ベランダのつわぶきの花が咲いてくると、秋の深まりが近づいてきたのだと知る
のです。 街中では、季節の変化が乏しいですが、テレビの映像では、全山錦に彩
られた豪快な絵姿や、湖面に映る静かな色模様、真っ赤に燃えるようなモミジのア
ップなどなど、自然は季節の移り変わりを鮮やかに表現しています。
今年は、夏から一気に冬が来たかと思えば、10月の真夏日を経験したり、まるで
温度の耐性試験をされているようでした。
今年の つわぶき (以下の写真は、すべて11月3日撮影です。)
このブログにも、つわぶきの写真が何度か登場していますが、8年前の2013.11.1
に「つわぶき」として記事アップしていました。
つわぶきはキク科ツワブキ属の常緑多年草です。ウイキペディアには次のように
ありました。
『つわぶきの由来は、艶葉蕗(つやはぶき)、つまり「艶のある葉を持ったフキ」
から転じたとする説のほか、厚葉蕗(あつはぶき)、つまり「厚い葉を持ったフキ」
から転じたとする説もある。地方により、ツワ、イシブキ、ツワンポ、オカバス、
オバコなどとも呼ばれ、沖縄方言では「ちぃぱっぱ」、奄美方言では「つばしゃ」・
「つば」、宮古方言では「つぱぱ」、八重山方言では「ちゅぶりんぐさ」(頭の草)
と呼ばれる。』とあり、ずいぶんいろんな呼び方があるんですね。 「ちぃぱっぱ」
は面白いですね。
また、『 「石蕗の花(つわのはな)」や「いしぶき」は初冬の季語とされている。
島根県津和野の地名は「石蕗の野(ツワの多く生えるところ)」が由来となって
いる』ともありました。
つわぶきをよく見ると、土の上には葉だけが出ているのです。土の下に短い茎が
あり葉は土の中の根から生える根生葉というのだそうです。 また、つわぶきは、
食用にも薬用にもなるようですが、フキとは属が違う別の植物なのだそうです。
ベランダにはかって、満天星(どうだんつつじ)やブルーベリーの真っ赤な紅葉
の楽しみがありましたが、今はなく、桜の紅葉はすでに終わり、ハナミズキが赤黒い
葉を丸くしています。 そんな中、カロライナジャスミンが赤く色づいて、夏のあ
の緑から想像できない色合いになっているところに、一輪 パット黄色い花が咲い
ていました。 よく見ると、つぼみがいくつかありますから、まだ少し咲いてくる
のでしょう。
そういえば、3回目に咲いたキンモクセイには、まだ花がついていました。
カロライナジャスミン 花一輪
キンモクセイの花(2021.11.2)
また、夏の間は何の変哲もなくただじっとしているだけのマユハケオモトには、
ひょうきんな「眉刷毛」に似た花が咲いてきます。 こちらは滋賀県のNさんから
数年前にいただいたもので毎年この時期の楽しみとなっています。
マユハケオモト
ここに来て、新型コロナは静かになり、東京でも新規感染者は一桁の日もあり、
全国でも2~300人程度とひところの恐ろしい数字は、もうどこか遠くへ行ったよう
な安堵感がありますが、感染症はそうはやすやすと収まらないとの歴史から予断は
許されないでしょう。
秋日和に 遠くに車の走る音を聞きながら のんびりと土いじりをしたりしています。
この歌を聴くとラジオ少年時代を思い出します。
Patti Page - Tennessee Waltz
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