突然だが…
2011年3月11日に起きた大震災において、福島原発が水蒸気爆発、水素爆発を起こし、多量の放射性物質が飛散し多くの国民が避難を余儀なくされ、今なお避難生活を強いられていることは日本国民全員が知るところである。
除染作業が全て終わったワケでも無く、廃炉作業も長期に渡る事が判明してる。いつまで立ち入り禁止が続くのか。そして避難生活が続くのか。その目処は全く立っていない。それほどの大事故があったにも関わらず、国や国民は未だに、なんとなく原子力エネルギーを容認するような空気が流れている。これには…正直驚きだ。
原子力エネルギーに反対の立場を取ると、左派的イデオロギーの持ち主だというレッテルを貼る人々が多いが、電力会社や原子力ムラの人間が言う「安価で安定供給」といった謳い文句に騙されているとしかボクには思えない。これほど地震が多い国で、ひとたび事故が起きれば何十年も住めなくなるということを目の当たりにしたばかりなのに。
原子力エネルギーを使っていけば、使用済み核燃料が貯まっていく。コレを安全に処理できればいいのだが、その処理については地中に埋める意外方法が無いのだ。高速増殖炉もんじゅで再処理する計画でいたがこれも目処が立たず、核燃料サイクルという当初のシナリオは破綻してしまっている。にもかかわらず原発を再稼働させようとする動きは活発だ。
電力会社にしてみれば、原発を止めると言うことになればそのまま負債を抱える事になる。経営上大きな問題になるのだ。もし永久に原発を廃止することになれば廃炉作業などに莫大な費用が会社を圧迫することになる。
もはや原発問題は、推進すれば高レベルの廃棄物が益々蓄積し、その処分方法が無い。廃止すれば会社が傾く。いずれにせよ、大きなジレンマに陥ってるのが現状だろう。
再生可能エネルギーについてネガティブな意見が多いのは、原発推進するための方便だとボクは思ってる。今原発関連に莫大なお金をかけているが、それをそっくりそのまま自然エネルギー分野の開発研究に持って行けばかなりイノベーションが起きるのでは無いか。
もしこのまま原発を進めていくのであれば、いの一番に使用済み核燃料の処理方法についての研究に投資すべきだと思う。
政治家は電力マネーに蝕まれてホントのことが言えないでいる。未来の日本を考えるのであれば、国民が声をあげ、原子力ムラを解体する力にならなければいけない。河野太郎議員や一部の良心派が共産党扱いを受けている現実はおかしい。
共産党や社民党を除く他の政党は原発を数十年後にはフェードアウトするとしているが、それまで廃棄物は貯まり続ける。つまり未来に責任を負わない姿勢だと言わざるを得ない。
原子力の問題はイデオロギーに関係無く真剣に考えるべきだと思うのだが。
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