~からまつの芽はネクタイピンにほしいくらゐだし ~
(宮沢賢治 「小岩井農場」)
以前に蛙さんからいただいた minoru okuda さんのpost card
カラマツの芽吹きから黄葉までが描かれていて懐かしい。
高橋順子さんの著書『花の巡礼』の中に、
”からまつの芽はネクタイピンにほしいくらゐだし”
と、宮沢賢治の詩の一部が紹介されていました。
ネクタイピンとは、なんとぴったり☆””
絵の中の一番右端の芽吹きでは、もう伸びすぎです。
玉芽の真ん中部分が緑色というぐらいがベストなのでしょうね。
カラマツは、苗を植林されたりもして、軽井沢の身の周りには
自然にありました。
芽吹きの頃はもちろん、秋、もさらなりで、
針の様な落ち葉が、あるかなきかの音をたててとめどなく降りそそぐ林の中にいると、
透明な時の流れに紛れ込んだような、
太古の時代に溶け込んでゆくような気がしたものです。
玉芽の芽吹きは、今の女性なら、エメラルドグリーンの小粒のイヤリングというところなのでしょうか。