http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120205-00000013-rnijugo-inet
近年の職場では、仕事にかかわる連絡の大半がメールでやり取りされる。しかし、毎日大量に届くメールのなかで、「本当に重要なものはごくわずか」とはよく聞く話。余計なメール処理がなくなれば、もっと効率よく仕事ができるような…。そこで最近、メールにかわるコミュニケーションツールを活用する企業が増えている。
「そもそも電子メールは、ネットの常時接続が普及する前に生まれた“紙の手紙”に近いツール。定型文の挨拶を入れたり、内容を読まなければ重要度が分からなかったりと、情報共有には非合理的な部分が多いんです」とは、ライフレシピサイト『nanapi』を運営するロケットスタートの代表・古川健介さん。同社ではチャットを中心として業務情報を共有するクラウド型ツール『チャットワーク』を使い、社内情報の95%をやり取りしているとか。
「チャットは短いメッセージで情報をこまめにやり取りしやすく、チーム内で共有するのに向きます。メールは社外向けの“表玄関”としては残ると思いますが、顔の見える社内で使う理由はほぼないですね」
また、公私にわたりSNSを使い慣れた人々が増えたことで、社内SNSブームも加速している。
Facebookとよく似たマイクロブログ型SNS『Chatter』は、従業員が仕事の進捗状況などを随時つぶやくことで、「誰が何をしているか」「どの仕事がどの段階にあるか」を可視化できるツールとして、世界的にシェアを広げつつある。
「Chatterではフォローさえすれば、社内でやり取りされている情報に誰でも平等にアクセスできます。タイムラインには膨大な情報が流れていくので、各自が正しく取捨選択をする必要はありますが、導入後ホウ・レン・ソウが活性化しました」(ネットイヤーグループのマーケティング企画グループ・蛭田氏)
チャットもSNSもあくまで道具だが、メールに代わって僕らの仕事を楽にしてくれるなら、悪い話ではないのかもしれない。
(呉 琢磨)
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、web R25では図・表・写真付きのコラムを掲載しております