【支那そばやのシークレットメニュー2018】【ラー博食べ歩きラリー】天国の佐野さんに届けたい、素晴らしい「鮭だし白湯」
「ラーメンの鬼」佐野実さんは1951年4月4日生まれ。
2014年4月11日にお亡くなりになるまで、生涯、ラーメンと向き合って来られた方です。
ロッキーとも不思議なご縁。
今年の4月4日、佐野さんのらぁ麺が食べたくなって、ラー博の支那そばやを訪問。
この日は丁度佐野さんのお誕生日で、実は4年前のこの日、佐野さんは余命僅かな中で、ご家族にお誕生日祝いにラーメンが食べたいとおっしゃり、
病室で、らぁ麺を作ってもらい食べたそうです。
満身創痍、多臓器不全のお身体で、お身体に負担にならないようにとの配慮で、スープは薄めで作ったそうですが、
らぁ麺を口にされて、スープを一口、一言「薄い」「こんならぁ麺を店で出しているのか?」とおっしゃったそうです。
周りのご家族はこれにはびっくり。
余命僅かな意識が薄れていく中でも、佐野さんの味覚が確かであった事、それがご家族には衝撃だったそうです。
佐野さんは最後の最後まで「ラーメンの鬼」であられたという事ですね。
ご家族が「これはスープを薄めてあるから安心して」と言われて、佐野さんも納得。
その1週間後の4月11日、佐野さんは天国へ旅立たれました。
2018年4月18日、ロッキーが頂いたラー博食べ歩きラリーの景品、シークレットメニューの「鮭だし白湯」
これがまた天国の佐野さんに食べてもらいたいぐらい、最高に美味しいらぁ麺でした。
スープには鮭の生骨、鮭節、鶏ガラを使用した白湯スープ。
麺は支那そばや御用達粉に、自家製粉した全粒粉の自家製麺。佐野さんのご遺志もあり、若干柔らかめに茹でられています。
なのでスープとの相性も抜群。
トッピングには、自家製の鮭と鶏のミンチ、くわいのワンタン、アスパラ、白ネギの高南梅和え、低温調理の鶏胸肉チャーシュー。
白ネギに梅を合わせて、この梅がまた白湯のスープによく合う味変。
くわいとは京都などで取れる野菜で、平安時代から伝わり、おせち料理などにも使われる縁起物。そのワンタンとはまた恐れ入りました。
きっと佐野さんも唸る出来栄えでした。
ご馳走様でした!
乳白色の白湯。
鮭の旨味が優しいハーモニーを奏でていました。
ミステリーラーメンの最高峰でもありますね!
麺もまた特別。
スープが本当にめちゃうまい!
もちろん汁完!