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りつこの昨日今日

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真藤順丈の宝島、読みました

2019-02-28 19:51:02 | 日記
直木賞発表の時から是非読んでみたいと思っていたけれど、図書館では競争率が高いから、とためらっていました。でも、駄目元、と行ったついでに検索窓口へ。"何番目位ですか"とオズオズ訊ねる私に返ってきたのは、250番たったのです。
やっぱり、と諦めた私に、窓口の女性は、キーボードを叩き続けて、二階の雑誌カウンターにならあるかもしれない、と教えてくれたのです。
そういえば、もとは「小説現代」で発表されたもの、早速二階へ。
あったのです!思わず、バンザイ!大喜びで抱えて帰ってきました。そして、
最初のページから面白くて、筆者は何度も中断し、完成まで七年もかかったというのに、途中で止まれない私は、料理や家事以外の時間の全てをかけるように読み耽り、二日であの長編を完読してしまいました。
そして頭の中にはウチナーグチが溢れ、今まで新聞でしか知らなかった米軍機と米軍人による事件が実体験として立体化されたのでした。1972年の復帰が、政府間のどんな取り引きによるものだったのか。
思いはどうしても辺野古へと繋がってしまいます。
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春の雨に

2019-02-28 12:24:50 | 日記
音を立ててしっかりと降る雨、なんて久しぶりなんでしょう。散歩にも出ずに、最近入ってきた着物の整理を始めました。
私好みの大島や紬の更紗に混じって明らかに大正か昭和初期の羽織があります。しっくりとした赤に60センチの袂、綸子と輪奈織、という贅沢な生地に伝統柄の花紋の、お嬢様用の羽織です。輪奈織というのは、細い針金を入れながら織る古いビロードで、橘や青海波などの綸子と一緒はとても珍しいのです。
この落ち着いた赤が伝わるといいのですが。

日本に限ったことではないけれど、民族衣装を着る人が少なくなると、その技術も無くなってしまいます。特に着物のように長い歴史に培われた技法が、継承されずに価格維持のために外国へ流れたり、消えてしまったりするのはなんとも寂しいものですね。

久しぶりのちゃんとした雨に紅梅の老木も元気そうで、花までしっとりしてみえます。明日は二か月ぶりの句会、準備もウキウキしながら。
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