今年のダービーも残すとこ3日。
11月4日(日)に閉幕。
現在僕は2位。
トップに4枚差。
ダービー制覇も夢ではない。
現在トップに居る彼は、去年の優勝者であり、横浜の名手。
いつも見上げて来た名手の一人である。
そこに行きたい・・・無我夢中でやって来た結果、気がつけば伸ばせば届く距離に居た。
「生意気に優勝狙ってるのか?」
一部の黒鯛師から、色んな心無い言葉を浴びせられた事もあった。
その度に「絶対負けねぇ・・・」と心の中で何度も繰り返して来た。
心無い黒鯛師の言葉が、自分にとっては逆にパワーとなったのである。
順調に釣果を重ねる中、9月の終わり頃に急に釣れなくなる。
その時、トップに居た僕は一気に抜かされ2位に転落。
更に名手の彼は釣果を重ね、10月初めには10枚差に・・・。
終わった・・・。
誰もが思っただろう・・・。
僕自身も50枚達成出来ればいい・・・と、そこに逃げようとしていたのも事実。
そんな時、唯一ただ一人こんな事を言ってくれた人が居た。
「まだ分からない。俺は信じてるよ・・・。」と・・・。
しかも、慰めの一時の言葉ではなく、盛期に入る頃から言ってくれていた。
そうか・・・やるだけやってみよう・・・。
再び顔を上げた時、ある名手と出合った。
僕にとっては雲の上の人である。
普通に話をしてくれるだけでも嬉しいのに、彼は僕にアドバイスをくれた。
横浜の釣り方、白灯の釣り方、餌の使い方・・・・。
僕は彼の話に夢中になった。
口が開いていたかもしれない(笑)
Mっちゃんもそうだけど、きっとこの人も魔法使いかもしれない・・・(笑)
そのくらい結果を出し、それを裏付ける知識や計算があるのである。
帰り際、僕は勇気を出して、彼に「携帯教えてもらえませんか?」
と、頭を下げた。
「お~!いいよ!」
こっちが拍子抜けするくらい、快く了解してくれ、教えてくれた。
その夜、直ぐに僕は彼に電話をし、今日のお礼をした。
悪いので、直ぐに切ろうと思っていたのだが、彼はまたアドバイスをくれた。
有難い・・・。
頑張れ!って事だよな・・・。
とにかく休む事なく、白灯に通った。
連敗を止める1枚をタンクで釣った。
その夜にある先輩が店に訪れた。
そして点が線になった。
26日に2枚。
29日に4枚。
消えかけていた火が灯った。
10月30日(火) 白灯
最悪1枚は獲れるだろう・・・と朝一から12時まで。
アタリももらえず、もっと最悪の丸坊主・・・。
その夜に二人の先輩からアドバイスをもらう。
10月31日(水) 白灯
疲れた体にムチを打ちながら朝一で渡る。
普段なら3日連チャンなんて、絶対許してくれないかみさんも「行ってきな。」と背中を押してくれた。
感謝!
今日は満潮が9時。
外側から攻め始める。
上げが全く効かない・・・。
先端近辺を隈なく探るが同じ。
風がぶつけている内側も同じ事。
今日も食らうのか・・・。
9時になり、計良さん登場。
「今日はどう?」
「全くアタらないっス・・・」
「大丈夫!これからだよ!」
内側を丹念に探る。
テラスも皆無。
先端に向かってまた内側。
アタらない・・・あくびが増えて来た。
イカン・・・集中・・・。
10円玉を過ぎて、しばらくすると、落ちていくラインが「ヒュン!」
来たっ!
合わせを入れ、やり取り開始!
強い!
往なして、交わして、タメる!
満月に曲がった竿を見ながら、腰を落として耐える!
「グーーーン!」
2度、3度と突っ込み、抵抗を続けるが、ユラ~っと浮いて来た!
タモを出し、ゲット!
よっしゃー!3枚差!
魚を吊るし、次を狙ってると、今度は計良さんが掛けてる!
デカそうだ。
そうやるのか・・・。
やり取りの一部始終を目に焼きつけ、頭に叩き込んだ。
タモに収まったのは、体高のあるデカバン!
デカい・・・。
魚を吊るして戻ってくると、アタリと合わせを教えてくれた。
有難い。
そのあとはアタリなしで12時で終了。
宿で検量。
45cm/1.8kgでした。
3枚差・・・。
泣いても、笑っても4日で終わり。
勝てるかもしれないし、負けるかもしれない・・・。
でも、こんなにも応援してくれてる人達・・・そして、見上げて来た名手と僅差で競えるのは、僕にとっては光栄であり誇りなのです。
お知らせです。
ホームページ:HONMOKU ANGLERSを開設しました。
http://www18.ocn.ne.jp/~dears/です。
まだ完成には至りませんが、何卒宜しくお願い致します。