Vol.257 リザードスキンの少女 [97BT99]

2005-03-24 03:18:18 | 日経新聞
 「日本の競争力―復活への課題と展望 7面特集」


持続的な技術革新を実現するためには2つの取り組みが必要である。
1つは問題解決に向けた「分析的な取り組み」で、もう1つは対話に基づく「解釈的な取り組み」だ。

製品やサービス開発の現場では「顧客の声を聞け」という。
これは「分析的取り組み」だが、顧客は市場に現れる前の製品は夢想だにできない。
携帯電話が登場したとき、誰がインターネットに接続でき、
音楽が聴け、ファッションになると考えただろうか。
これがこの手法の限界だ。

「解釈的な取り組み」とは、こんな家に住みたいという漠然とした思いを
建築家との対話を通じて具体的な一軒の家に結実させる過程に似ている。
異なる立場の人たちが自由に意見をぶつけ合うことで、
当初思ってもいなかったアイデアが浮かぶことがある。
これが技術革新の種を生む。


(私見)

100%賛同とはいかないけど、これらの取り組みを同時に実現できる社会の育成は確かに重要だと思う。
とりわけ職人的な分野になればなるほど難しいんじゃないかな。
「素人が知ったふうな口を・・・」って感じたことがある人は意外と多いんじゃないだろうか。
情報を柔軟に吸収して解釈するというステップから革新は生まれるんだろうね。

分析的取り組みの限界がちょっと引っかかる。
携帯電話を応用した製品を顧客が夢想だにできなかったってくくりがすでに
上記の取り組みを実現する弊害になってるんだと思うんだけど。
個人的には解釈的な取り組みを理解することが重要だと思いました。





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2005.03.14

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