うまさいと

お馬さんは好きですか?

Tattersalls October Saleの一部を見てみる。

2005-10-20 00:54:54 | 競馬
ということで、Tattersalls October Saleのパート1の結果、日本に入ってきそうなお馬さんの一覧。

Lot No.12 b, c, y, Selkirk×Wannabe Grand (Danehill), Murayama Bloodstock, 100,000gns
Lot No.27 , c, y, Diktat×With Fervour(Dayjur), J S Company Ltd, 50,000gns
Lot No.37 b, c, y, Galileo×Zelda (Caerleon) , Nobutaka Tada, 800,000gns
Lot No.50 b, c, y, Green Desert×Al Galop (Affirmed), Murayama Bloodstock, 60,000gns
Lot No.95 ch, c, y, Grand Lodge×Barbarella (Bering), Big Red Farm, 55,000gns
Lot No.114 b, c, y, Fasliyev×Bonita (Primo Dominie), Murayama Bloodstock, 50,000gns
Lot No.119 b, c, y, Fantastic Light×Breakaway (Song), Shigeyuki Kojima, 55,000gns
Lot No.161 ch, f, y, Singspiel×Cultured Pearl (Lammtarra), Hirotsugu Inokuma, 60,000gns
Lot No.264 , c, y, Arch×Grand Prix (A P Indy), Murayama Bloodstock, 50,000gns
Lot No.318 ch, c, y, Giant's Causeway×Janet(Emperor Jones), 220,000gns
Lot No.507 b, c, y, King´S Best×Pure Grain (Polish Precedent), Nobutaka Tada, 140,000gns

ここからはパート2。

Lot No.724 b, c, y, Montjeu×Breakfast Bay (Charnwood Forest), Big Red Farm, 40,000gns
Lot No.749 , c, y, Singspiel×Dance Lively (Kingmambo), Darley Japan, 120,000gns
Lot No.909 ch, c, y, Singspiel×Strictly Cool (Bering), Darley Japan, 72,000gns
Lot No.995 b, c, y, Singspiel×Chetwynd (Exit To Nowhere), Hisae Kato, 65,000gns


「日本に入ってくるかもしれないお馬さんを特集するとアクセス数がのびるのではないか」というご意見をとある方からいただいたので、とりあえず一度実践してみましょうか。

それでは、今回はTattersalls October Saleのお話です。
4~7日までがPart I, 11~14日までがPart IIとして行われましたが、必然的にPart Iに目玉(高額になりそうな)を集めています。
そして、某netkeibaで日本人による購買と考えられる11頭のことが書かれています。
多田信尊氏がガリレオ産駒を高額落札(netkeiba.com)
しかし、同じくnetkeibaにある合田氏のコラムの「日本人と考えられる購買の平均価格」から推察すると
Lot No.310 牝 Sadler's Wells×Infamy Pegasus Farms Ltd, 475,000gns
というのは多分間違いでして
Lot No.27 , c, y, Diktat×With Fervour(Dayjur), J S Company Ltd, F1-n, 50,000gns
変わりに↑のお馬さんが追加されるはずです。実際に競り(落とした人?)に同行した方に聞きましたし、ジェイエスから届いたであろう購買などに関する費用の明細書のようなもののコピーも見せていただいたので、ほぼ間違いないはずです。といっても、私は本人ではないので詳しいことは一切わかりませんが。

さて、今回のセリの目玉として取り上げられたのは
Lot No.360 gr, c, y, Kingmambo×Last Second (Alzao), Gainsborough Stud, 1,250,000gns
というお馬さんです。Kingmamboは今年もDivine Proportions, Virginia WatersなどでG1を奪取しまして来年もUS$300,000の種付け料が決定しています。多田氏が競り負けてしまったけれど、昨年のGeorge Washingtonのように「欧州に残れて良かったなぁ」と思える活躍をしていただければそれでいいかと考えます。近親にも活躍馬がたくさん並びますが、この辺りは英語ソースなり日本語ソースなりがたくさんありますので、今回は省略します。

日本に輸入されると考えられる産駒への総評については荒川久美子さん@Megahorseがなさっていますので、そちらを参考にされればいいかなと。ただ、netkeibaの記事に従っていらっしゃいますので、上述のようにLot No.27がおらず、Lot No.310になってはおりますが。

私が個人的に興味を持っているのは、Giant's Causeway産駒やMontjeu産駒が日本の馬場でどれだけの適正を持つのかということです。
まず、日本に輸入されるGiant's Causeway産駒について。これは某所で書いたものをコピーして持ってくるだけにします。

Lot No.318 Giant's Causeway×Janet(Emperor Jones), F14-a, 220,000gns

Janetは01年にYellow Ribon S.(USA-G1 T10f), Ramona H.(USA-G1 T9f)などを勝った牝馬で、英1勝、米7勝。産駒の価格は220,000gns。Giant's Causewayは初年度からShamardalやFootstepsinthesandを輩出しており、ダートでも2年目の産駒からFirst Samuraiが出たことで、来年以降はもっと価格が上がるでしょうか。本馬は初仔になるようです。また、ShamardalやFootstepsinthesandを頭に浮かべると、どうしても「故障」という言葉が頭をよぎってしまいます。しかし、私が馬体を観たわけではありませんが、馬体から見た丈夫さについては現役の調教師の方が太鼓判を押されていましたので、Giant's Causeway産駒ということを考えてこの血統ならばお買い得と感じます。日本に入ってから勝ったりしたら1億はつきそうですしね。
ちなみにこのお馬さん、どうやら"Madam"Christiane Head師と競り合ったらしく少々値段が釣り上がってしまったとか。ジェイエス(輸入とか購買とかの代理業者)の資料のコピーを見せていただきましたが、資料ではJanetについて「英愛8勝」と書いてありました。そういう間違いは誰にでもありますよねぇ。勿論私もよく間違っていますので、他人のことは言えませんorz

Lot No.724 b, c, y, Montjeu×Breakfast Bay (Charnwood Forest), Big Red Farm, 40,000gns

次は今年欧州で大ブレイクを巻き起こしたMontjeu産駒では、Big Red Farmが40,000gnsで競り落としたこのお馬さんが入ってくる模様です。Neardown Knightという全兄がいるためにちょうど血統表が見易くていいですね。デルマ辺りでぜひご覧下さい。BMSのCharnwood ForestはFall Aspenの孫、つまりTimber Countryの甥にあたりまして、代表産駒としてはGodolphin Mile(UAE G2 D1600m)連覇のFirebreakということになります。Montjeuに欧州の重そうな(個人的なイメージですが)血を重ねるよりは、こういった素軽い血や、もう一代前のLear Fanなど、アメリカの芝でも産駒が活躍している血を入れていることが大事かなと思います。

きっちりしたことは今の私には書けないようなので、誰かがカバー(というか書き直してくれればいいじゃん!)して下さることを期待しております。