国内初の廃道DVD『廃道クエスト』リリースから1年、
新作廃道DVD『廃道ビヨンド』をリリースしたので、
作品に収録した物件の探索リポートをアップしています。
◆
千葉県の鋸山の廃道の最終回です。
今回は巨大石切り場から下山まで。

今回も記事をお読みになる目安として、
それほど役には立たない航空写真を添付しておきます。

前回の最後にアップした崩落した巨大な切り通し。
その切り通しを迂回して裏手に回ると、
今回の鋸山で観てきたものの中で、
もっとも規模の大きい石切り場が姿を現しました。

ジャングルの様に鬱蒼と茂る木々と、
そそり立つ石の切り出し面で、
空が殆ど見えません。

眼下を見下ろすと、これまた中国の天坑は言い過ぎですが、
深い穴が口を開け、そのスペースに深い森が出来上がっています。

そしてその石切り場の最奥地まで辿り着くと、
なんと、この一本の木を育てる為に造ったかの様な、
切り出しの形。
木はひたすら光を求めて幹を延ばし、
光が届く部分だけに葉を茂らせています。
その光景はあまりにも神々しく、
ここへ来てよかったと、ほんと、想いました。
DVDではこの場所でのまとめで終わっています。
他の廃道も、DVDでは、その執着地点でまとめをし、
映像はそこで終わっています。
しかし、実際の探索はそれで終わりではありません。
当然、帰らなくてはなりません。
これがまたしんどいんです。

巨大石切り場の近くで記念撮影をし、
一路、帰途につきますが、
往路とは違うルートを辿ります。

しばらく下山すると、突然狭い切り通しが現れました。
たぶん航空写真のFの左、ルートが褶曲している付近だと想うので、
下山まではかなり距離があります。
撮影は12月。すでにあたりは暗くなり出しています。
急いで帰りたくもありますが、やはり気になります。

切り通しの奥には、画像の様な半水没の切り出し跡。
奇麗に切り出している所と、適当に切り出している所があるのは、
石の質によるのでしょうか。
水をたたえる切り通しに一同興奮し、
またまた時間をくってしまいました。

水をたたえる石切り場を後にすると、
ほんの短い区間だけ、アスファルトの路面が現れました。
急勾配の坂道なので、スリップ止めが施されたアスファルトです。
この付近は昭和に入ってからの運搬道なので、
自動車用の路面が残っているということでした。

しかしアスファルトの路面もつかの間、
再び、ただ木が生えていない、
ということだけが頼りの廃道歩きが続きます。
航空写真のG地点付近。

ひたすら続いていた下りが終わり、
やっと平たい土地へたどり着いた様です。
とにかく今来た路を背に、更に歩き続けると、
航空写真のH地点。これは間違いなくこの地点です。

草薮の中から道らしい道が姿を現しました。
さすがに廃道を何カ所も撮影しているので、
このアスファルトの道の雰囲気は、
その先にちゃんとした道がある、
ということがわかります。

草とドロの中から生まれた様なアスファルトの道は、
徐々にちゃんとした道路になっていき、
車が通れる車道へと合流しました。
画像の右から合流している道が廃道の終点です。
航空写真ではI地点になります。
ここから車を停めてあるA地点までは、
ただ奇麗な道を歩けばいいだけ。
急いで下山したせいか、かなり汗をかき、
しかも辺りの気温が急激に下がってきたので、
車に辿り着いて帰り支度をしているときは、
みんなブルブル震える状態でした。
◆
こうして、入川森林鉄道から始まった今回の廃道撮影は、
新島・神津島の離島の廃道を経て、
鋸山の廃道で完結です。
前作『廃道クエスト』は、
本来その1作品で廃道DVDを完結するつもりだったので、
バラエティに富んだ内容に心がけましたが、
今回は、前作で言えば『踏破難易度Aクラスの廃道』
的なものばかりを撮影して来た様に想います。
そしてそれには理由があります。
既に『廃道ビヨンド』をご覧になった方、
および先日のイベントにお越しになった方はご存知ですが、
廃道DVDは更に続編があるんです。
今秋発売予定
『廃道レガシイ』
次回作では『廃道クエスト』の最後に未解決に終わった、
南部新道の謎の隧道の解決編から行ければと想います。
あぁ、また過酷な廃道の日々が始まる。。。orz
◆
一年ぶりのは廃道新作DVD『廃道ビヨンド』
2014年3月4日 release !


新作廃道DVD『廃道ビヨンド』をリリースしたので、
作品に収録した物件の探索リポートをアップしています。
◆
千葉県の鋸山の廃道の最終回です。
今回は巨大石切り場から下山まで。

今回も記事をお読みになる目安として、
それほど役には立たない航空写真を添付しておきます。

前回の最後にアップした崩落した巨大な切り通し。
その切り通しを迂回して裏手に回ると、
今回の鋸山で観てきたものの中で、
もっとも規模の大きい石切り場が姿を現しました。

ジャングルの様に鬱蒼と茂る木々と、
そそり立つ石の切り出し面で、
空が殆ど見えません。

眼下を見下ろすと、これまた中国の天坑は言い過ぎですが、
深い穴が口を開け、そのスペースに深い森が出来上がっています。

そしてその石切り場の最奥地まで辿り着くと、
なんと、この一本の木を育てる為に造ったかの様な、
切り出しの形。
木はひたすら光を求めて幹を延ばし、
光が届く部分だけに葉を茂らせています。
その光景はあまりにも神々しく、
ここへ来てよかったと、ほんと、想いました。
DVDではこの場所でのまとめで終わっています。
他の廃道も、DVDでは、その執着地点でまとめをし、
映像はそこで終わっています。
しかし、実際の探索はそれで終わりではありません。
当然、帰らなくてはなりません。
これがまたしんどいんです。

巨大石切り場の近くで記念撮影をし、
一路、帰途につきますが、
往路とは違うルートを辿ります。

しばらく下山すると、突然狭い切り通しが現れました。
たぶん航空写真のFの左、ルートが褶曲している付近だと想うので、
下山まではかなり距離があります。
撮影は12月。すでにあたりは暗くなり出しています。
急いで帰りたくもありますが、やはり気になります。

切り通しの奥には、画像の様な半水没の切り出し跡。
奇麗に切り出している所と、適当に切り出している所があるのは、
石の質によるのでしょうか。
水をたたえる切り通しに一同興奮し、
またまた時間をくってしまいました。

水をたたえる石切り場を後にすると、
ほんの短い区間だけ、アスファルトの路面が現れました。
急勾配の坂道なので、スリップ止めが施されたアスファルトです。
この付近は昭和に入ってからの運搬道なので、
自動車用の路面が残っているということでした。

しかしアスファルトの路面もつかの間、
再び、ただ木が生えていない、
ということだけが頼りの廃道歩きが続きます。
航空写真のG地点付近。

ひたすら続いていた下りが終わり、
やっと平たい土地へたどり着いた様です。
とにかく今来た路を背に、更に歩き続けると、
航空写真のH地点。これは間違いなくこの地点です。

草薮の中から道らしい道が姿を現しました。
さすがに廃道を何カ所も撮影しているので、
このアスファルトの道の雰囲気は、
その先にちゃんとした道がある、
ということがわかります。

草とドロの中から生まれた様なアスファルトの道は、
徐々にちゃんとした道路になっていき、
車が通れる車道へと合流しました。
画像の右から合流している道が廃道の終点です。
航空写真ではI地点になります。
ここから車を停めてあるA地点までは、
ただ奇麗な道を歩けばいいだけ。
急いで下山したせいか、かなり汗をかき、
しかも辺りの気温が急激に下がってきたので、
車に辿り着いて帰り支度をしているときは、
みんなブルブル震える状態でした。
◆
こうして、入川森林鉄道から始まった今回の廃道撮影は、
新島・神津島の離島の廃道を経て、
鋸山の廃道で完結です。
前作『廃道クエスト』は、
本来その1作品で廃道DVDを完結するつもりだったので、
バラエティに富んだ内容に心がけましたが、
今回は、前作で言えば『踏破難易度Aクラスの廃道』
的なものばかりを撮影して来た様に想います。
そしてそれには理由があります。
既に『廃道ビヨンド』をご覧になった方、
および先日のイベントにお越しになった方はご存知ですが、
廃道DVDは更に続編があるんです。
今秋発売予定
『廃道レガシイ』
次回作では『廃道クエスト』の最後に未解決に終わった、
南部新道の謎の隧道の解決編から行ければと想います。
あぁ、また過酷な廃道の日々が始まる。。。orz
◆
一年ぶりのは廃道新作DVD『廃道ビヨンド』
2014年3月4日 release !


うわごう道の廃村も入れるのですね~、ちょっと廃村は自分のテリ外なのですが、映像でどう見れるのか楽しみです。
ちなみに~・・・奥四万の方へは収録に行ってますか?
んんー、おそらく明確な返事はできないのでしょうが(笑)
あと、本屋でぶらぶらしてたら黒沢さんの軍艦島入門があったので買わせていただきました。
読んでいると、知らなかったこともたくさんあるし、昔の写真とかも載っていて、今は荒れ果ててるけど確かに生活があったのだなと時間の流れというか時代の流れが感じられました。
純粋な写真集とかも買ってみたいーと思ってます。
そうなんですよ、レガシイも、もう撮影は終わり、
これからナレ録りとか編集です!
また発売近くなったら、リポートアップしますんで、
ご覧になって下さいませ。
廃村の道はセンターラインがあるアスファルトではなく、ホントに山道なんで、
映像なら歩いてるから分かるけど、
画像では殆どわからないですね(笑)
奥四万の方へは、平沼さんが単独で行かれたかもしれませんが、
DVD用の撮影では、行ってません。
それから軍艦島入門、ご購入頂き感謝です!
軍艦島の純粋な写真集は、
『軍艦島 超景』
http://goo.gl/dd0RNd
『軍艦島 30号棟夢幻泡影 1972-2014』
http://goo.gl/BXcF6y
『未来世紀 軍艦島』
http://goo.gl/RAizYG
がお薦めです!
って、全部関わってる写真集ばかりですが。(汗)