理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

海外の身土不二(2) 全粒穀物

2005-04-26 | グローバルマクロビ
欧米でマクロビオティックを指導する際にどういう食べ物が勧められているのかを知るため、Kushi InstituteのWebサイトにある以下の資料を読んでみました。

Macrobiotic Dietary Recommendations (Macrobiotic Dietのページ)
[PDFファイルなので、読むにはAcrobat Reader(無料)が必要]

同名の小冊子から作られたファイルです。ここでいうDietとかDietaryというのは日本語の「ダイエット」とは違い、日常の食事のことを指します。

日本で読まれているマクロビ解説本同様、陰陽(yin and yang)の話や、「宇宙の秩序 7つの原則」「12定理」などの解説(日本語での解説は久司ヘルスメニューのページにあり)のあと、具体的にどういうものを食べるとよいかが書いてあります。

まず主食。食べる全体量の半分以上を全粒(未精製)の穀物にせよと言っています。

・常用するもの
短粒玄米, 中粒玄米, キビ/アワ/ヒエ, 大麦, 丸麦, 蕎麦, トウモロコシ, ライ麦, 小麦, オート麦

・時々摂るもの
玄米もち, 長粒玄米, 麺類(全粒小麦, うどん, そば, そうめん, キノア, 米, スペルト小麦), 全粒小麦またはライ麦のパン(非イースト), 砕いた小麦, ブルガー(小麦の外皮を取り除いた粒を蒸し、砕いて乾燥したもの), クスクス, つぶしたオート麦, ひき割トウモロコシ, コーンミール, ポレンタ(トウモロコシの粉), アマランサス, キノア, ライ麦フレーク, スペルト小麦

無理やり日本語に訳して並べてみたのでわかりにくいかもしれませんが、これだけのものが挙げられています。全て全粒で摂ります。ちなみに短粒(玄)米というのは日本の米のような粒の短いもの、長粒米はタイ米など長い粒のもの。その中間の中粒米はカリフォルニアなどで作られています。玄米のうち長粒だけが「時々」の方に入れられているのは、暑い地域でとれる米なので暑くない欧米で食べるのには向かないということなんでしょうか。

いずれにせよ、「常用するもの」だけでも結構な種類の穀物がありますから、別に玄米でなくてもいいということなんでしょうね。これらの中から毎日しっかり穀物を食べろということになります。

また、「粉食品よりも穀物の粒を調理したものの方が栄養としてより完全なので望ましい」とありました。実際、パンや麺類、くだいた穀物は「時々」の方に入れられています。栄養としてどう違うのかよくわからないのですが、マクロビでは粉ものは概して陰性であり、穀物を炊いたものはより中庸に近い(あるいはやや陽性)ため好まれるということだと思います。

さて、主食だけでこれだけのことを指示されているわけですが、これらを守るとすると欧米人の食生活にどういう影響があるのでしょうか。

2 コメント

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欧米で使うとしたら (alpro)
2005-04-26 22:25:21
それは欧米人云々以前にその人がどこまで調理に興味があるかということも関与するでしょうね。アメリカは行ったことも住んだこともないので知らないのですがイギリス人に関しては彼はは調理や食事に関してはちょっと「・・・」なので、手のかかるものは嫌がるし。でもこの穀物や主食関係のリストは、結構普通に毎日変化をつけて食べられるものが多いと思います、欧米でも。パスタだってスパゲティだけじゃなく、豆乳使ってホワイトソース(もどき)を作ればラザニアだってできるし。パンも自分で焼けばいいし。クスクスでサラダみたいなのはよく売っています(冷たい食事なので私は好きではないですが)。アマランサスやキノアはコメと一緒に炊いて、チャーハンにします。(うちの場合)パエリアもできるし・・。結構、バリエがありますよ。
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> alproさん (rice-addict)
2005-04-27 01:39:49
ありがとうございます。さっそく今日の記事で引用させていただきました。毎日米だけ炊いていればいいのと違って、ある程度工夫が必要になりそうですね。
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