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チベットの災難はわが国の鏡

2008-07-12 09:04:37 | 国防
洞爺湖サミットではチベット問題にも、拉致問題にも全く言及されませんでした。まったく憂慮すべきことですね。

 チベットの軍事力は歴史的に皆無に等しいものでした。それにたいして日本は有史以来「尚武」の国であり、明治以降には東アジア最大の軍隊があって、わが国を守りました。ゆえにチベットにおいてはいともたやすくイギリスのヤングハズバンド軍や中共軍の侵略を余儀なくされてしまったのにたいし、日本国は、無数の軍人さんや兵隊さんが命をかけて外敵から私たちの生命と文化を守ってくださいました。
 靖国神社の英霊に現代の私たちが感謝すべきなのはまさしくこの点にあるので、自虐派の人々がこれに反対するのはまったく誤っていることであると私は考えています。

 そして現在チベットの惨状はごらんのとおり。それにたいして日本は、衰えたりとはいえども世界に冠たる経済力を誇っており、国民は(いまのところ)自由と平和を享受しています。

 かといって日本は明治の開国以来、まったく無為安穏であった時期は一度たりとてなく、英米露等列強に対する安全保障上の切実な理由から、極めて短期間で富国強兵を成し遂げ、その後は主にロシアの侵略からかろうじて国土を防衛してきました。それは国家の舵取りを一寸でも誤れば、日本国土をロシアに即刻蹂躙されかねない極めて微妙かつ危険なものでした。じっさいにその証拠としてソ連は昭和の日本の敗戦とともに、旧日本軍が武装解除した北方領土や満州にすぐさま侵略を開始しました。

 残念ながら日本が先の大戦に負けて、7年間のアメリカによる占領期間に、GHQによって徹底的に、戦争中の日本軍の行為がすべて「悪」として国民に刷り込まれてしまいました。戦争という非常時ですからもちろん殺したり、殺されたりします。中には非道なことをした日本の軍人や兵隊も存在したことでしょう。国策の誤りも多数あったと思います。
 しかし戦勝国のやったことは、平和憲法の美名のもとに、「憲法九条」を制定し、軍隊をもつことも自衛のための交戦権も否定させてしまったのです。それは日本から刀を奪い、丸腰にすることであり、つまり日本人の誇りであり、魂である「武士道」というものを全く骨抜きにしてしまったのです。それは本土に迫り来る米軍にたいする栗林忠道中将の硫黄等の抗戦などに象徴される、日本人の「大和魂」の発露にたいする英米等の戦慄から発せられたものであると私は考えて疑いません。

  現在の日本国憲法の草案に関わったのは、GHQの中枢に紛れ込んでいたハーバート・ノーマンやジョン・エマーソンら隠れ共産主義者でありました。かれらGHQのコミュニストたちは日本進駐とともに、それまで日本政府によって政治犯として拘束されていた共産主義者たちを釈放し、主として大学など学会の要職に就任させました。こうした教育者たちによって、自虐的左翼思想が日本全体の学校教育に蔓延し、結果として戦勝国のコミュニストたちの陰謀は成功し、「旧日本軍=悪」の図式で広く日本人の心に刷り込まれました。
 今でもこの考え方は日本人の心に染みついていて、「自虐」というかたちで健全な精神を蝕み、日本国の国益を損ない、心ある日本人にとって最大の敵である中国共産党を利益しています。

  ともかくも絶対にいえることは、もしも日本に強い軍隊がなく、朝鮮や満州を日本がおさえていなかったら、日本をも含む東アジアの大部分は間違いなくロシアもしくはソ連、中共の領土になっていたことです。
 憲法九条を金科玉条のごとくありがたがる人たちは、ほぼ例外なく戦前の日本の軍国主義にたいして苦々しく思っているはずです。しかし何度も言いますが、先の大東亜戦争をふくめて、日本の軍人さんや兵隊さんたちが命をかけて国土を防衛してくれなかったなら、間違いなく日本はほかのアジアの国々のように列強の植民地として日本人としてのアイデンティティーを失っていました。

 世界に冠たる仏教文化を有する誇り高きチベット人のかたがたが愛する祖国を失ったことをどれほど無念に思っているか。それは同じく仏教国であり、清らかな武士道精神を有する日本人であることに誇りを持つ愛国の人でなければとうてい理解はできないと思います。そうした意味で、チベット問題は私たちの祖国日本について考えるよい契機であると思うのです。


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