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ゲームシナリオライターMistaの制作メモ@将棋ミステリー「千里の棋譜」PS4/Switch

将棋ミステリーADV「千里の棋譜」PS4、Switch版をリリース!
ゲーム制作、将棋、投資などの話題

新作RPG「Unknown」 設定集0208

2013-02-08 | ゲーム業界
制作中のRPGの設定資料案です。
更にシナリオプロットを読んで一緒に練りたいメンバーを募集中です。
ご連絡は、unknown @child-dream.net まで(半角空白を消してお送りください)
設定名は暫定で他作品との重複などがあれば、調整します。

http://www.child-dream.net/unknown/

設定ラフ────────────────

■天奏者
一般に天奏(天文奏)とは、西洋の占星術同様、星の運行など天文現象を解釈し、
それを地上の人に起きる予兆として時の統治者に伝えることを指す。
古今東西の歴史の中で常に天奏者がいて、夜ごと天文からの啓示を読み解き、
時の統治者にそれを伝え、導いていたとされる。

しかし、実際には天奏者は星を観ていたわけではない。
彼らが観ていたのは人の暗空、すなわち、本物語の舞台となるUnknownである。
人のUnk、さらにその深奥にある謳(ウタ)を見ることはタブーとされる。

天奏者が増えること、その存在、可能性を知られることが危険ゆえ、
天文を見る占星をカムフラージュとして、真実=Unkの存在は秘儀とした。
すなわち、天奏者とはUnKnownを認識し、そこに入れる者。
天奏者になるためにはツイ(対人)を見つけることが必要である。

■Unknown (アンノウン、アンク)
ゲノムを展開してできる空間。その人物の全てを内包する空間。
Unk、暗空、ANKH など、時代や土地によって様々な呼ばれ方がある。

Unkは三層に分かれている。意識、無意識、謳(ウタ)
 第一相:意識とは過去や記憶、考えなど本人が意識していること。
 第二相:無意識とは忘れた記憶、深層心理や欲求など本人も知らないこと
 第三相:謳(ウタ)と呼ばれる最後の部屋

Unkの最深部には必ず「謳」があり、天奏者はそれを見に行ける者を指す。
謳とは何か?は限られた天奏者しか知らない。

Unkに存在しうるのは、意志を持って入る天奏者の他には下記がいる。
 「泡沫(ウタカタ)」と呼ばれる各人の感情が具現化した幻影、
 「彷徨人(マヨイビト)」というUnkに神隠し的に迷い込んだ人

■ツイ(対人)
同一ゲノム保持者。ツイ同士だとお互いのゲノムが展開されたUnkを認識できる。
一度、Unkを認識することで両者が天奏者となる。
ツイ同士が巡りあうことを邂逅(かいこう)と呼ぶ。
邂逅は稀な事象であり、ゆえに古来からの天奏者の存在はごく限られていた。
ツイは強い絆を持つ場合が多い一方、敵対した場合には脅威となる。

■Known(ノウン)
日本発のソーシャルネットワーク。多くの人間に深く静かに浸透するのが特徴。
それは一般のSNSとは全く異なる機能があり、Knownとの関わりが深くなるほど、
それらの機能を使えるようになるから。その神秘性は魅力となる一方で、下記の
ような多くの噂を呼ぶ。なお、主人公・光琉はKnownによって育てられた。

・もう一人の自分(Another)
 Knownで噂される最も謎めいた機能が「もう一人の自分からの招待」である。

・アルゴミスト (Algo-mist)
 人同士を結びつける特殊なアルゴリズムと錬金術師(アルケミスト)の造語
 Knownの上位メンバーになると、初めて使えるが、その条件は不明。

・メリ=ジーン(MerryGene)
 「祝福された月の遺伝子」の略称。過去のある一ヶ月限定で生まれた子供に
 出生の際に何らかの措置が行われた。光琉もその一ヶ月に入っている。

日経の記事より「任天堂の守り抜く不文律」

2013-02-06 | ゲーム業界
先月の日経の記事ですが、私の備忘録も兼ねてリンクしておきます。

http://www.nikkei.com/article/DGXBZO50570470T10C13A1000000/?df=6
このページ以外でも岩田社長のゲームへのスタンスには感じ入る所が多く
それを守りぬいてほしいものですが、一方で最近の業績発表では
任天堂やスクエニなどは家庭用ゲーム機部門の不振が顕著になっています。
ゲーム機は元々厳しいビジネスであり、ましてソーシャルで濡れ手に粟の
現状では、企業がソーシャル系に流れるのも無理ないことかもしれません。

しかし、その中でも射幸心等を煽っていかに搾取するかに工夫するのではなく
面白いゲームを作り、ユーザーを楽しませるという姿勢を忘れない会社や
クリエイターがいるのは心強いことです。
制作者、ユーザー共にその姿勢を守っていって、面白いゲームが
どんどん出てくるように少しずつ変わっていければと思います。

新作RPG「Unknown」のシナリオフロー作成中

2013-01-25 | ゲーム業界
2ヶ月ほど間が空いてしまいました。
個人的には昨年からの引越が終わり、落ち着いたところで
今年はじっくりと制作に時間を取りたいものですが、
あっという間に1月も終りそうで、焦っています。

1月中にはUnknownのシナリオをアップしたかったのですが、
まだ、シナリオフローの段階です。これはまだ台詞などに入らず、
あらすじやイベントの流れを模索しており、それを他人が見ても
分かるような書類にする作業になります。
この段階で面白いと思われないと、どんな台詞を書いても
面白くないので、悩むべきところではあります。

今作はオープンな制作を掲げているので、シナリオフローができたら
その時点で発表して意見を伺ってみようと思っています。

内容的にはゲノムや仮想空間というゲームやSFでよく使われる部分が
あるので、それらは逆に前面に出さないで、何気ない日常から
始まるようにしたいですね。当初は近未来ものという予定でしたが、
ほぼ現在の感覚で共感できる内容と舞台がベストかと思っています。


ノマドとSOHO

2012-11-12 | ゲーム業界
私事ですが、近日に引っ越しがあり、慌ただしい日々を過ごしています。
私はここ数年はSOHOスタイルですが、仕事部屋が侵食されてきたこともあり、
今回の引っ越しでは独立した仕事部屋(+ゲーム部屋)を確保します。
さて、これで制作に集中できる予定ですので年末までにUnknownのシナリオを
固めたいところです。
システムの試用版も公開され、制作BBSもありますので、ぜひご覧ください。

最近はノマドという言葉が流行のようですが、私も昔はファミレスなどで
パソコンを持ち込んで深夜仕事をしていたので、ノマドを先取りしていたと
いえるかもしれません。しかし、それも若さの特権という感じもあり、
最近はあまりお店で仕事はしなくなりました。
多分、昔の私はお店側としては迷惑だったと思いますし…

引越で迷うのは書籍群ですね。何気なく古本屋で衝動買いしたものの、
読まずに置いてある本とか、一杯ありますね。
読んでないなら処分した方がよいと理屈では分かっていつつも
いつか使えるのではないか?と思ってしまう捨てられない性質。
もちろん制作の資料として、何かのネタになることは確かにあるのですが、
それを言い始めると何も捨てられません。
こうして、積み本、積みゲー、積み録画が貯まってしまうのですが、
結局、本にせよ映像にせよ、鑑賞する時間は有限なので、
本当に必要なもの、良いもののみを厳選する方向に傾けねばと思っています。


コメントの確認が遅くなり、すみません。

>ゆんさん
コメントありがとうございます。
ただ、個人的にブログを見直すと同じことばかり書いているので
そろそろ文章ではなく新しい制作で何か表現をしたいなと思っています。


>メールが送れなかった方へ

info[atmark]child-dream.net は、
メールアドレスの[atmark]は@に変更してお送りください。
迷惑メール対策の記述となっています。


家庭用ゲーム機の将来は?

2012-10-11 | ゲーム業界
久しぶりに以前お世話になった岡本さんのインタビュー記事が
海外のサイトか何かに掲載されたようで、ご健在のようで良かったです。
ただ、ゲームリパブリック社で行っていた高機能ゲーム機の開発は
もう難しいということははっきり述べられており、残念ながら同感です。

ゲームも作品あるいはエンタメである以前にビジネスなので
コストパフォーマンスが悪すぎる据え置き型ゲーム機市場は普通に考えれば
今後も収縮していき、やがてはスマホなどに飲み込まれるでしょう。

個人的にはゲームの質が保てればプラットフォームがどうなろうと良いのですが
特に最近はソーシャルゲームに代表されるようなビジネスに特化したものが多く、
そういったものは長続きしないので、ゲームの将来が心配ではありますね。
ソーシャルでは「自分達では絶対に遊ばない」と公言して作っている所もあり
その割り切りはビジネスには重要でしょうが、長期的に見た時には
業界全体に良いことはないでしょう。

一方で面白いゲームを作りたい一心でゲーム会社に入ったクリエイターでも、
会社の方針で「いかにお金を絞り取るか」という点のみを考えたゲーム制作を
せざるをえないケースも多いでしょう。これは業界の損失ですよね。
少し前まではまだ不景気というだけで済んだのですが、今は制作側のスタンスが
変わらざるをえなくなったのは問題と思います。

これはテレビでも消えるとわかってても一発ギャグ芸人に頼って番組を作るのと
似ていますね。それで本当に面白い芸人が出る機会が失われているのは長期的には
お笑い界にとっても損失ですが、目先の視聴率を追わざるをえないという悪循環。
#余り書きませんが実はお笑いはかなり好き

このようにエンタメ界全体が不景気から来る質の低下スパイラルに入った印象で
抜け出すのは容易ではないと感じています。
などと他人事のように言っていますが、一応私もまだクリエイターのつもりなので
この状況を少しでも変えるような活動をしたいですね。

なお、先の記事で岡本さんがFolksSoulの続編をやり残したと言われていたのは
本音かは分かりませんが、うれしいですね。