この新薬について、岡田先生が書かれるのを待ってました。
以下の岡田先生の記事には書いてありませんが、アビガンと同じく催奇性があると書いたサイトも見た。この副作用のゆえに、アビガンは却下されたはずなのに…(ただ、あの時にアビガンを採用すれば、ワクチンへという流れができなかったろうし、却下するしかなかったんでしょう、国民を思わない政治的には)
催奇性とは、ある物質が生物の発生段階において奇形を生じさせる性質や作用のこと。 催奇性をもつ物質 が人体に取り込まれた場合、胎児に奇形を生じる危険があるため食品や医薬品の催奇性については重大な注意が払われている。(wiki)
国産、だからとなんでも諸手を挙げて受け入れるのは、もはや終わりにするときなんですね。
やはりという感じです・・・危ない、怪しい・・・
この新薬も処方されてしまったら、捨てたほうがよさげです、残念ながら。
葛根湯でも飲んで、安静にして、栄養取って・・がよろしいようで。と思った次第です。
・・・以下転載・・色付けは私です・・・・・・・・・・・・・
2022.11.28)
(1) 国産初の飲み薬ゾコーバの正体
国産初のコロナの飲み薬が緊急承認されました。1年間の期限付きです。原理は、すでに使われているアストラゼネカ社製のパクソロビドとほぼ同じで、ウイルスが分裂する際に必要な酵素をブロックする薬です。当ホームページでも、このあとの(7)で、開発コードS-217622の名称で掲載していたものです。
純粋の日本製ということで期待が集まっています。薬が作用する仕組みもよくわかっていて、発明の経緯が立派な論文として発表されています。しかし、その臨床試験は疑問だらけなのです。
臨床試験の結果をまとめた論文が1つだけあり、2022年9月13日に発表されていました。調査は2021年9月28日から2022年1月1日の間に行われました。対象は、新型コロナウイルスに感染して無症状、軽症、または中等症だった男女計43名(年齢12~69歳)で、低用量群(125mg)、高用量群(250mg)、そしてプラセボ群の3つにランダムに分けられました。わかったことは以下の3点でした。
・無症状の人も含まれているため、症状の回復効果は不明
・体内のウイルス量がゼロになるまでの日数
低用量群 61.3時間
高用量群 62.7時間
プラセボ群 111.1時間
・何らかの副作用があった人
低用量群 11名
高用量群 6名
プラセボ群 9名
問題は、対象者がわずか43名でしかなかったこと、無症状者が含まれていたため症状の回復効果がわからなかったこと、無症状や軽症者に薬を飲ませる意義がわからないこと、など数え上げればきりがありません。
新薬が世の中に登場したとき、もっとも着目すべきは副作用です。極めて短い期間(最大21日)の調査であったにもかかわらず、血液検査のビリルビン値や中性脂肪値が上昇し、大切な善玉コレステロール値が低下したと記載されていました。このような副作用がある薬はめったにありません。
最大の問題点は、健康に生きていくために必要な他の酵素もブロックしてしまう可能性があることです。そのため重大な副作用も懸念され、大規模かつ長期にわたる追跡調査が不可欠です。メーカーのホームページには、「この論文のあとに臨床試験が追加された」と記載されており、確かにテレビのニュースでも新たなデータが報じられていました。しかし、いくら探してもそのようなデータが論文として公表された形跡がありません。
私自身、新薬開発に携わったことはありませんが、新しい臨床検査法をいくつか開発し、認可を受けるため膨大な資料を携えて役所を日参した経験があります。その際の必須条件は、臨床試験のデータが「印刷された論文」として公表されていることでした。
もしこの薬の緊急承認が、非公開のデータにもとずいて密室でなされたのだとすれば、国民の信頼を裏切る行為です。
【参考文献】
1) Unoh Y, et al., Discovery of S-217622, a noncovalent oral SARS-CoV-2 3CL protease inhibitor clinical candidate for treating COVID-19. J Med Chem, Mar 30, 2022.
2) Mukae H, et al., A radomized phase 2/3 study of ensitrelvir, a novel oral SARS-CoV-2 3C-like protease inhibitor, in Japanese patients with mild-to-moderate COVID-19 or asymptomatic SARS-CoV-2 infection: results of the phase 2a part. Antimicrob Agents Chemother, Sept 13, 2022.