ラストの機関会議

雨。
この雨は、何の雨なんだろう。
暖かい春の雨が注ぐ。
今日、明るみになる人事の件を思い、心の中も雨模様。

今回、異動になることで、一番心配したのが、副支部委員長のＨちゃんと、私の後任で委員長をしているＩさんのことだ。
以前にもこの日記に書いたと思うが・・・。

Ｈちゃんは、この件を先に知り、本当に泣いていた。
その彼女を見て、私まで泣き出してしまった。
幸か不幸か、今日、Ｈちゃんは昼からしか出てこられない・・・。

Ｉさんは、今回の件で、前委員長の私、現担当の事務局のＳさん、前担当の事務局のＮさん、３人が同時に去ることになるので、彼女の今後を思うと、何とも言えない感情がこみ上げてくる。
苦労はして欲しくない。
でも、今日、彼女の笑顔が涙顔になってしまうのかな・・・。
朝からそのことを思うと、いたたまれなかった。

いや、泣くって思っているのは私だけで、案外Ｉさんはケロッとしているのかな・・・。


今日は、いつもの会場ではなく、先日開所式をした「ふくしセンター」の内覧をして、その後会場を移動してからの会議になった。


外は雨。

３０分ちょっと遅れて、機関会議が始まった。

この支部から離れる人に、恒例でメッセージカードを書いて、それを色紙に貼って、支部を去る人に贈るのだが、今日、このカードが４枚あった。

みんな、４人が去るのはわかっていたが、その４人のうち２人がまだ明かされてなかった（私がそのうちの１人）。
（２人は、今年度で最後と言うことは、年度当初から知らされていた）

会議が進み、次年度体制の確認になった。
そこに、私と事務局のＳさんの名前がないので、会場はざわつき始めた。

総括者から・・・。
「この体制表を見ていただければわかるかと思いますが、次年度、常任のりあらさんは○○支部に、事務局のＳさんも異動、事務局のＮさんと常任のＯさんは卒業し、次のステージに進みます」

そこで支部を去る私たち４人が呼ばれる。

「副支部委員長、間に合わなかったね・・・」

「じゃぁ、Ｏさんから挨拶してください」

・・・みんな下を向いて、黙ってＯさんの話を聞いていた。
Ｏさんの挨拶が終わり、私の番。

「６年間お世話になりました。事務局のＮさんから『りあらさん、副委員長にならんね～？』と言われ、副委員長からそのまま委員長になり、『きつかったら辞めていいよ－』と言われたのですが、あっという間に６年が経ちました。
それは、やっぱり楽しかったから。大変なこともたくさんありましたが、今までは、同じ班の人しか組合員を知らなかったのに、地区に、支部に、そして地域のたくさんの組合員と出会うことが出来ました。
生産者、メーカーの方とも出会うことが出来、その出会いから学ぶこともとても多かったです。
みんなと出会えて、とても嬉しかった。
Ｉさん（現委員長）と出会えて、一緒に活動できてよかった。
Ｈちゃんと同期で一緒に頑張れて、本当によかった。
今度は、○○支部の組合員との新しい出会いが待っています。
そこで頑張って行こうと思ってます。
私は、籍はここにありますので、チラシを見てみんなが頑張っている様子を、ここから見たいと思います。
本当に、今までありがとうございました」

ちょうど正面にいたＩさん・・・。
目を真っ赤にして、今のペアである副委員長のＴさんと、泣いていた。

今まで言えなくて、本当にごめんね・・・。


その後、事務局のＳさんとＮさんの挨拶。

２人とも、本当にお世話になりっぱなしで、私は彼女たちの背中を追いかけていたのかもしれない。

支部委員長の挨拶・・・。
それぞれ、１人ずつに言葉を掛けてくださった。

「りあらさん・・・。
りあらさんは、初めて見たときから本当に若くて、キャピっとした感じでいっぱいでした。
いろいろと共通点（彼女の家族のことなど）も多くて、びっくりしたり・・・。
絵やポップを作るのがとても上手くて、支部でも地区でも、りあらさんが作ったものを、たくさん活用させていただきました。
話す言葉はしっかりしていて、きちんとしてました。
本当にお疲れ様でした。
次の支部でも、活躍してください」


・・・・わかっていたことだけど・・・。

涙があふれるね。
もう、このメンバーでの会議は、本当に今日で終わりなんだね。

毎年別れを繰り返すけど、毎年別れに慣れることって、やっぱりないんだね。

みんな、本当にありがとう。


今度の支部でも、頑張るよ。
みんなに会えたとき、笑顔でいられる私であるように・・・。