大阪の橋下市長が城東区の「区民まつり」に市長公務として初めて参加したという記事がありました。「2年間なかなか市役所の外に出ることができなかった」とあいさつしたそうですが、その割には参議院選挙などで結構大阪を出ています。
彼はかつて大阪府知事時代には、当時の平松大阪市長が「区民まつり」に出席することに対して「市長の仕事ではない。実態は選挙活動だ」と批判していたのに、一転して自分も参加しました。「祭りばかりに行くのは違う(と批判した)が、時間があるときに市長が市民の声を聞くのは当たり前」と記者会見で言ったそうですが、相変わらずの取り繕い発言にはしらけます。俺のすることはいつも正しいという姿勢には飽き飽きします。今度の行動も、来年秋に予定する大阪都構想の賛否を巡る住民投票を見据え、国政よりも「大阪重視」に転じたことを市民にアピールする狙いもありそうだという記事もありました(日本経済新聞)。いずれにしても何らかの政治的な思惑があっての行動でしょう。
近頃橋下市長に関する記事が一時より少なくなりました。記者会見などでの彼の発言には下品だったり乱暴なところがあり、気に食わない記者をやり込めたりするので嫌気がさされているのかも知れません。これまでマスコミは少し彼を持ち上げすぎていたように思います。