杵屋六郎ブログ

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替手・上調子の弾き方

2015-10-21 23:53:12 | 日記


替手や上調子は十分に本手が弾けるようになってから練習する方が良い。手順をしっかりと覚え、本手とのハモり具合を聞く余裕がなければ上手くは弾けない。替手・上調子は先に音を拾う、追いかけ、上下(オクターブ違い)、全く違う旋律で弾く等、パターンがわかれば手順としては難しく考えなくても良い。難しいのはどんなん人にも合わせることができる柔軟性、機敏さ(反応力)であり、間が一番難しい。三味線では本手においても間が一番に難しい。間は悪魔のマに通じると言われるように訓練してもすぐには直らない。慣れないうちは自分の弾く手順ばかり考えるので遅れたり、飛び出したりを繰り返す。根本的に直すには弾く考え方を180度変えなければならない。ヒントは音を色として捉える感覚を会得することであります。例えば替手として不協和音を弾かねばならない時は強引に強く弾かず、ぼやかして弾く。色をヒントに考えるとこのぼかす意味が即座に分かる。地は背景、タマは即興で描く絵と考えれば自ずと弾き方が分かる。絵として理解すれば選択と集中を考える。すなわち、どこを大事にしてどこを捨てるかという問題です。描かない部分も大切ということです。全部描くとうるさくなる。さらりと弾けていて主題は鮮やかに描く。音で空間に絵を描く感覚が重要です。


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