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俺のランニング生活

大学で長距離走をやっていました。練習日誌や普段思っていること、自分の陸上競技論を書きます!

憧れのゲブレシラシエに!

2012-02-26 22:17:43 | 日誌(練習日誌)

東京マラソンに行ってきました!

 

今日の最大の目当ては、ハイレ・ゲブシラシエ選手の走りをこの目で見ること!

そして、あわよくば会ってサインを頂こうかと色紙とペンの準備も。

中学校の頃から憧れだったゲブレシラシエ選手の走りを、生で見れるのはまたとないチャンス。ゲブレシラシエ選手の年齢からしても、日本で彼の走りが見れるのはこれが最初で最後かなと思いました。

 

 

友人と二人で10km、20km地点の日比谷で彼の走りを見ました。

   

(写真は友人が撮影。自分のデジカメではうまく撮れませんでした・・・・)

身長165cmのはずが、それ以上に大きく見えました。そして、とても軽そうに走っていました。

いつも、テレビでしか見れなかった走りが、目の前で見れて感激しました。

 

日比谷で観戦したあと、急いでゴールの東京ビッグサイトへ!

たのむ~ゴールに間に合ってくれ~

マラソンを観にきたのに、自分たちもマラソンしているんじゃないかと言えるくらい走りました。

 

ゴール地点につくと

??

トップがゲブレシラシエ選手じゃない・・・

35km地点を携帯電話のワンセグで見た時はトップを走っていたのに・・・

トップはケニアのキビエゴ選手!

そして2位は日本人の藤原新選手。ゲブレシラシエ選手の前を日本人が走る姿は初めて見ました。凄い!!

3位はケニアのキプロティッチ選手。


そして4番目に入ってきたのがゲブレシラシエ選手でした。

途中までは2時間5分台のペースだったのですが、記録は2時間8分17秒

日本人選手であればこの記録でも好記録ですが、ゲブレシラシエ選手にとっては不本意な結果だったと思います。

 

その後、ゴールした選手とどこで会えるのかいろいろな所をウロウロ

ビッグサイトの中は入れないし、警備員がたくさんいてゴールの向こう側には行けないし・・・

友人とあちこち歩きまわりました。

そして観客席の裏側にまわったら、ビッグサイトの出入り口を発見!そこを選手が出入りしていました。

 

そこで、待つこと2時間。ゲブレシラシエ選手はなかなか姿を現しません。

諦めて帰ろうかと思ったその時・・・・・

表彰式に向かおうとゲブレシラシエ選手が出てきたのです!

 

その時、私は大きな声で

「Haile~!」

と声をかけてみました。

すると・・・

  

こちらの呼びかけに応えてくれました!

やった~!友人と大喜びしました。

 

そして表彰式が終わり彼がこちらに戻ってきたとき、思い切って頼んでみました!

Haile!Could I have your autograph?(サインを頂けますか?)

すると・・・

やった~!友人と再び大喜びしました。

Thank you very much!!

 

すると、近くにいた女性もノートを差出して彼にサインをお願いしました。

でも、書くものがない!

 

そこで私は、

I can lend you this one (これ貸します)

ゲブレシラシエ選手にマジックを貸しました。

その後、わざわざマジックを返しに来てくれました。

 最後は握手をして別れました。

 

レースの結果は良くなかったのに、自分達のようなファンの要望に笑顔で応えてくれるところに皇帝ハイレ・ゲブレシラシエの偉大さを感じました。

今年1月ドバイマラソンで3人のエチオピア人が2時間4分台を記録している中、今日の記録では五輪代表にはなれないかもしれません。

しかし、春のマラソンできっと五輪代表に入れる記録を出してくれると私は信じています。

 

 

今日は中学時代から憧れだった選手に会えて感激しました。

私の心の中で、ハイレ・ゲブレシラシエは永遠のヒーローです!

 

思い出に残る一日となりました。

 

(写真は、すべて友人が撮ってくれたものです。綺麗な写真どうもありがとうございました。)

 

 

 


ランニング本

2012-02-25 10:53:59 | 陸上競技論

先日、書店で大発見がありました!


それはJack Danielsの著書"Daniels' Running Formula"の邦訳版がでていたこと。


邦訳版のタイトルは『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』。ついに出たか~という感じです。

この本は長距離走をやっている人には私が一押しする本の一つです。

この本の画期的なところは、あらゆるレベルのランナーにトレーニング時のペースがわかる表を提供してくれるところです。この表を見ると、ある種目の自己記録から予測される最大酸素摂取量、多種目の予測記録、最適なトレーニングのペースがわかるのです。


著者のDanielsはトレーニング時のペースの領域を5つに分類しています。


Easy Pace(イージーペース)

低速度のジョギングを行うときのペース

最大心拍数の65%~79%のペース


Marathon Pace(マラソンペース)

中速度のジョギング或いは、ペース走を行うときのペース

最大心拍数の80%~90%のペース


Threshold Pace(閾値ペース)

血中乳酸濃度が急激に増加する直前のペース

最大心拍数の88%~92%のペース


Interval Pace(インタバールペース)

インターバルトレーニングを行うときのペース

最大心拍数の98%~100% インターバルトレーニングを行うときのペース


Repetition Pace(レペティションペース)

レペティショントレーニングを行うときのペース


Danielsの表を見ると、それぞれの領域で具体的なペースがわかります。


例えば5000mの自己記録が14分55秒のランナーは


最大酸摂取量:70ml/kg/min


Easy Pace(イージーペース): 1000m 3分54秒

Marathon Pace(マラソンペース):1000m 3分23秒

Threshold Pace(閾値ペース):1000m 3分14秒

Interval Pace(インタバールペース):400m 71秒 1000m 2分59秒

Repetition Pace(レペティションペース):200m 32秒 400m 65秒 800m 2分10秒


となります。


トレーニングのメニューを考えるとき、私たちは目標タイムからトレーニングのペースを決めてしまいがちです。例えば5000mの目標タイムが14分59秒なら、1000m3分で5本など。しかし、それは合理的なやり方とは言えないでしょう。ランナーの現状からトレーニングのペースを決めるべきなのです。




ついでに今まで、私が読んだランニング関係の本でお勧めしたいものを紹介します。


中長距離走の基礎を学ぶ場合は以下の2冊をお勧めします

リディアードのランニング・バイブル [単行本]

アーサー リディアード (著), Arthur Lydiard (原著), 小松 美冬 (翻訳) 

リディアードのランニング・バイブル

中・高校生の中長距離走トレーニング [単行本]

ラリー グリーン (著), ルス パティ (著), Larry Greene (原著), Russ Pate (原著), 山西 哲郎 (翻訳), 有吉 正博 (翻訳), 豊岡 示朗 (翻訳) 

中・高校生の中長距離走トレーニング


より専門的に中長距離走を学ぶ場合はこれ!

800mのかつての世界記録保持者、セバスチャン・コーのMulti-Tier Trainingが学べます。

長い距離ばかり走っている長距離ランナーは読むといいと思います。

長距離ランナーといえども、短い距離のスピード練習を含むバランスのとれたトレーニングが必要です。

中長距離ランナーの科学的トレーニング

デビッド マーティン (著), ピーター コー (著), David E. Martin (原著), Peter N. Coe (原著), 征矢 英昭 (翻訳), 尾県 貢 (翻訳) 

中長距離ランナーの科学的トレーニング


走りすぎでスランプに陥ってるランナーには以下の2冊を勧めます。

長距離ランナーには、真面目な人が多いと思います。なぜなら、長距離走は他のスポーツと比べ、努力(練習での走行距離)が結果に結びつきやすい種目なので、真面目な努力家が多いのです。そして、そんな人ほど「努力(練習での苦しみ)=成果」という錯覚を見てしまいがちです。そこに落とし穴があります。

ランナーのメンタルトレーニング [単行本]

ジョー ヘンダーソン (著), Joe Henderson (原著), 渡植 理保 (翻訳), 山地 啓司 (翻訳) 

ランナーのメンタルトレーニング


スポーツのオーバートレーニング [単行本]

リチャード・B. クレイダー (著), メアリー・L. オトゥール (著), アンドリュー・C. フライ (著), Richard B. Kreider (原著), Mary L. O’Toole (原著), Andrew C. Fry (原著), 川原 貴 (翻訳), 辻 秀一 (翻訳), 河野 一郎 (翻訳) 

スポーツのオーバートレーニング