好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

不条理世界の言葉遊び。

2019-08-14 | 物語全般

『串刺し教授』(by筒井康隆)、読了。

全17話の短編集。

いわゆる不条理系作品が多い印象。

表題の作品も、教授本人の話題は(本題でないため)中途半端に終わる。

『きつねのお浜』や『追い討ちされた日』は、
時代劇と思わせていつの間にか現代が混ざり込んだりする。

『春』は、かつて読んだ『読者罵倒』の逆バージョンと呼ぶべきか。
脈絡も読点もないマシンガン文章?に頭がくらくらしてくる。

『妻四態』と『座右の駅』は、ずっと前に漫画版で見た記憶。
文章の方が寧ろ分かりやすいね。

個人的なお気に入りは、『言葉と<ずれ>』と『句点と読点』。
こういう言葉遊びの作品が私は好みだ。

それでは。また次回。