Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

シビル・ウォー

2011-12-24 | 漫画
自分へのクリスマスプレゼントに買いました。

マーベル邦訳を読むのが久しぶりなので、まずはここまでの流れを確認。

アヴェンジャーズは一度解散→スパイダーマンやウルヴァリンを含む形で再結成。
X-MENはジェノーシャ虐殺や「ハウス・オブ・M」事件の結果ミュータント人口が大幅減、
有人タイプに改造されたセンチネルに乗った政府エージェントに監視を受ける状態。
キャプテン・アメリカはかつての相棒であったバッキーがソ連に洗脳されていた
ウィンター・ソルジャーとして活動していたのと再会したり、
ヒーローたちの保護者的存在でもあったニック・フューリーは
ラトヴェリアに対する介入の責任を取り姿をくらまし、
アヴェンジャーズのビッグ3からは、ラグナロクに赴いたソーが欠席。

そしてヒーローとヴィランの戦闘に住民が巻き込まれる事件が続き、
市民の対ヒーロー感情は悪化傾向にありました。


マーベルの若手ヒーローチーム、ニューウォリアーズ。
現在はリアリティ番組に出演中。
潜伏しているヴィランたちを発見、視聴率のための戦闘を開始します、が・・・
肉体をガス化させ大爆発を起こすヴィランによって、付近は壊滅。
彼らを含め多くの人命が失われます。
そしてこの事件が、ヒーローを2分する「内戦(シビル・ウォー)」の
引き金を引くことになるのです・・・

「ヒーローは正体を明かし、政府の管理下で活動せよ」と主張する一派。
こちらの中心は大企業の社長であり、政府への協力者であった
アイアンマンことトニー・スターク。

「ヒーローは政府にいいように使われる存在ではなく、己の正義のために動くべきだ」と
主張し、政府側と戦う一派のリーダーは、キャプテン・アメリカ。

どちらの側にも「正義」があり、どちらの側にも問題はあります。
前者には管理社会や全体主義への危険が、
後者にはテロリズムへ突き進む危険が。

キャプテンは「アメリカの理想」を背負うキャラであるだけに
政府ともたびたび衝突を繰り返してきました。
そんなキャプテンは己の信じた「アメリカの理想」のために
政府に組することをよしとしないヒーロー達とともに、
登録派たちに反旗を翻します。

一方のアイアンマン陣営も、市民に犠牲を強いてしまった後悔と
無軌道な「ヒーロー」達の暴走を防ぐために、
政府公認のヒーローチームを各州に配置するイニシアチブ計画などを
Mr.ファンタスティック(ファンタスティック・フォー)とともに
進めていくことになりますが、
その中で(元)犯罪者たちによって作られたヒーローチーム、サンダーボルツ
(これの第1シリーズ、邦訳いまからでもされませんかね・・・)などの
褒められた手段でない力を用い、反登録派と泥沼の争いに突入します。
その結果は果たして・・・


「911後のアメリカ」、特にテロ対策法が抱えていた問題を
ヒーロー物アメコミ、という形式で描いた作品であり
映画「アイアンマン」で見られるような能天気さはこの作品にはなく
苦悩に満ちた作品となっております。

この作品を境に、マーベル・ユニバースはさらに混乱の時代に入っていきます。
そんなマーベルの節目となるこの作品を、映画で彼らを知った方にも
是非楽しんでいただければ、と思っております。

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