黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

70年代の中野ブロードウェイセンター

2018-01-28 17:48:39 | 東京 URBEX
引き続き、前回の記事でアップした中野ブロードウェイのネタ。
竣工10周年を記念して発行された小冊子から。



70年代のブロードウェイセンター、南側の外観。
テラスに施工された日除けがまだ新しいですね。
4階から階段テラス状になってセットバックし、
6階から同一幅になっているのがわかります。
すなわち5階と6階の部屋は、
ちょっとした庭付きということだと思います。







東側から撮影した横長の全貌がわかる光景。
まだ丸井の本社ビルもサンクオーレもなく、
サンプラザとドコモ中野駅前ビルだけが見えます。
一つ前の画像の反対側にあたり、
こちらは5階だけ、テラス付きのように見えます。







冊子にはショッピングモールの写真もいくつも掲載されていますが、
ショッピングモールは誰でも行くことができるので、
ふだん行けない施設の画像をいくつか。
地下2階の集中制御センター。
丸みを帯びた表示板のスチール枠や電球製のインジケーター、
そして左下のパッチパネルなど、
涙が出るほどの70年代デザイン。







中央制御室の配電盤も、
かなりいい味を出しています。







そして、スチームパンクな発電機。
そのほか、発電機用のボイラーや冷凍機なども掲載されています。
いずれも規模の大きな施設なので、
館内の電力は、総てではないにせよ、
いくぶんか自家発電をしているのかと思いました。

かつて遊園地があった、
などの都市伝説も生まれるブロードウェイの地下2階。
その広いスペースには、
古色蒼然とした巨大レトロ設備がひしめいていたんですね。


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