Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

仮面ライダーオーズを振り返って

2011-08-28 | 特撮
「仮面ライダーオーズ」、本日最終回でございましたね。

脚本を中心に平成ライダーに新しい血を入れた
前作「W」が非常に好みな内容でございましたので
プロデューサー(武部直美)、メイン脚本(小林靖子)ともに
これまでの平成ライダー的なメンバーによる今作は
期待半分不安半分、といった感じでございました。

無欲でどこか悟ったようにも見える主人公、
口の悪い相棒、怪力のヒロイン・・・と
箇条書きマジック的に特徴を挙げていくと
いままでのどれかの平成ライダーと重なる部分も多く、
頭部・胴体・脚部それぞれの換装が可能で
パズル感覚でフォーム数が増えていくフォームチェンジも
「正直多すぎじゃないか?」とも思ったわけです。

実際、半分を過ぎるまではストーリー展開も遅かったり
仮面ライダー1000話記念なんていうメタな悪ふざけをやったり
わりとストレスの溜まる展開が多かったなー、というのが
正直な感想だったりするのですが、
ドクター真木と伊達さんの二人が話を動かすようになったことで
ストーリー展開にエンジンがかかってきて、
テンポ良く楽しめるようになってきたかなぁ、と思います。
特に(やや駆け足には感じたものの)終盤の展開は
毎週次回が楽しみになるものでした。

無欲な菩薩のように見えて、その裏に重い過去と力への渇望を抱えていた映司。
メダルの怪物であるがゆえに、「生命」に執着をもっていたアンク。
映司、アンクに取りつかれた兄、そしてアンクのどれも失いたくない比奈。
何時死んでもおかしくない身体であったがゆえに、生きたい、という欲のために戦った伊達。
正義を為したいという欲を満たすに足りない力と自意識に悩んだ後藤。

欲望の怪人たるグリード、ヤミーと対峙する彼らもまた、
欲望によって突き動かされる存在であり
この物語を動かす原動力こそがこの「欲望」であったのだなぁ、と
全話を見終わった今、あらためてしみじみと思います。

戦いはこれからも続く(実際に続いた)「W」の終わり方に対し
すべてのメダルは(割れた1枚を残して)消滅し、
すべてのメダルを巡る戦いは終わった、というラストは
今後のフランチャイズ展開(特に年末のMOVIE大戦)が心配になりますが
今までのオーズ劇場版もすべてパラレル的な話だったということで
そこはあまり気にしなくてもいいのかな・・・って気もします。

総括すれば、「不満はあるけど、終わりよければすべて良し」。
「キバ」や「ゴセイジャー」あたりの作品と個人的には同じ引き出しに入るかなぁ。
(どちらも何本か録画溜めといてまとめて見ると面白い、って作品でした)
あと、最終2話は田崎監督の演出が少し鼻についたかな・・・というのも
すごく正直な感想です。
変な演出入れず、もっとスムーズに観たい話だったよ・・・

そして来週からは「仮面ライダーフォーゼ」。
脚本に中島かずき、怪人デザインに麻宮騎亜、そして「W」スタッフを中心とした
「アメリカンな学園青春ドラマ」+「宇宙」+「仮面ライダー」という三題噺が
いったいどのように転がっていくのか、楽しみに一週間を待ちたいと思います。
(そして主題歌歌ってるのが誰なのか?がまだこの段階で分かってないという楽しみも・・・)
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精霊流し

2011-08-15 | 日記
8月15日。
終戦祈念日であるとともに、お盆の最終日でもあります。
そして長崎では「精霊流し」(しょうろうながし)の日でもあります。

初盆を迎えた遺族が、初盆で戻ってきた魂を
精霊船(しょうろうぶね)に乗せて海へ、
そしてその向こうの西方浄土へと帰っていただく、という
鎮魂の行事ではあるのですが、
さだまさしが歌っているようにしんみりしているのは
おそらく遺族(の一部)くらいで、
実際は爆竹とロケット花火の轟音に
鐘の音と「ドーイドーイ」という掛け声が溶け合う
たいそうやかましい祭りとなっている、というのは
以前こちらでも書いております。

そんな精霊流しに、今年初めて参加することになりました。
昨年祖父が、今年飼い犬が亡くなり、
父を中心に手作りのミニサイズ精霊船を作り、
それを地元で流す、ということになりました。

船のデザイン、材料調達、建造などはすべて父が担当、
僕はその手伝いと飾りつけ、みよし(船先端)や帆のデザインを担当。
主に100円ショップアイテムを駆使して小さいながらも立派な船に仕上がり
あとは流す(正確には集積所に持っていく)だけ、ということになりました。
もちろんそれとは別に、初盆にまつわるなんやかんやもあったりもするのですが。

故人(と故犬)の意思を尊重し、爆竹などはなしで
鐘も掛け声もなく静かに送る(船も小さいからね)ということになったのですが

前日からまさかの大雨。
「前日にこれだけ降れば当日も大丈夫だろー」と思っていたら

当日もかなりの大雨(警報発令も)

それでも船を流そう(持っていこう)、というときは雨もやみ
これなら大丈夫かな、と思って家族で持って歩いていると

途中、突然再度の大雨。
父は船、僕は線香を持っての先導役なので
傘ももたず、全身びしょぬれ。
「靴の中が水でがっぽんがっぽんいってんなー」と思いながらも
なんとか船を送ってしまい、全身濡れ鼠で祖父母宅に帰宅。
その後の夕飯もそこそこに、自宅に帰って着ていた服を全部脱ぎ
風呂に入るまでは気も休まりませんでした・・・

精霊流しの日にここまで大雨が降るってのもまずないよなぁ・・・
忘れられない1日になりました。
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カーズ2

2011-08-01 | 映画
映画の日、ということでピクサー税を支払ってまいりましたw

さて、今作はRotten Tomatoesでも(ピクサーにしては)低評価、ということで
実はそれなりに身構えて見に行ってしまったのですが
普通に楽しめる作品ではありました。

しかしひっかかる部分というか、今回の作品の根幹の部分・・・
『メーター中心のスパイアクション』という部分が
「カーズ」の続編としてはどうなんだろう、というのがまずあって、
しかしレース部分も添え物にできず、結果的にどっちつかず、というのが
今回の一番ひっかかる部分だったように思います。
短編での主役からのメーター主役への昇格、という流れではあるのでしょうが
コメディリリーフであるメーターで長編を引っ張られるのは、
どうしても若干苦しくなってくると思うんですよね・・・

あと、スパイアクションという部分のためか、今回死人(というか廃車)が多いです。
「ニモ」の冒頭虐殺には負けますが、「Mr.インクレディブル」くらいは
殺されるキャラが出ている作品になっております。
そこになんとなくの違和感を感じるのかなぁ、とも思ってみたり。
それでもおそらく前作から今作までの間に廃車になってしまったであろう
ドク(声のポール・ニューマンももう・・・)については
マックイーンから軽く触れられるくらいなんですよね。

ここからは良かった点。
まず、吹き替え版で見たんですが声優さんが巧い人そろってます。
フィン・マックミサイル役の大塚芳忠さんは
マイケル・ケインにしては若干若い声かなーと思ったのですが
(どうしても今までの芳忠さんの役のイメージで見ちゃうからですかね)
ホリー役の朴さんがしっかりと新人スパイを演じていて
スタッフロール見るまで忘れてましたw
メーターのぐっさんも違和感がないしで、ディズニー作品の声優選びは
芸能人でも外れがないんですよねぇ。

あと、冒頭のフィンのスパイアクションシーンでの
007感(というかボンドカー感)は楽しかったですし、
(そういえば敵のキャラ付けも007的でしたね)
海の質感はさすがのピクサーと唸らされました。
毎作品どこかで技術泣きできるシーンあるんですよね・・・
これがあるからピクサー納税はやめられないw

レースの舞台になる世界の風景も上手くカーズ世界へのアレンジができてますし
Perfumeの起用も含めた、いかにもな現代日本感も楽しかったしw
(立体駐車場+カプセルホテルってアイデアとかw)

あと、ラジエーター・スプリングスの住人について知っておくために
前作は確実に見ておいたほうがいいと思います。
(キャラに関する説明はありませんので)

同時上映のトイストーリー短編も面白かった
(こちらもトイ3を見てることが前提)ですが
短編はもっと実験作みたいなものも見たかったなぁ、と
贅沢も言ってみますw

今回予告が流れてた来年夏公開の新作も
また嬉々として納税しにいっちゃうんだろうなぁ・・・


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長崎の夏

2011-08-01 | 日記
今年は祖父の初盆であったりもします。
長崎の初盆といえば「精霊流し(しょうろうながし)」。

長崎の習慣として、初盆の家では
お盆に戻ってきた初盆の人の魂をお送りするために
精霊船(しょうろうぶね)を作り、それを海までもって行きます。
さだまさしが歌に歌っているようなしんみりしたものではなく、
実際の精霊流しは爆竹の爆音と火薬の匂いの中進んでいく
それなりにデンジャラスなものだったりいたします。

精霊船は人によってはすごく大きなものを作って
それをたくさんの人でひっぱっていったり、というのもあるのですが
我が家では派手なのが嫌いだというのもあり
一人で運べるレベルのコンパクトな精霊船を手作りすることになりました。

父が見よう見真似でコンパクトサイズの精霊船を作り、
それに飾りつけを行っていきます。
この前亡くなった愛犬の分も含め、2隻を建造。
お盆には地元のほうで運んでいくことになります。

けっこうかわいく仕上がったので、
じいちゃんも茜も喜んでくれるといいなぁ。


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