この事件で、ようやく「キール編」の終幕が始まる。
『組織の手が届く瞬間』以降に張られた伏線が、怒濤の勢いで回収されていく。
話の規模はFBIどころか、とうとうCIAまでに拡大。
その渦中に出てくる人々が、誰も彼もがトンデモナイ。
例えば本堂瑛祐は、独力でキールや父親の行方を突き止めたり。
なお、コナンがソレを調べる際、患者の守秘義務を破る看護師が悩ましい。
こうでもしないと、トリックの伏線を張れないのは分かるが。
それからキールは、昏睡から目覚めていながら医師の診断まで欺いたり。
コレをアンフェアな描写と見るか、キールが凄いと見るか、意見は大きく分かれるだろう。
そして何より、ジョディ達FBIの捜査に、当たり前のように加わるコナンがシュール過ぎ。
この作品を途中から読んでる人なら、
FBIは「コナン=新一」を知った上で話していると解釈する事請け合いだろう。
しかし、加わる方も加わる方だが、加える方も加える方だ。
ミステリでは往々にして、警察は愚鈍に描かれるものだが、
まさかFBIまでそういう軽い扱いに落ちるとは恐ろしい。
なお、メインとなるのは組織員の特定。
成功したと思ったら、またもアッサリ死なれて終わる。
実は、『満月の夜の二元ミステリー』のカルバドスに続いて二度目の失態なんである。
どうにも後味が悪いまま、更に物語はトンデモナイ方向へ、続く。
それでは。また次回。
『組織の手が届く瞬間』以降に張られた伏線が、怒濤の勢いで回収されていく。
話の規模はFBIどころか、とうとうCIAまでに拡大。
その渦中に出てくる人々が、誰も彼もがトンデモナイ。
例えば本堂瑛祐は、独力でキールや父親の行方を突き止めたり。
なお、コナンがソレを調べる際、患者の守秘義務を破る看護師が悩ましい。
こうでもしないと、トリックの伏線を張れないのは分かるが。
それからキールは、昏睡から目覚めていながら医師の診断まで欺いたり。
コレをアンフェアな描写と見るか、キールが凄いと見るか、意見は大きく分かれるだろう。
そして何より、ジョディ達FBIの捜査に、当たり前のように加わるコナンがシュール過ぎ。
この作品を途中から読んでる人なら、
FBIは「コナン=新一」を知った上で話していると解釈する事請け合いだろう。
しかし、加わる方も加わる方だが、加える方も加える方だ。
ミステリでは往々にして、警察は愚鈍に描かれるものだが、
まさかFBIまでそういう軽い扱いに落ちるとは恐ろしい。
なお、メインとなるのは組織員の特定。
成功したと思ったら、またもアッサリ死なれて終わる。
実は、『満月の夜の二元ミステリー』のカルバドスに続いて二度目の失態なんである。
どうにも後味が悪いまま、更に物語はトンデモナイ方向へ、続く。
それでは。また次回。