理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

胃痛とつきあう(11) 副作用

2006-01-15 | 一病息災
~ 2004年末 ~

2004年夏にマクロビオティックを知ってからも、十二指腸潰瘍再発防止と胃痛抑制のための薬を毎日飲んでいたのですが、「胃痛とつきあう(8) NUD」で書いた通り、いずれ薬はやめないといけないなと思うようになりました。

そう思った動機の1つは、医者の言う「薬の副作用」というものについて自分が誤解していたことに気づいたことです。最初に潰瘍防止の薬を出される時に、私がかかっていた医院の先生からは「この薬には副作用は特にないから、継続して飲んだ方がよい」と言われ、その通りに飲んでいました。しかしよく考えると、副作用というのにも以下の2つの種類があると思われます。

(a) 薬を飲んだその時に出る不快な症状(眠くなる、のどが渇く、じんましんが出るなど)
(b) 薬を飲み続けることによる体に対する悪影響(病気にかかりやすくなる、治りにくくなるなど)

(a)が急性の副作用、(b)が慢性の副作用という言い方もできるかもしれません。

私は一般に「薬の副作用」といえば(a)(b)の両方を含むと思っていたのですが、どうも上記の先生の言う「副作用はない」というのは(a)の方のみを指しているように思います。ここに誤解というか考え方の違いがありました。

以前「何を食べないのか」で、体に悪いものの分類を書いたのですが、その中では薬はレベル(1)の「化学物質」に入ります。症状を和らげる力があるとはいっても、食べ物ではなくて体にとってはあくまで異物です。そういうものをずっと飲み続けていれば肝臓などに負担がかかって体に何らかの悪影響があるはずで、そちらの副作用の方をこそ重くみて、それでも薬を服用すべきかを判断すべきだと思います。

私の場合は、胃痛が少し軽くなったころを見計らって薬をやめてみることにしました。一昨年の12月のことです。やめる前に比べて痛くなることが少し多くなった気がしましたが、ガマンできないほどではなかったので再開せずにすみました。それから1年あまり、痛い時には梅醤番茶を飲むとか、空腹が原因だと思う時には何か軽いものを食べるとかしてしのいでいます。

昨年9月に「胃痛とつきあう(9) X線検査と胃カメラ」で書いた定期健診のための胃カメラ検査をしてもらいに上記の医院に言った時、「まだ時々痛むことがあります」という話をしたら「薬をやめてしまったのがよくないですね」と言われてしまいました。医者の判断としてはそういうことになるのでしょうけど、来年からは胃カメラ検査も別のところで受けようと思います。


6 コメント

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初めてですね (マクロ美風)
2006-01-18 11:02:16
rice-addictさん、今年はじめてですね。

今年もよろしくお願いいたします。



私も、精神的なことがすぐ胃に来るタイプなので、rice-addictさんのつらさが良くわかります。

私は、どんな薬であっても、必ず、薬が吸収されていく感覚が分かります。

薬だけでなく、ジューサーで絞った野菜ジュース・上質のお煎茶・コーヒー・サプリメントなど、すべて胃壁が反応します。



この体験から考えると、rice-addictさんが胃のために飲んでいる薬によって、胃の違和感を招いていることもあると思います。



私は自分の胃を、「弱い胃だなぁ」と思いますが、「不自然なものを敏感に察知する、凄いセンサーだなぁ」とも思っています。



そんなわけで、薬を使わずに、食事に注意して、「騙し騙し」付き合って行くのがいいかな」との結論で、そんな生活を実行しています。
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> マクロ美風さん (rice-addict)
2006-01-18 23:54:33
今年もよろしくお願いいたします。

薬が吸収されていく感覚がわかるというのは敏感ですね。私の胃はかなり鈍感です(^-^;)。ただ、ごはんで満腹になっても何ともないけど肉をたくさん食べると痛くなるとか、そういうのはありますね。

以前に胃の鎮痛剤の話を書きましたが、これなんかは胃のセンサーを鈍らせる非常に危険なものだと思います。センサーは大切にしたいものです。
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胃痛と玄米について (Moco)
2006-02-16 00:38:05
はじめまして。1年半マクロビをやっています。実は、私はマクロビを始めてから胃痛がひどくなりまして、結構消化不良っぽいかんじや、痛みがあることが多いのですが、薬を飲むってほどひどくはなく、時には市販の薬を飲んだりしますけど、その原因が実は玄米だったのです。玄米は、白米より消化しにくいので必ず胃に負担がかかると医者に言われました。それでもがんばって炊き方を工夫したり、柔らかくしたりして食べていたんですが、私の場合は、1回胃が痛くなると、断食するわけではないので痛くても胃はがんばって活動し続けますから、治るのに時間がかかるんですね。で、玄米を食べるのは諦めて、五分付きとかも試しましが、最近、白米にしました。これ以外のおかずはマクロビを心がけていますが。そうすると調子がいいんです、やっぱり。食事の中でも大半を占める米ですから、それだけ負担も大きかったんでしょう。。。そして、アロマテラピーで胃の動きを活発にする精油を使ってトリートメントしています。これはストレスにも大変効果があり、自然療法の一つなのでおすすめです。いろいろな精油があるのですが、柑橘系の香りは違和感のない受け入れやすい香りで消化器系によく働きかけるのでオススメです。一番、安全な匂いはスウィートオレンジでしょうか。ご自分で試されるなら、天然100%の精油を、お湯を入れたアロマウォーマーに2,3滴落とし、芳香で楽しむと良いと思います。これだけでもだいぶ違います。精油を入れたオイルでマッサージするのも効果がありますが、柑橘系は肌にちくちくすることがあるので、アロマセラピストに相談してから行う方が良いと思います。また、精油によっては、厳しい注意事項があるのでむやみには使わないことをオススメします。。。長くなってしまいましたけど、胃痛で私も困っていたので少しでもお力になればと思いました。。。
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> Mocoさん (rice-addict)
2006-02-28 21:53:23
はじめまして。返信が遅くなってすみません。

「米の使い分け」という記事でも書いたのですが、玄米は(よく噛むことは前提として)必ずしも誰にでもいいとは限らないようですね。また胃の痛む食べ物も人によって違うようで、私は玄米であれ白米であれ、米では痛くならないです。

アロマテラピーのトリートメントって、マッサージするんですね。リラックスして体の緊張が解消されれば胃にも効果があるかもしれません。ちょっと調べてみます。
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医師としては (通りすがり)
2007-02-12 14:04:35
自分の判断で薬の服用を止めることは、少しばかり危険だと考えます。医師の主たる仕事は、患者さんの主訴を取り除くことだと考えがちで、全身に対する配慮が足りないと思われる方もいらっしゃいます。
 しかしながら、病院にかかるほどの悪化が見られる患部をまず治療するということは、健康的な生活を送る上で非常に優先度の高い要因であり、治療する側としては、半端な薬の服用で耐性が出来てしまったり、治療計画が頓挫してしまうことを強く危惧します。
 副作用などが心配になる気持ちも分かりますが、薬の服用などは主治医に相談してみてください。よほどのヤブ医者でなければ、患者さんの納得できない治療計画は破棄すると思います。
 嫌な話ですが、このような記事に勇気づけられて、薬の服用を勝手に止めてしまう患者さんが少なくありません。まれですが、致命的な事態につながることもあります。表現には最新の注意を払っていただきたいと思います。
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> 通りすがりさん (rice-addict)
2007-02-18 03:28:08
コメントありがとうございます。薬の服用というのは、完全に医師の指示通りに(気になることはちゃんと相談した上での話ですが)実行するか、自己責任でやめてしまうかどちらかではないかと思っています。私のこのケースでは「まあ、潰瘍の再発防止のために飲んでおいたらどうか」ぐらいのニュアンスで言われていましたので、どこかで自分で判断してやめるべきだと思っていました。
確かに中途半端なところでやめると危ないと聞きますので、書き方には気をつけるようにします。
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