樵(きこり)の日記

福岡県の奥八女に棲む一人の樵が、田舎から発信する「自分発行き先不明」の情報切符。

我が家の剣士、奮闘中

2014年07月14日 | 我が家の出来事

先日三女が剣道の試合に行き、始めて団体戦の延長代表戦を戦ったらしい。
剣道を始めて1年半。それほど上手いワケでも無く、個人戦は負けてばかり。団体戦でも足を引っ張らないようにするのが精一杯の娘にとって、チームの命運を託されるのは相当なプレッシャーだったと推測する。

普通代表戦ともなればチームで一番強い選手を選ぶものだが、この大会規定により、最初に引き分けた組み合わせの選手が代表となる事が決まっており、引き分けた次鋒同士が代表となった。その次鋒こそ、わが娘である(T_T) 多分ウチの娘は代表戦を自分が戦う事になろうとは思いもしなかったであろうし、その腹づもりも無かったと予想する(笑) それでも、チームメイト、応援団の声に励まされ、意を決して代表戦へ臨んだ。

娘に聞けば、相手を怖いとは思わなかったらしい。それよりもチームの期待に応えたい。その一心で戦ったという。もちろん初めての代表戦、プレッシャーはハンパなかったはずだ。自分が負けたらみんなの頑張りが水泡に帰す。その恐怖も同時にあっただろう。しかし、何よりも勝利を渇望していた。

自分は上手くは無い。上背も無い。
それでも、折れない心だけを頼りに相手に立ち向かっていった。最高の結果で仲間と喜びを分かち合うために、持てる力を振り絞って戦った。

だが無情にも、無念の一本負け。
試合終了後、自陣に帰る娘は、防具の中で号泣していたらしい。

よくやった。
惜しかった。
頑張ったね。

娘にとって、仲間からかけられる慰めの言葉はどれほど辛かっただろう。娘が欲しかったのは勝利、すなわちチームの勝利だったのだ。初めて流す、大量の悔し涙。

みんな、ごめん・・・。

これによりチームは2回戦敗退。帰路につくことになった。
母親と二人、無言の車の中。娘はどんな心境で流れゆく柳川の風景を見ていたのだろう。ただ、この代表戦を戦った事は、これからの練習、試合に必ずや活きてくるだろう。流した涙は決して無駄にはならない。それがたとえ勝利という形で報われなかったとしても、自分が磨かれ、心も鍛えられて、やがて一端の剣士になっていくと僕は信じたい。

よく頑張った。
チチはウレシイ(T_T) 
お前のために出来ることは無いけれど、せめて竹刀の手入れだけはやらせておくれ。


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