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基礎からのアメコミ映画講座:バットマン編#4

2012-07-24 | 映画
基礎からのアメコミ映画講座、現在は
いよいよ今週末公開の「ダークナイト・ライジング」に向けて、
アメコミヒーローの代表格・バットマンについて紹介しております。

第4回の今回は、いよいよ「ライジング」の前2作となる
クリストファー・ノーラン監督によるリブートが行われた新シリーズについて、です。

「&ロビン」の酷評の結果、映画5作目の企画はキャンセルされ
再スタートという形での方向性が模索されることになります。
その中にはアニメ「バットマン・ザ・フューチャー」の実写映画化や
「スーパーマン」とのvs企画が含まれていたわけですが
この企画の中に原作バットマンの仕切り直し企画でもあった
「バットマン:イヤーワン」の映画化企画がありました。
ダーレン・アロノフスキー(「ブラックスワン」)を監督・脚本としたこの企画では
クリスチャン・ベールがバットマン役としてオファーされていたわけですが
紆余曲折の中で消えていった企画でもあったわけです。

その企画が再度浮上したのは2003年。
「メメント」「インソムニア」などの作品で知られるクリストファー・ノーランと
コミックマニアとして知られるデヴィッド・S・ゴイヤー
(「ブレイド」シリーズ脚本や「ゴーストライダー」制作も)の
共同脚本により、ロケを多用したリアル指向のストーリーとして制作が進みました。
(コミックに興味がまったくないノーランのコミックに関する知識を
ゴイヤーが補う、という形で執筆が進められたようです)

バットマン役は「マシニスト」で激ヤセ役を(実際に異常に減量して)演じた後の
クリスチャン・ベールが演じることになり、体を鍛えなおした結果
筋肉がつきすぎてスーツが合わなくなる、というトラブルもありつつ
影のあるプレイボーイ、という原作のブルース像に一番近いキャラとなりました。

ブルース役のオーディションにはキリアン・マーフィーも参加していましたが
こちらは今作のヴィランの一人であるスケアクロウ役となり、
「ダークナイト」「インセプション」にも出演するなど
すっかり『ノーラン組』俳優となりました。

同じ『ノーラン組』俳優としてはマイケル・ケインが
今までマイケル・ガフが4作連続で演じてきた執事のアルフレッドを洒脱に演じ、
モーガン・フリーマンがウェイン社技術開発部門のルーシャス・フォックスを、
そしてゴードン警部補をゲイリー・オールドマンが演じる、という
(「ハリー・ポッター」のシリウス・ブラック役に続くいい人役ですな・・・)
重要な脇キャラに演技力の高いベテランを充てることによって
映画を固めるという方策を成功させております。
ヒロインとなる地方判事のレイチュル・ドーズは今作では
トム・クルーズと結婚したばかりだったケイティ・ホームズが演じ、
かわいくも芯の強い女性というイメージだったのですが・・・

この映画のヴィランはラーズ・アル・グールとスケアクロウの2名・・・と
思われておりますし、実際に目立つのもその2者なのですが
実はもう一人、原作登場のヴィランがいたりもします。
裁判を受けているツァスツ(Mr.ZASAZ)がそのもう一人であり、
人を一人殺すたびに自分の体に傷をつけるサイコキラーという
いかにもノーランが好みそうなキャラだったのですが
ただの殺人犯、としてさらりと描かれてしまったのが残念ではありました。

物語の根幹を為すヴィランであるラーズ・アル・グールを演じたのは
渡辺謙・・・は影武者(原作の従者ナブーに相当?)で、
デュカードこと真のラーズ・アル・グールを演じたのはリーアム・ニーソン。
「スターウォーズ EPISODE I」に続く主人公の師匠役でもあり、
原作そのままのビジュアルで圧倒的な存在感を見せるキャラとなりました。

原作のラーズは70年代、『知力・体力ともにバットマンに匹敵しうるライバルを』ということで
生み出されたキャラクターであり、高い知性でバットマンの正体を推理、
1対1の決闘でバットマンと互角に戦い、さらに死んでも薬品と毒を満たした
ラザラス・ピットに入ることで(一時正気を失うものの)復活可能、のハイスペックさに、
娘であるタリアはバットマンと相思相愛(後に私生児・ダミアンを設ける)という
ドラマ性までもが加味されたキャラであり、長期にわたりバットマンの宿敵として
大規模なテロを計画・実行してきました。
この映画ではブルースの両親の死へも関与していた、という設定が付与され
ゴッサムの街を滅ぼすための計画を実行、さらにはウェイン亭を燃やすという行動に出ます。

スケアクロウはその名の通り案山子姿のコスチュームを身に着けたヴィランであり
原作ではゴッサム大学の心理学教授であったわけですが、生徒を使った人体実験によって解雇され
それをきっかけに犯罪者となります。
主な武器は相手の恐怖心を植え付けたり増幅したりする幻覚ガスであり、
これによって相手の精神に多大なダメージを与えることができます。
一方、肉体的には虚弱であることが弱点でしょうか。
今作ではマフィアの息がかかった悪徳精神科医ですが、裏でラーズの組織とも通じており
ラーズの計画に協力するというキャラでもあります。
また、この世界初のコスチュームを着たヴィラン、でもあります。

ストーリー的には「イヤーワン」をベース・・・
マフィアと汚職がはびこるゴッサムシティへの帰還、
ヴィジランテとしてのデビュー、痛い経験、
蝙蝠を纏うという着想、バットマンとしてのデビュー、
暗黒街への宣戦布告、警官隊との戦い・・・と
大筋で「イヤーワン」をなぞっているものの、ラーズ、スケアクロウの存在がその着地点を変え、
よりスケールの大きい活劇へと転換させているのがこの作品の特徴といえます。
また、「アイアンマン」1作目にも共通する
「ヒーローになっていくDIY的過程」の描写の楽しさや
装甲車的フォルムのバットモービルも魅力といっていいと思います。

そして注目してほしいのは『このシリーズの世界にはヒーローがいない』ということ。
原作でウェイン家が家族で見に行ったのは映画「快傑ゾロ」でしたが
今作ではオペレッタ「こうもり」に変更され、映画やコミックのヒーローは存在しない世界に
最初の、そして唯一のヒーローとして存在するのがバットマン、という設定となっているのです。

そして「ビギンズ」のラストシーン(原作「イヤーワン」ラストと同じ)から3年。
作中時間ではそこまでの時間は流れていない状態の物語が
シリーズ2作目「ダークナイト」となります。

公開当時全米興行収入史上2位(現在は4位)という超ヒット作となり
いまだ世界中に熱狂的なファンの多い作品となった今作。
前作のスタッフからゴイヤーは原案に廻り、ノーランとともに共同脚本を務めたのは
「メメント」の原案、「ビギンズ」の次のノーラン作品である
「プレステージ」の共同脚本も務めた弟のジョナサン・ノーランでした。

メインキャストはレイチュル役のケイティを除いて続投。
(ケイティは前作公開前後、夫のトムとのTV出演時の奇行の多さが問題視されていました)
ベールは「ビギンズ」「プレステージ」に続いてのノーラン作品主演となり、
今作の前には「アイム・ノット・ゼア」でボブ・ディラン(の1側面)役、
名作西部劇のリメイク版「3時10分、決断のとき」での準主役と
さらに演技力に磨きのかかった状態となっておりました。

そしてケイティの代わりのレイチュル役はマギー・ギレンホール。
ケイティのキュートさはないものの、
高い知性と演技力で役の説得力を高める人選でした。

今作は原作での「ロング・ハロウィーン」のエピソードがベースとなっています。
「イヤーワン」から続く物語であり、マフィアの支配の時代から
コスチュームの悪党が跋扈する時代への
転換点を描いた物語であるこのコミックをベースに
バットマン、ゴードン、そしてハーベイ・デントの協力体制の始まりから
崩壊までを描くのがこの物語の主旋律となっております。

今作のヴィランは3名登場するわけですが、
皆すでに過去作に登場したキャラクターとなっています。
前作から引き続き登場し、今では麻薬製造・販売という犯罪者となったスケアクロウ。
今作では「光の騎士」から精神のバランスを崩され、堕ちていく過程が描かれたトゥーフェイス。
そして、ティム・バートン監督の1作目以来の登場となったジョーカー。

今作のジョーカーは旧作のような「コミックの悪役」然とした存在でなく
「狂気」というよりむしろ「混沌」と呼ぶほうが似合う存在となっております。
犯罪を楽しみ、バットマン、警察、マフィアを翻弄し、
デントを狂わせ、ゴッサム市民の「正義」を試す存在。
ヒース・レジャーによる鬼気迫る演技により、この混沌の象徴は映画史に残るカリスマとなり
本来亡くなった俳優には贈られない、ましてやアメコミ映画俳優には、の
アカデミー助演男優賞を没後の彼にもたらしたのです。
(遺作はこの作品の後撮影中であった「Dr.パルナサスの鏡」であり、
彼が演じる予定だったシーンをジョニー・デップらが代役で演じたことも話題になりました)

闇の騎士であるバットマンの鏡像ともいえる
「光の騎士」ハーベイ・デントを今作で演じたのは
絵にかいたようなアメリカンハンサムのアーロン・エッカート。
「サンキュー・スモーキング」や「ベティ・サイズモア」から
「ザ・コア」「ペイチェック」まで出演する
知性とその奥に潜む凶暴性を感じさせる演技力に、アゴの割れっぷりを含めた
(見てて「ここから割れます」って感じだなぁ、とつい思ってしまいます)
理想的なアメリカの男性像(絶対高校時代はフットボールのQBだったと思う)が
大きな喪失によって闇へと堕ちていくその姿も、またこの映画の魅力でもあります。
そしてトゥーフェイスとなった後も、この映画では何度もコインを投げなおすなんてことはなく
己の投げたコインには従う、というトゥーフェイスとしてのプライドを見せているのが
「フォーエヴァー」で悲しい思いをしたコミックファンにはうれしい限り。

そしてこの映画ラストから数年の時が流れ、いよいよ今週末3部作のラストとなる
「ダークナイト・ライジング」が公開、となるわけです。
アメリカでの公開初日の劇場での銃乱射事件、
それを受けての日本を含む海外でのキャスト・スタッフのプレミアプロモーション中止と
さっそく逆風が吹き、さらに前作の高評価と「アベンジャーズ」の高評価・好成績
(現在「ダークナイト」を抜いての歴代3位)によって上がりまくったハードル、
あとはノーラン監督の前作である「インセプション」の賛否両論っぷりが
この映画周辺を騒がしくしておりますが、
是非劇場にてこの物語の終幕を実際に確かめてみたいと思っております。

そして、来年公開のノーランプロデュース、ゴイヤーの脚本参加、
ザック・スナイダー(「ウォッチメン」)監督による次なるDC、いや、アメコミを代表する
あの「鋼鉄の男」の新たな映画「MAN OF STEEL」も楽しみにしたい所です。
(Sの字さんについてもいずれ、またの機会に)
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基礎からのアメコミ映画講座:バットマン編#3

2012-07-24 | 映画
基礎からのアメコミ映画講座、現在は
いよいよ今週末公開の「ダークナイト・ライジング」に向けて、
アメコミヒーローの代表格・バットマンについて紹介しております。

第3回の今回は、ジョエル・シュマッカー監督時代・・・の前に
92年から放送されていたアニメ版の話を。

90年、前年の「バットマン」公開で起こったバットマンブームの中で
ブルース・ティムとエリック・ランダムスキーに打診されたのが
バットマンのTVアニメの制作でした。
ティムのスタイリッシュにディフォルメされたキャラクターと
ランダムスキーの黒を基調とした、シンプルでありながら立体的な背景に
たちまちワーナー首脳陣はアニメの制作にゴーサインを出し、
92年の「リターンズ」公開に合わせたアニメ放送開始が決定しました。

制作時に注意されたのは

・ロビン、バットガールが登場してもあくまで主役はバットマン
・悪党たちは真摯に犯罪を行う。そのための描写には妥協しない
・番組独自の世界観(パソコンがあってもTVは白黒、など・・・)を大切にする

といった「子供向けアニメ」としてはかなりハードルの高いものであり
それを貫くためにかなり上層部ともめたりもしたようですが
(特に厳しい規制の中での犯罪・暴力描写)
その甲斐もあってか、このアニメ版も大人気を博し、
通常土日の朝にのみ放送されるところを
大人も見る夜の時間にも再放送されることになったりもいたしました。

このアニメのスペシャルとして作られた「マスクの怪人」は
「バットマン:イヤーツー」をベースにした作品であり
ゴッサムに現れた謎の狩人・ファンタズムに
ジョーカーの過去が絡む、という作品だったわけですが
オリジナルビデオ作品として作られたこちらがワーナー首脳部の判断により
急遽の映画という形での上映が決定。
あまりに急遽の上映決定だったために宣伝戦略の不足が否めず
興行的には失敗した作品となりました。
しかし、ソフト化でその出来の良さが再評価された作品であり
ノーランバットマン以外のバットマン映画が見てみたい、という方へ
声を大にしておすすめしていきたい作品です。

アニメシリーズはその後も仕切り直しや世代交代などを経て
(老ブルースが若い新バットマンを鍛える「バットマン・ザ・フューチャー」。
これのスペシャルの「蘇ったジョーカー」もおすすめの1本です)
現在ではDCユニバース全体にアニメ化が進んでいるようで
(今年のコミコンで中国版バットマン的なアニメ映像が流れていたようですね)
アニメ版ももう少し日本でメジャーになってくれるといいのになぁ、と思っております。

閑話休題。

「リターンズ」が期待したほどのヒットとならなかったことで、
ティム・バートンが監督からプロデューサーになり、
家族連れやデートムービーとしても楽しめるような一般受けする作品を、ということで
新たに監督となったのは、ファッション業界から映画監督に転身し
若手スターを起用した青春映画でヒットを飛ばしていたジョエル・シュマッカーでした。
この路線変更を嫌ってマイケル・キートンは降板、
新たなブルース・ウェイン役は2枚目スターのヴァル・キルマーに、
今回ついに登場したバットマンの相棒・ロビンにクリス・オドネルが選ばれ
95年に「バットマン・フォーエヴァー」が公開されたのです。

バートン版のゴシックの街並みから蛍光色の色合いをまとったゴッサムシティ。
昔のTVドラマ版「バットマン」のキッチュな感覚を彷彿とさせる作品へと
変貌を遂げたこの「フォーエヴァー」。
ヴィランにはトミー・リー・ジョーンズのトゥーフェイスと
当時人気絶頂のジム・キャリーが演じるリドラーが登場いたします。

トゥーフェイスは正義の地方判事が顔の半分に酸を浴びせられたことをきっかけに
「2」に異常に固執し、すべてをコインの裏表で決定する犯罪者となった
(自分にとって不利益な結果でも、コインの結果であれば受け入れる)
というキャラであり、元となったハーベイ・デントは旧シリーズにも出演していましたが
こちらは黒人俳優が演じておりました。
(一説にはバートンは「半分黒人、半分白人のトゥーフェイス」を考えていて
そのためのキャスティングだった、とも言われています)
そして今作では極彩色のスーツ姿でトミー・リー・ジョーンズが演じているのですが・・・
自分の望んだ結果が出るまで何度でもコインを投げなおす、という
キャラ設定を無視した描写に悲しくなったものです。

リドラーは一時原作ではマイナーだったキャラであり、
犯行声明をなぞなぞという形で出すというキャラだったわけですが
今作ではコンピューター・ゲーム世代のキャラクターということで
テクノロジーを駆使した犯罪を行うキャラとなっており
ジム・キャリーの怪演もあって、この映画自体を引き締めてくれたキャラでした。

そして今回初登場したロビン。
オリジン・名前は初代ロビンであるディック・グレイソンのもの・・・
サーカス一家の綱渡り芸人の息子として生まれ、
殺された両親の仇討のためにバットマンの相棒となる、というものでしたが
「脅威の少年」だった原作とは違い、若者になっており
コスチュームも原作の鮮やかな配色を保ちつつも、筋肉や乳首まで浮いた造形の
フェティッシュな印象を与えるラバースーツとなっております。
性格面でも「よい子」だった原作ディックとは違い、
原作の2代目ロビンであるジェイソン・トッドのような悪ガキ的な性格となっています。

そして今作はU2などのナンバーを効果的に取り入れ、
サントラCDもヒットを記録する、という作品となったのもまた特徴といえ
「リターンズ」以上のヒットを記録し、ワーナー側の思惑は当たったものの
原作ファンとしては「なんか違う・・・」と思ってしまう作品となりました。

そして2年の歳月を挟み、シュマッカー監督による2作目にして
シリーズ4作目となった「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」が
97年に公開されることになりました。

バットマンはヴァル・キルマーから「ER」で人気のジョージ・クルーニーに変更。
ロビンのクリス・オドネルは続投、さらにバットガールとして
アリシア・シルバーストーンが加わることになります。

ヒーロー側が3人になったことで、敵側も3人体制になり
Mr.フリーズは州知事になる前のアーノルド・シュワルツェネッガー。
ポイズン・アイビーにユマ・サーマン。
そしてベインはジープ・スヴェンソン(・・・誰?)
(アイビーの教師のウッドルー博士も原作ではフロロニックマンという異次元人なのですが
この映画ではふつうの人間の悪人で、アイビーに殺されます)

半ば伝説と化している「ラバースーツの男の尻2連発」のオープニングシーンから
映画全編を貫くキッチュな「キャンプ」感覚は前作よりも色濃くなり、
全体的にドラマ性不足で進む作品となっており、
この映画の酷評の結果、バットマン映画は8年間作られないことになったわけです。
(7年後に「キャットウーマン」が公開されていますが・・・)

Mr.フリーズはアニメ版に登場するまで完全に忘れられていたヴィランであり、
難病に苦しむ妻の冷凍保存の維持のために戦う冷凍人間、という悲劇的な物語が
アニメ版で強い人気を得たことで今回の映画への登場となったわけですが
この映画の指向する明るいストーリーに陰鬱で悲劇的なキャラクターでは合わない、という判断からか
ジョークを口にするようなキャラとなり、演じているのもシュワルツェネッガーということで
根っからの悪人という感じにはならず、騙されて暴れ、真相が分かれば素直に収監されるという
どちらかといえば陽性なキャラとなっています。

ポイズン・アイビーはもともとは毒を操り他人を意のままに操る妖婦、というキャラだったのが
原作では植物を操る能力にまでパワーアップしたキャラとなっています。
今作では毒とフェロモンを操ってバットマンとロビンを争わせるほか
ベインをボディーガードに従え、フリーズを騙してバットマンへの憎しみを植え付けるなど
今作最大の悪役キャラの座に収まっています。
ユマ・サーマンの妖艶さがこの映画の数少ない救いです(笑)

「ライジング」ではメイン悪役の座についたベイン。
この映画ではただの「ドーピングの結果怪力になった筋肉馬鹿」以外の何物でもありません。
一方原作では、バットマンの正体を推理し、バットマンを疲弊させ、重傷を負わせることで
しばらくバットマンを引退に追い込んだ90年代バットマン最強の敵でもあります。
こういう「90年代に登場して人気のあるヴィランの無駄遣い」は
「スパイダーマン3」でも行われたわけで
その結果仕切り直しということになったのがどちらにも共通している、というのは
おもしろい結果といえるのかもしれません。

バットガールはこの映画では数合わせ程度というか引っ掻き回し担当というか
アリシア・シルバーストーンがぱっつんぱっつんだよなという程度のキャラです。
(ラジー賞受賞も果たしてますね)
この映画では「アルフレッドの姪」というキャラクターになっていますが
原作では「バーバラ・ゴードン」、ゴードン本部長の養女であり
(「ダークナイト」では実子として出てきてますね)
ディック(初代ロビン)の恋人でもあります。
(この映画でもディックに惚れられてますね)
ジョーカーによって半身不随にされ(「バットマン:キリング・ジョーク」)、
バットガールからは引退しますが
コンピューターを駆使してヒーローたちを助ける「オラクル」として活躍することになります。
(余談ですが、原作のディックの女関係はけっこう爛れていることで有名です)

この映画の不評の結果、準備されていた5作目の企画は宙に浮き、
(「&ロビン」のスタッフ続投、悪役がスケアクロウとハーレクインの予定でした)
その後も続編企画が立ち上がるものの実際に制作に入ることはなく、
8年間の休眠期間の後、リブートされるわけですが・・・そこは次回の講釈で。
(この続編企画の中に、「Batman vs. Superman」もあったとか・・・)
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外部との連携は難しい

2012-07-21 | 日記
ブラウザが固まって記事が書けないよー、とつぶやいていたら
とある東北在住の凄腕DTPデザイナーの方が
「ブログエディターソフト使えば?」とおっしゃっていたので
とりあえず検索してみてWindows Live Writerを導入してみることに。

こちらのブログを参考に設定し
テスト投稿は成功、そして書きなおすためにブラウザで記事削除し再投稿しようとしたら・・・
・・・サーバーエラーで書きこめないよ・・・

どのあたりが問題なんだろうか・・・
とりあえず今週中に終えなきゃいけない宿題があるんだけどもw
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ワイルドに吼えるぜ

2012-07-07 | 日記
長崎市科学館に行ってきました。
ちょうど1年ぶりですね。
前回行ったときの記事はこちら

NBC長崎放送主催の夏のイベント「ワイルドアマゾン展」の
トークショー付入場券をいただいたので行ってきたわけですが
今回もトークショー開始ぎりぎりくらいの時間に行ってきました。

アマゾン探検家の松坂實さんを招いてのトークショー、
司会は豊崎なつきアナ。今回は名誉館長抜きw
主にナマズ類の捕獲・研究をされている方で、
乾季の時期は常にアマゾンを探検されて
こういったイベントや水族館などへ送る魚を捕獲されている探検家、ということで
60歳以上、とのことでしたがそんな感じをまったく受けない
パワフルな方でございました。
ナマズ類を中心とした今回展示されている淡水魚類や、
現地の方々の暮らし、そして現在起こっている環境破壊
(焼畑での牧畜や金採掘で水銀を垂れ流し、など・・・)
そして会場の子供たちとの質疑応答が行われました。
(松坂さんの守備範囲外の質問が多くて困っていた印象)

展示は1階と3階の両方をフルに使う形となっています
(3階の常設展示の大半を覆い隠してる感じに)
1階はナマズ、肺魚などが中心。
熱帯魚ショップなどでよく見る魚から本邦初公開の魚まで
でっかくてどことなく愛嬌のある魚たちがお出迎え。
3階分も合わせると確実に長崎ペンギン水族館より魚の種類多いかもw

一方の3階は入口部分は通常展示(長崎の野生動植物ジオラマや巨大カマキリ)だけど
写真パネルなどに合わせ、両生類・爬虫類・昆虫類に
20種のピラニア類やカンディルなどの危険生物系が中心に展示されています。
ピラニア類は顔は恐ろしげで、これまでの様々な動物パニック映画で
(この夏も「ピラニア リターンズ」が公開されますね)
危険なイメージを持たれがちですが、実際はおとなしい魚で
怪我をしていたりしなければ襲われる危険はないということです。
ヤドクガエルはオタマジャクシの状態で捕獲され、
現在は足が生えそろってこれから尾が縮んでいくくらいの状態。
会期中にはちゃんと蛙になる模様。
(この時期の飼育って難しかったはずなので、がんばってほしいところ)
アナコンダさんは暑いのか水中に潜って鼻だけ出して涼んでました。
で、虫コーナーには近寄りませんでしたが
(だってバカでかいムカデとかGだし・・・)
アトラスオオカブトおさわりコーナーって、カブトムシにストレス溜まったり
足ちぎれたりするんじゃないかなぁと心配に思ったりしました。

物販コーナー(カフェスペースあり)ではピラニアバーガーや
黄色いインカコーラなんかも販売されてますので
いつもは食べられないめずらしい味を試してみるのもいいんじゃないでしょうか。
お子さんといっしょに夏休みの思い出づくりに行くのもいいかな、と。

あと個人的な余談ですが司会終えた後の豊崎アナや
プライベートで来られていたTアナと同タイミングで会場回ることになって
「やっぱりあなうんさーさんってびじんだなー」と思って
あまりピラニアに集中できなくて困りましたw
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ジョジョアニメ化+ゲーム化ですって

2012-07-05 | 漫画
「ジョジョの奇妙な冒険」、もう連載25年だそうで。
自分も歳をとるわけです(荒木先生は老けませんが・・・)

で、夏の仙台に続いて秋に東京で原画展が開催されるということで
記者会見が先ほど開催され、Youtubeで生配信されていたのですが
そこで発表されたのが、PS3でのゲーム化とまさかのテレビアニメ化でした。

ジョジョゲーといえばバンダイ(コブラチーム)の3部ゲームから
(その前に「ファミコンジャンプ」で2部ゲーム化されてるけど)
カプコンからの傑作3部ゲー(アーケード、PSともに相当遊びました)、
そしてカプコンからの5部ゲーに、バンダイからの1部ゲーと
まぁ2勝2敗といっていい戦績であったと思います。
そして今回発表されたのは歴代キャラ出演の格闘ゲーム!
発売はバンダイナムコゲームズ!

・・・あ、お客さん、ここで帰らないでください。
制作担当がサイバーコネクトツー(PS3のNARUTOなどで有名)ということで
(少なくとも)映像面においてはかなりとんでもないことになっております。
プレサイトはこちら

・・・PS3買うべきなのかなぁ(第2次OGとか出るし・・・もうひと押し何かが・・・)

そしてまさかのテレビアニメ化、それも10月から放送開始予定って
いったいどの局のどの枠でどこからやるんだろうか・・・
ジョジョアニメは3部OVA(一部国際問題に発展)と
1部劇場版(いまだにソフト化されていない時点で察してください)がこれまであったわけで
テレビでやるには描写とかが厳しい部分もあったりするんですが・・・
(「HUNTER×HUNTER」みたいに幾分ソフトにされたりするのかな)
アニメ化しやすいのは4部かSBRなのかなぁ。
なんにせよ秋の楽しみがひとつ増えましたな。
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