午前中に

子ども達の、素敵な夏休みを祝福するかのような、素晴らしくピーカンな晴れの日。
６時に起き出し、子ども達を起こす。
子ども達はラジオ体操のカードを持って、さっそく例の公園に。

今日は、夫が定例の検診日なので、有休を取って自宅にいる。

よって、平日午前中、珍しく整骨院に行く。

たまに土曜日に行くが、日が高い時間帯に来たのは久しぶりだったので、かなり珍しがられる。

若い鍼灸師さんが
「今日はお仕事休みなんですか？」
「いや、昼から出かけるんですよ。今日は自宅に大人がいるから、家を空けられるし」

久しぶりにあった若いスタッフも
「今日はお仕事休みなんですか？」
「いや、昼から出かけるんで」

会計の時に声を掛けられた若いスタッフも
「今日はお休みなんですか？」
「いえ、昼から行かなきゃいけないんで」

若い柔道整復師さん（彼が磯谷式をしてくれる）と、先生（院長）は何も言わなかった。

おそらく、ほかの人との会話を聞いていたからだろう。


「魔の夏が始まったねー」
先生が話しかける。

昨年、どれだけ苦しんだか、先生は実際に見ていた一人だ。

怪訝な表情で、伏し目がちの私。

「どうしたん？」
「いや、身体もきついけど、精神的にもけっこうきつい。仕事は溜まるし、昨日、草むしりがあったし・・・」
「町内会の？」
「うん。夫は絶対にこんな行事には出ないし」
「ちゃんと旦那さんが出らんと。夫婦円満にならんばいって」
「もういい。今更。乳ガンの検査しなさいって言われたっていったら『俺が触って検査してやるよー』ってさ、触るなって！！プロにしてもらうからいいって言ってしまった」

・・・？

先生、肩をふるわせて笑ってるし。

「どうしたんですか？」
「なんかさー、旦那さん、こんなこと言いそうだなーって」
「なんで？夫のこと知っているんですか？」
「いや、今まで聞いた話から、こんなこと言いそうな気がしてね」


・・・私、あまり整骨院では、夫の話をしてないんだがな・・・・。

そして釘を刺される。

「ちゃんと検査しなさい」
・・・・と。