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俺のランニング生活

大学で長距離走をやっていました。練習日誌や普段思っていること、自分の陸上競技論を書きます!

200m、400m、800m、1500m各記録の相関関係

2014-02-16 20:52:35 | 陸上競技論

久しぶりの投稿です。

 私は以前、様々なレベルの短距離走者の200mと400mの記録の関係を調べたことがあります。その結果おおよそ次のような関係が成り立つことがわかりました。(※単純なことなので私以外にもこのことに気付いた人はいると思います。)

 

400mの記録=(200mの記録+2秒)×2

 

例えば200mが25秒の選手の400mの記録は

 

(25+2)×2=54

 

から54秒であると予測できます。

 

 

また、400m、800m、1500mの各記録の相関関係はDanielsが"Daniels Running Formula"で報告しています。(Daniels,1998)

 

 

これらのデータを用いて、Danielsが作成した400m、800m、1500mの各記録の相関関係の表に200mの記録を追加したもの(表1)を作成しました。

 

表1からは以下の2つのことがわかります。

1.持久力とスピードのバランス

2.ある距離での目標記録を達成するために必要な他の距離での記録の目安
200,400,800,1500の相関

 例えば、800mで2分を切るためには、200m:25秒、400m:54秒、程度の記録が必要だと分かります。

 

 200mの記録改善は400mの記録改善に、400m記録改善は800mの記録改善に、800mの記録改善は1500mの記録改善に、1500mの記録改善は5000mの記録改善に、5000mの記録改善は10000mの記録改善へと繋がっていきます。この論法でいけば、長距離走者といえども、短い距離でのスプリント力の養成が重要だということになります。今、ネット上でアメリカのAlberto Salazarが指導するMohamed Farahや Galen Rupp(それぞれ、ロンドン五輪10000m金、銀メダリスト)のトレーニングが公開されていますが、彼らも長距離走者ながら短距離選手が行っているようなトレーニングを取り入れているようです。

これらのことから長距離走の記録が頭打ちになっている選手は、短い距離の記録を改善するようなトレーニングを行うことが勧められます。「短距離は短距離、長距離は長距離」と分けて考えるのではなく一つの「走り」として捉え、スピードと持久力をバランスよく引き上げることが大切だと思います。


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