『毎日』紙の夕刊一面の最下段の「海外こぼれ話」という欄に、近頃こんな記事がありました。「お礼の気持ち」という題です。
西アフリカ・マリでイスラム過激派との紛争に軍事介入したフランスのオランド大統領に、お礼のラクダを再度贈ることになった。
大統領は2月、マリの古都トンブクトゥを訪れた際にラクダを1頭贈られ上機嫌だったが、託した家族に食べられてしまったことが判明。現地の当局者は「より大きく見栄えの良いラクダをパリまで届ける」と話している。【ロイター共同】
何となくユーモラスな話ですが、ここではラクダが食べられていることが分かります。中国の西の新疆ウイグル地区や中近東のラクダが飼われている地域では、ラクダが食用にされるということは聞いていました。ラクダの丸焼きもあるそうで豪勢なこととは思いますが、私たち日本人には牛や豚と違ってラクダは食用になるとはどうも思われません。
私は一度ラクダを食べたことがあります。私は中国の貧困地区の農村部の子ども達に学費を援助する会に入っていますが、その会で古都西安がある陝西省の西に隣接する寧夏回族自治区を訪れ、帰国する際に区都の銀川で接待を受けたことがありますが、その時の料理にラクダが出ました。もっともステーキのようなものではなく、足の裏の肉を煮込んだもので、とても軟らかくてなかなかおいしいものでした。中国では随分いろいろなもの、イヌやトカゲ、ヤモリ、ヘビ、カエルなどを食べたことはありましたが、ラクダは後にも先にもこの時だけでした。
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