晴れ、ときどき虹。

yaplog!から移行しました。

渦巻く過去を解く

2012-04-30 09:56:15 | 日常生活
春になり、桜も満開。
新学期を迎えて、子ども達も進級した。

そこまでは、普通の、毎年4月に迎える光景だった。

娘から、衝撃的な言葉を聞いた。
「あのね。○○ちゃんのお父さんが死んだの」
「え?」

娘のクラスメイトだが、私はその子のお母さんとは友人である。
学校行事ではたびたび顔を合わせていたのだが、最後に会ったのが2月だった。
ご主人も、運動会や入学式などの大きな行事では、学校に来ていたので顔も知っていた。

「・・・え?嘘でしょ?」

年齢も私と同世代なので、まだ若い。
にわかに信じられなかった。

数日後、なぜ亡くなったのかを娘から聞いた・・・。


・・・・・・・・・・・・。

言葉が出なかった。

知人や夫の元同僚が、同じような形で亡くなった。
年齢も30代後半から40代前半。

正直、いたたまれなかった。

華奢で丈夫ではない彼女が倒れたとき、大きなトラブルがあったとき、ご主人は彼女を守ってくれた。
その様子を何度も見ているので、この件が信じられなくて、遺された彼女の心境を思うと、知ってしまったばかりに、どうしたらいいのか全くわからずにいた。


先日、共通の友人に会った。
その彼女は、ご近所(組内)なので、葬儀にも出席しているらしい。
いろいろと話を聞いたが、ますます「何故?」という思いがぬぐえずにいた。

なにもできない。

ちょっと前になるが、私も下手すれば・・・ということが、脳裏によぎった。
最終的には、なんとか立ち直ったが、どうしていいかわからないほどにつらかった。
2~3年前のこのブログを読み返すと、言葉こそ変えているが、本当にきつくてきつくて、生きるなんてできないと本気で思っていた。
いろんなものから押しつぶされそうで、必死で踏ん張ろうとしていた。
何度もひどい言葉を浴びせられ、冷たい視線が突き刺さった。
自宅も家族も、本気で手放そうとすら思った。

ただ・・・。

友人が助けてくれた。

家族なんかじゃない。
助けてくれたのは、友人だった。
そして、同僚だった。

友人も・・・。
リアルの友人もだが、ネットでの友人や、ここを見て心配してくれたリアルでの友人だった。

口から言葉にして出すことはなかったが、それがいけなかったのだと思う。

今でも、そのときのことを思い出すと、何とも言えない感情がわき出し、不安定になる。
そのときの人間の顔を見ると、表情は硬くなる。
でもね、堂々とした自分を見せつけるのが、言葉やニュアンスは違うが、私に出来る精一杯の仕返しなのだ。

私は生きている。
結局、自分の命も含めて、なにも捨てなかった・・・。

・・・だからなに?

そう思われるだろうが、私もそうなっていたんだろう・・・。

なんにもできないし、彼女の力にもなれなかった。
いや、力になるなんて、おこがましにも程がある。

いろんな感情が渦巻くが、それを彼女に打ち明けても、ただの自己満足で、感情の自己処理にしかならない。


彼女と顔を会わせる機会があるだろう。
そのとき、私は普通にいよう。
彼女の口から、話してくれるまでは、私はいつもの私でいよう。

それしかできないし、それが一番だと思うから。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿