての宗教は必要なモノであるが、この悩みや苦しみを減らす事ができれば、宗教に依存する人も減るのではないだろうか。

それで先ず、良く聞く悩みや苦しみの原因をいくつか挙げてみよう。但し、次に記載する悩みや苦しみの原因は、必ずしも根本原因ではない事を先に述べておく。

・学業(子供の、または自分の)
・人間関係(友達関係)
・家庭内の不和
・仕事(事業)
・収入
等々...。他にも原因はあるだろうが、これらの原因を解決できれば、宗教に依存する事は減るであろう。

次回に続く...。


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