西洋のおとぎ話に、神様や悪魔が願い事があったら3つまで叶えてやるというのがありますが、卒業生で店をやっているI君にどんな願いがある?と聞きましたら、即座に「健康と金ですね」と答えました。私もそう思っているので同じだなあと笑い合いました。彼は60歳になったばかりで、父親は40代、母親は60代で脳卒中で亡くなっているので、最近健康には気を使っていますし、年金は少ないようですから、健康と金は切実な問題なのでしょう。
私も最近は疲労を覚えることが多く、特に午後に外から帰る時などは辛い思いをしていますから、何とか健康でありたいと願っています。欲を言えば50代くらいの体に戻りたいと思います。いろいろな検査を受けてもどの数値もまったく正常で、その意味では健康と言えるのでしょうが、体力はずいぶん落ちています。三年日誌をつけていますので、昨年や一昨年の記録を見ると明らかにかなり体力が落ちています。老化現象なのでしょう。
経済的には年金があり、それもまあまあ文句のない額ですからそれ以上のことは望まないのですが、叶えられるものなら、何億円かの宝くじにでも当たりたいものだと、そうしたら、ああしてこうしてと、まあ、欲には切りがありませんが、想像しているだけで楽しくはなります。
それでは健康と金のどちらか1つと言われると、やはり健康です。健康であれば人生は楽しく希望が持てます。金では健康は買えません。では毎日を健康で過ごすにはどうすればいいのか。ウォーキングや散歩をしたり体操をしたりといろいろあるのでしょう。昨年の今頃は毎朝散歩をしながら写真を撮ったりして心身ともに良い状態でしたが、いつの間にか足腰が弱ってしまいました。どうすればよいのか、正直言って、良い答えが出ないのです。体力的には老いても、せめて精神的には若さを保ちたいと思っています。
おとぎ話で神頼みや悪魔頼みをしても、結局は報いられず元の木阿弥になるのがオチなのですから、残された人生を地道に行くしかありません。