黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

廃道のロケハン・白川郷・飛騨高山~夜2

2014-09-11 18:10:22 | ロケリポ・旅
昨年リリースした国内初の廃道DVD『廃道クエスト』、
そして、今年の春にリリースした第二弾『廃道ビヨンド』、
そして廃道三部作完結編となる『廃道レガシイ』を9/2にリリースしました。
今回も前作や前々作同様、作品に収録した物件の探索リポートをアップしています。



前回の記事でアップした高山での昼食後、
翌日の撮影場所のロケハンと許可取りのために、
御母衣湖(→google map)へ向かいました。
廃道DVDシリーズ最後の撮影は、
白川郷のすぐ南にある巨大ダム湖<御母衣(みぼろ)>湖畔の廃橋です。
そしてシリーズ初の水上戦に備えて、ボートが着水出来る地点を探します。

御母衣湖

めざす廃道がある地点に最も近い対岸付近で、
ボートを着水させることのできる入江を発見。





御母衣湖

ボートと言ってもエンジンボートとかではなくカヤック。
しかも折りたたみ式なので、探索前に組み立てなくてはなりませんが、
その組み立てができるスペースも確認。
地下水が集まって滝の様に落水しているので、
汚れたカヤックも洗えて、まさに最適な場所です。


ところで、なぜカヤックで、なぜ対岸なのかと言うと、
目指す廃橋へ辿り着くために地上を歩いて行く場合、
コースは3つあるのですが、どのコースを通っても片道10キロ前後あり、
徒歩でアプローチするのは困難と判断したためです。
平沼さんは、3つあるルートの2つを過去に制覇していますが、
何れも時間がかかりすぎて、
最終目的地の廃橋へ到着したのが暗くなる前。
当然帰り道は真っ暗な森の行軍だったため、
カヤックでのアプローチを計画しました。

その後、カヤックを水上に浮かべる許可を湖の事務所に申請し、
これで明日の準備が整いました。
申請の受付が16時までだったので、日没までにはまだ時間が沢山あります。
そこで、周囲の探索をすることにしました。



旧椿原橋

御母衣湖から国道156号を北上し、
白川郷を越えて飛越渓合掌ラインに入ります。
そして椿原ダムをめざし、新内ヶ戸トンネルを抜け、
その先の椿原橋の手前を左折します。
するとほどなくして見えてくる旧椿原橋
Google map

元来黄色に塗装されていたのが錆びまくって、
過激にいい色に変色した美しいカンチレバートラス橋です。






そして、せっかくここまで来たので世界遺産白川郷も!

白川郷

徐々に傾く山影に身を沈めてゆく合掌造り!
すばらしい!





白川郷

小さな合掌造りの家と一本道。
道がアスファルト舗装なのが残念ですが、
こりゃ確かにヨーロッパの人から見たら異世界ですね!





白川郷

山に囲まれた緩やかな傾斜地に広がる農地で作業する風景も、
これまた日本昔話。





白川郷

今回の岐阜での撮影は、
当初合掌造りの宿に宿泊しようとも思いましたが、
さすがに周囲にコンビニはなく、撮影のための前準備も必要なため、
涙をのんむことにしました。
機会があったら、是非泊まってみたいものです。

日も暮れて来たので高山へ戻ることにしました。



高山

高山では同じホテルに連泊できなかったんで、
二泊目は木造の雰囲気ある旅館<吉野屋>さんへ。





高山

高山市内には、海外のお客さん対応の旅館が沢山あります。
この旅館も、元来はそうでなかったのかもしれませんが、
今は、かなり海外の観光客を受け入れているようで、
多くの絵画からの家族連れ観光客が宿泊していました。





高山

もしかしたらもう一生来ないかもしれない飛騨高山。
せめて食事だけは高山らしいものを食べておこうと、
飛騨牛、再び!





高山

店の周囲は高山一のネオン街。
後ろ髪を引かれながらも、明日の撮影は早朝出発なので、
またまた涙をのんで宿へ戻りました。



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