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五條橋 解説と歌詞

2021-06-01 21:52:28 | 日記

五條橋 解説

明治35~36年頃の作品。作曲は13世杵屋六左衛門、作詞は三宅豹隠。曲の内容は「橋弁慶」を短くしたもので弁慶と牛若丸の戦いに焦点を当てて作曲されている。

 

五條橋 歌詞

それ都大路を南北に 貫き流る加茂川に うち渡したる五条橋 花の都も行く秋の 風すさまじく更くる夜は 往来途絶えてもの淋し 
さても源の牛若丸 今宵も五條の橋に出で 笛面白く吹き鳴らす 音も静かに更くるまま 通る人をぞ待ち居たる 
ここに西塔の武蔵坊弁慶は 元より好む大長刀 真ん中取って打ちかつぎ 橋板荒かに踏みならし 向ふをきっと打ち見やり 
夜更けて女性の立ったるは 必定しれもの目に物見せんと 長刀やがて取り直し 切ってかかれば 
牛若は 薄衣引退け 太刀抜き放ち 詰めつ 開ひつ 戦ふ内 牛若手元に寄るぞと見えしが 畳み重ねて打つ太刀に 
さしもの弁慶あしらひかね 橋桁二三間飛びしさり 又も長刀柄長く押っ取り 走りかかって丁と切れば そむけて右に飛び違ふ 
取り直して裾を薙ぎはらへば 踊り上って足もためず 宙を払へばこうべを地に付け 千々に戦うその有様 目にもたまらぬ電光石火 
実に鬼神も及びなき 勇ましかりける次第なり

 

 

 


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