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北朝鮮ミサイル対応、日米蜜月関係の成果 1

2006-07-06 08:57:49 | 国防
 小泉首相は、5日夜、会食の席で「政府の危機管理体制はうまくいった」と胸を張ったという。

 首相が先の米国訪問で、大統領専用機でエルビスプレスリーの旧宅に招待され、ブッシュ大統領をあきれさせるほどはしゃいだことを揶揄する向きもあるが、今回の北朝鮮のミサイル発射に対する日米の対応は、極めて適切なものであり、日米関係が史上空前ともいわれるほど良好であることが証明された。と同時にアメリカには大きな借りをつくったことを日本国民は肝に銘じなければならない。

 まず第一に、5日早朝の最初のミサイル発射を探知したのは、米軍の早期警戒衛星であったという。これがミサイルの噴煙から出る赤外線によって発射場所や移動方向を探索し、在日米軍を通じて自衛隊に伝えられた。
 ちなみにこうゆう技術は自衛隊にはないという。
 北朝鮮にはアメリカ大陸を射程におさめるというテポドン2がなくても、すでに1998年に日本列島の頭の上を飛び越えて太平洋に着弾したテポドン1が存在し、一連の核開発疑惑からすでに核弾頭をミサイルに装着する技術が開発されている可能性が否定できない。
 このような状況の中、かりに米軍の早期警戒衛星システムや電子偵察機が存在しなかったならば、いつ何時、どんなミサイルが、どの方向に飛んでくるのか、日本国民に知るすべはまったくない。
 北朝鮮は6月の中旬以来テポドン2の発射の徴候を国際社会に示し続けてきたのであるが、こうした米軍の監視システムの存在により、日本国民は比較的冷静に北の動きを眺めることができたのである。もしも東京を一発で灰燼にすることができる核弾頭が、いつ頭のうえに降ってくるかわからないとしたら、これほどの恐怖はないはずであり、わが国はたちまちパニックに陥るであろう。
 そして5日早朝のすわ発射という場面においても米軍の早期警戒衛星によって、ミサイルの規模と移動方向、着弾点などが大まかにわかったのでそれほど慌てる必要はなかったのである。
 そしてその後速やかに、米海軍と海上自衛隊は、空母キティーホークやイージス艦を日本海に展開するなど警戒を強化し、さらに沖縄から電子偵察機を飛ばして敵の監視にぬかりはなかったのである。

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