「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

浅間山

2011年11月06日 09時46分40秒 | 山歩き
11/5(土)    浅間山に登ってきました!

日本中部の山に登る人は、それがどこの山であろうと、そこから浅間山を見逃すことはないだろう。
その孤立した大きな山容と、まるで自己の標識のような煙をあげているので、すぐに見当てることができる。
それはいつも厖膨大な容積で、独占的な形で、曝け出しの肌で、そして頂きにはいつも薄い煙を吐いていた。
浅間ほど、どこからでも見える山はない。
                                         深田久弥 「日本百名山」 より抜粋引用。

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      「浅間山」    70座目!!


浅間山は自宅から近いため後日にとっておこうと考えていたのだが、残す百名山は西日本、
東北(日本海側)、それと北海道、そして北アの一部なのでこの時期に登れる山としては信越の山しかない。  
なので今回、紅葉と静かな山歩きを目的と、足腰の鍛錬を兼ねて登っておくことにした。 

夜中の上信越自動車道から見る空には星が光っていた。 スキー狂時代に訪れたことがあるアサマ2000スキー場には行かず、
天狗温泉浅間山荘から登ることにした。 真夜中の林道(ダート)を4キロほど駆け上がり浅間山荘着、仮眠。

5時30分起床、辺りはまだ真っ暗。 回りのクルマもチラホラ起き出し準備をしているようだ。
6時過ぎ、山荘の係員に駐車場代金(500円)を支払い登山準備を完了する。
(山荘下にあるPは無料だが、ここはあえて山荘Pを使い収益UPに貢献してあげた)

出発。


活火山です。      今日は噴火しないでね。


歩き易い落ち葉の道を淡々と歩く。  気持のいい山道、 今日はゆっくり登ることにする。
一ノ鳥居、 不動滝、 二ノ鳥居と過ぎ、 硫黄の匂いがする危険地帯を越えると火山館に到着。

火山館。    (無料休憩所、 トイレ、 噴火時の避難小屋としても使える)

薪ストーブの煙がいい雰囲気だった。

この辺りからちょっとした登りになる。  カラ松林を抜け湯ノ平に到着。


ここを左手に行けばトーミの頭と言われる岩山、 真っすぐ行けば浅間山だ。  当然真っすぐ行きます。
そして松林を抜けると賽ノ河原分岐着。  (左に行くとJバンドと言われる岩稜、真っすぐが浅間山)

この辺りから斜面をグルリと回り込みながら登っていく。  これがなかなか着かない。 
火山の山は登っても登っても同じ景色がずっと続く。  以前登った火山を思い出した。
(中でも、 岩手山、 九重山のコースが良く似ていた)



フゥ~ と一息入れながら後を振り返ると・・・

また君にー、、


恋してるぅ~♪


いやあ、 まさかアナタに会えるなんて。。。      これは上に行くともっとスゴイ絶景が待っているかも。

ここから先(上)はガス噴出のため立ち入り禁止。 
(ロープを乗り越え火口まで行っちゃう人もいるが危険極まりないし完全にルール違反だ)



現在、 浅間山頂上としているのは右に回り込み “前掛山” という場所。   そこまで行くことにする。

あの狭い稜線を左端まで行く。


強風やホワイトアウトの時は注意が必要。    左側に落ちたら即昇天間違いなし。

先行者が下山してくる。  ってことは頂上貸切り??     ぬははー   (^^v     


んんっ?   右奥に見えるは・・

おお!!!

(手前中央の突端、、  金峰山の五丈岩かも!?)

僕が手を振ったら向こうの頂上にいる方も手を振り返してくれますた。     の、 ハズ。 (爆)

浅間山(前掛山)頂上着。     先の煙出してる所が火口。




時折り強風。   下界は小春日和らしいがここは寒いなんてもんじゃない。 
がこの絶景、 すぐ下山するには勿体ない。   しばし見惚れ & 写真多数激写!!

大満足しやっと下山します。  狭い稜線、 右下は絶壁。  写真だと降りられそうだが実際はホント大絶壁。


浅間山の火口はいくつも存在している。  ここに立つとそのスゴさと幾重にもなる火口が分かる。
黒斑山(くろふ)がある外輪山、 ここ前掛山、 そして浅間山本峰の火口(今も煙噴出)がある。

栃木側(東)から見ると本峰である浅間山が見え、 長野側(西)から見ると黒斑山と浅間山が重なって見える。
そして南の佐久市から見上げると三つの山全部が見えるハズ?    だと思う。

シェルターまで降りてきた。   (行きはこの中でラーメン作って食べていた人がいたので写せなかったのだ)


続々と登ってきます。


道を譲っている間に遠くに目をやれば・・・

あの双耳はきっと鹿島槍ヶ岳?  とその右は五竜岳? (or 剱?)   ・・たぶん。  (あまり自信なし)


で、 白馬連山??   たぶん。。   (これも自信なし)


なにせ、 富士山、 秩父連山、 八ヶ岳、 蓼科、 北ア、 戸隠連山、 四阿山と菅平が全部丸見えだったので。
(きっと南アも見えていたんだろうけど、 力不足で山座固定できずだったっス。 (^^;  )

斜面を下ります。  先に見えるのが外輪山です。    (黒斑山、 Jバンドの岩稜帯)


ここにも山ガールがいっぱいいました。  皆色とりどりで綺麗な服装です。
団体などはキャーキャー言いながら登って行きます。    オジサンには目もくれず、  です。。

賽ノ河原分岐を右折し三ツ石という大きな岩が三つある所でおにぎりタイム。

昨夜自分でにぎったオニギリくん。  中身テキトー、 ウマー。    僕のにぎり山、 浅間山に似てるっしょ? (笑)


30分休憩後、 Jバンドと言われる岩稜を登り詰めます。    (Jバンドの意味、 今だ不明・・)

下から見上げると絶壁に見えるが登ってみるとそうでもない。


斜面下から強風が吹上げてきて寒いのでカッパを着た。

中間地点より下を見下ろす。


先行者にモデルになってもらった。   この辺り狭く急峻。     (こういう所は基本的に好きだ)


Jバンド上着。    下からは絶壁に見えたが思ったより軽かった。


嬬恋村のキャベツ畑、 田代湖、 四阿山、 菅平を見渡す。   (遠方は高妻、黒姫、妙高あたりか・・)

(シュナイダー(往年の回転選手)、ダボス、若い頃よく滑りました。  ヘリは料金高いので無理だった)

そして目の前には浅間山がドーン!!


これから歩く稜線、  外輪山全貌。


仙人岳着。


振り返れば浅間山がドドーン!!!      しつこい??  (^^;


アップダウンの稜線。    プチ縦走スゴク楽し。  (^^v


この辺り左下(湯ノ平)からの強風で寒かった。    吹き上げられた草は怪傑ライオン丸になってたよ。 (笑)

(ネタですんまそん。。)

蛇骨岳着。  (ジャッコツダケ)


吹きさらしの稜線から森林帯へと入っていく。


黒斑山までもう少しだ。    樹林に囲まれ風を防ぐことができた。    暖かかったです。

黒斑山着。  (クロフヤマ)


山ちゃんから激励のメール受信。  さすが山ちゃん、 厳冬期に制覇していたとは!!

(本画像、 ブログ掲載後に本人の了承を得ました。  オイオイ・・ (^^; )

昨夜作ったサンドイッチ(中身テキトー)を頬張りしばし休憩。

ここ黒斑山は車坂峠(アサマ2000スキー場)から近いため、 幼い子供さんも多数登ってきていた。
秋の紅葉ハイキングにはちょうどいい山域かもしれない。  皆さん正面に見える浅間山を満喫していた。



のんびり登山、  いいもんですねえ。。。

休憩後トーミの頭目指します。

黒斑山から少し下りた所にあるトーミの頭。    (Jバンドと一緒でトーミの頭の由来も分からず)


先に行くと車坂峠に下ってしまうので湯ノ平下山口分岐まで戻り(10mくらい)、 草すべりを下ることにする。

草すべり下山中、 横から見たトーミの頭の絶壁。    さっきあのテッペンにいた。


ここを下っていきます。   (写真より実際はスゴイ急角度で落ちています)




昨年、 南アの大門沢小屋まで降りた急斜面を思い出す。

ちょっと下りた場所から見上げます。  この斜面を60歳前後の女性が黙々と登っていきました、 脱帽です。


湯ノ平分岐まで下りれば火山館までもう少しです。    (左が浅間山、 右が火山館と登山口の浅間山荘)


そして火山館着。     真上に見えるのがトーミの頭です。


沢山の人が休んでいました。    僕も水分補給&ストレッチをして登山口の浅間山荘を目指します。

危険な硫黄ガス地帯を抜け・・


松林や鳥居群を越え無事下山完了です。


お疲れさまでした。。


全行程8時間30分の山歩き。    秋を満喫できました。    ホント気持よかったー。




以上です!! 


浅間山紀行




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