「翁の“ガハハ”な山家の暮らし」=放念な日々のエピソード

山に囲まれた小さな盆地、その山家で季節と向き合い、愉快な仲間と戯れながら、我が道を行く翁の小さなドラマ(放念の翁)

◆しきたりを楽しむ◆   3912

2018-02-06 16:15:38 | 日記

う、恒治さん久しぶりで。昨年末の道路の崩落で通行止めで回り道、恒治さんの家の近くは通らなくなって。本屋やホームセンターのどの買い物が不便だわ、ハハハハ』、『やあ、翁さん、元気そうだねえ。思わぬところが崩落、復旧は3月末だそうで、俺も遠回りでホームセンターにきたよ。いやあ、もう2月、直ぐにジャガイモの植え付けをするようで、そこにも種が並んで』

月の門松も殆ど飾らなくなってしまったが、節分も社寺の行事に、古くからの家庭での豆撒きの風習も見かけないわ。節分は恵方巻きと思っているようだが、海苔業者の宣伝に便乗して広めたのはコンビニ、節分とは本来無関係で』、『そのコンビニに外国の慣わしを真似たバレンタインデー(「聖」ではない)でチョコが山積み、正月よりもクリスマス、それが日本暦にも記載がされて』

『「国被れ」のイベントが蔓延はしている一方で、春の行事の雛飾りも殆ど見かけない。雛祭りで厄除けをしないから女性の婚期が遅れ、20歳台の未婚が60パーセントだそうだよ、ハハハハ』、『しかし、翁さんは雑学があるわ。・・いやね、どうした風の吹き回しか、婆さんが夕食後はテレビも見ないで囲碁に夢中、ベニア板で9路盤の碁盤を作り、石を並べていて、ファハハハ』

治さん、昨年末に囲碁の学習会が始まって、3月に初めての大会が、参加者の皆さんは勉強に余念が無いようで。八郎さんと茂さん、家で時間があると夫婦で碁石を並べているそうで』、『いや、学習会に参加をすると、少しばかり風景が変わった話は聞くわ、翁さん。殆どの皆さんが80を過ぎたが、何となく前向きでこだわりを、自分の可能性を探っているのだろうな、ハハハハ』
                                            
            

あとがき==1年を五感で楽しむ歳時記、その文化的な良さ知るのは欧米の外国人旅行客だそうでね、ガハハハ==放念の翁