杵屋六郎ブログ

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長唄の掛け声

2016-01-13 00:49:22 | 日記
ブリタニカ国際大百科事典によれば、掛け声とは。
日本音楽用語。楽器の演奏や歌い出しに先立って演奏者が発する声。拍子を取り,勢いをつける意味でかけるが,装飾的にも用いられる。同じ楽器を何人でも演奏する場合は,首席奏者がかけるのが普通である。

もう少し具体的に言えばタテ三味線が指揮者であり、正しい間をツレの奏者、囃子に伝える、唄に対して正しい音程を伝える。掛け声の音程の取り方にはかなりの修練を要する。装飾的な掛け声はさらに難しい。大薩摩に入るときの掛け声(ハオー)は唄も上手に唄えるということを観客に暗示させる。気合いの入った掛け声をかければ演奏も一層引き締まるし、演奏がさらに引き立つ。ハオーは狼の鳴き声を真似て出す練習をするのが一番の近道になる。喉で出さないように腹から声が出るように練習する。