蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

忍者・忍術学  (bon)

2017-12-19 | 日々雑感、散策、旅行

  少し前に、テレビで取り上げていた記憶がありますが、三重大が大学院の人文社会科学
研究科地域文化論専攻で、来年2月の入試に選択科目として「忍者・忍術学」を導入する
ことを決めたそうです。
  忍者関連の授業が複数設けられ、修士論文も忍者をテーマにすることができるのだそう
です。定員は8人で、必須科目として小論文があり、もう1科目を「日本史」「考古学」
などから選択するといい、忍者・忍術学は古文書などの資料を読解した上で、他の選択
科目と同様、一問一答や論述の問題に答える形式だといっています。

 同大学では、『学術的、科学的に忍者を研究する人材を育成するほか、「伊賀流忍者」
発祥の地、三重県伊賀市など地元で町おこしとして、観光関連の仕事に携わる人にも門戸を
開くのが狙い』とありました。

 報道によれば、『 三重大は伊賀流忍者の研究で知られ、これまでも忍者が持つ技や生活
の知恵などを分析、研究する「伊賀連携フィールド」や古文書や資料をデータベース化し、
情報発信する「国際忍者研究センター」を設立するなどしてきた。〔共同〕』とあります
ように、三重大では、2012年に研究を開始し、翌年からは授業も始めたそうです。

 忍術には体の使い方や忍者の携行食「兵糧丸」、薬草、火の使い方など、日本の近代化で
忘れられた昔の知恵がたくさんあり、その中に現代に生かせるものがあるのではないか
との目的だそうです。

 ま、こんなことから、忍術・忍者について改めて覗いてみた次第です。
 ネットには、この関連記事がたくさんありましたが、例によって、ウイキペディアを参考
に、興味ある要点を以下に抜粋してみました。

『 忍者とは、飛鳥時代から江戸時代にかけて、大名や領主に仕え、または独立して諜報
活動、破壊活動、浸透戦術、謀術、暗殺などを仕事としていたとされる、個人ないし集団の
名称。その名は日本国内にとどまらず、世界的にもよく知られている。  忍者・忍術は、
源平時代以後に日本で発祥したものである。忍者、忍術は日本国内各地に分かれ、いくつか
の集団を形成していた。』

  とあり、文献によれば、忍術流派は71流を数えるそうですが、その主な拠点として、以下
が挙げられていました。 これらの場所には多数の忍者屋敷があり、日々の訓練が行われて
いたと考えられるとありました。

    ・伊賀流 三重県北西部上野、三重県西部伊賀地方
    ・甲賀流 滋賀県南部
    ・風魔流 小田原市、足柄山
    ・戸隠流 長野県長野市

  しかし、明治に入ると、警察、日本陸軍、日本海軍が創設され、忍者もその役目を終える
ことになるのです。活躍できる場を失った彼らはその後、陸軍や警察関係の職業、さらには、
技能を活かすために新たに創設された職に就いたといわれています。

 真田十勇士に登場する人物をモデルとした、猿飛佐助や霧隠才蔵などは、小説に出てくる
架空の忍者ですが有名ですし、映画の特撮技術を使った忍者ものも大流行し、近年では漫画
の大流行からアニメ作品へと、国内のみならず海外においても人気を集めています。

 また、忍者が用いる武器・道具として、独特の忍具があります。
  ・手裏剣 手投げの刃物。形は棒状のものから十字型、円形のものがある。
  ・苦無(くない) 両刃の道具。
  ・鎖鎌 
  ・撒菱(まきびし)地面にばら撒いて、足を傷つける武器。 
  ・目潰し 辛子、灰、唐薬品等を入れて吹き口から顔面に向けて吹く。
 このほか、忍び熊手、忍び竹、仕込み杖・・などなどたくさんありました。
さらに、忍び文字として、現代の暗号などもあったのです。
棒手裏剣             苦無(くない)          鎖鎌
  



 また、忍者が使う忍術についてもウイキペディアに詳しく書かれていました。そのうち
いくつかを引用します。

・五車の術  相手と会話の中で心理を突く話術である。 

  • 喜車の術 - 相手をおだてて隙を狙う。
  • 怒車の術 - 相手を怒らせ冷静さを失わせる。
  • 哀車の術 - 相手の同情を誘う。
  • 楽車の術 - 相手を羨ましがらせて戦意を喪失させる。あわよくば相手を味方に引き込める。
  • 恐車の術 - 迷信などを利用し相手の恐怖心につけこみ戦意を喪失させる。

・遁術(とんじゅつ) 敵から逃走する際に、敵を足止めする術である。火遁、水遁、土遁、    

          木遁、金遁の五つを特に五遁という。 

 ・火遁の術 - 引火物などを利用し煙幕や炎上を発生させる。
 ・
水遁の術 - 水音を立てて相手の注意をそらす。水蜘蛛と呼ばれる道具の上に草をもり、
  筒
のような棒状の中がくり抜かれている物を利用し長時間水中に潜む。池や堀の両端に
  縄をつ
ないでその上を移動したり、水上に厚手の布を敷き、その上を走って移動する。
  向こう側に
着いた時には、後を残さない。
 ・
土遁の術 - 土や石を相手の顔に投げつけ、怯んだ隙に逃げる。暗闇を逃走中、急に
  地面に這いつくばり、あたかも消えたかのように追手をまく。
 ・
木遁の術 - 草木を利用し隠れたり、材木などの木材を崩してバラまく事で追手を眩ま
  す。  
 ・
金遁の術 - 銭を撒いて逃げる。敵同士で奪い合っているようなら成功と言える。

このほか、天唾の術、獅子身中の術などがありましたが割愛します。
 また、「くの一」というのも存在していたようですね。女中や小間使いとして潜入して
諜報活動を行っていた女性の忍者です。

 このように、忍者の姿や日常には、通常では見られない行動や食事、用具、言葉など
興味深い事柄が多くありますが、一方では、普通の体力では、到底こなせない動きなども
あり、それなりの訓練、精神修養などが求められ、万人がなれるものではなかったようです。

 で、なぜそのようにできるのか? やその仕組みがどのような理屈から出来上がっている
かなど、科学的、学問的に解明しその原理から新らしい発見を行おうとするのが、三重大学
の今回の決定なんですね。

 かって、北陸勤務時代に金沢の寺町の寮にいましたが、近くに忍者寺というのがあって、
訪れたことがありました。 大変ユニークな仕掛けで面白かったですが、ここ忍者寺こと
「妙立寺」は、忍者とまったく関係のないお寺だそうで、昔、加賀藩の前田家がお忍びで
お寺を出入りしたり、金沢城の防備として利用したことから、忍者屋敷のような仕掛けが
たくさん作られていたというのです。
 まあ、忍者寺というのは、全国にたくさんありますね。

      妙立寺(忍者寺)
         (ウイキペディアより)

 

 

 

 

 

 


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